2019年2月21日 (木)

チェコの現代糸あやつり人形とアート・トイ展

Img_0017


 チェコという言葉に引き寄せられて、八王子市夢美術館で開催中のチェコの現代糸あやつり人形とアート・トイ展に行ってきました。できればギャラリー・トークの日に行きたかったけれど……。

 展示は監修者の春日明夫氏(東京造形大学造形学部・大学院教授)のコレクションのようで、作家のうち2人はプラハ在住の日本人。佐久間奏多さんの作る人形は、同じくプラハ在住の出久根育さんの描く絵に少し雰囲気が似ているような気がします。鳥のような顔をした人形がいくつかあって、特に「青い鳥のクラウン」という人形が気に入りました。

 

2019年2月19日 (火)

小原古邨展

Img_0016


 かわいい浮世絵 おかしな浮世絵展で観た「つがいの鶏」がとてもかわいかったので、観にいこうと決めていた、小原古邨展。忙しかったり、風邪を引いたり、なかなか行く機会がないまま、気がつくと2月も下旬ではないですか! 思い切って行ってきました。

 小原古邨のことは、この展示の案内を見るまで知りませんでした。浮世絵は江戸時代のものだと思い込んでいたのですが、小原古邨は明治末〜大正・昭和に活躍した絵師だと知ってびっくり。ポスター(「踊る狐」)を見たときはまさかこれが木版画だとは思いませんでした。画稿と並べられて展示されている作品もありましたが、細かいところまで再現している彫師と摺師の技術がすごい。

 入ってすぐにあった「桜に烏」を見た瞬間、図録を買う!と決意。鳥の絵が多いのですが、どれもリアルに、細かい部分まで書き込まれています。やっぱり動物の絵はリアルな方がかわいいなあ。ポスターに使われている「踊る狐」にも会えました(クリアファイルは売り切れで残念)。

 途中展示替えがあり、3月1日から後期の展示が始まるのでまた行くつもりです。講演会かスライドトークの日をめざそうかな。

2019年2月 2日 (土)

生命の言葉ーー2月

Img_0005


 2月になったので、神社へ行ってきました。

 さて、今月の生命(いのち)の言葉は

いとけなき 吾子の笑まひに いやされつ 子らの安けき 世をねがふなり

 皇太子・徳仁親王殿下が平成18年歌会始お題「笑み」で詠まれた歌だそうです。

 おみくじは小吉でした。小吉くらいがちょうどいいかも。

2019年2月 1日 (金)

1月に観た映画

 昨年後半から映画を観るペースがトーンダウン。アップリンク吉祥寺がオープンしたのにまだ行っていない(クラウドファンディングのリターンとして、1年間の会員権とUPLINK Cloud1年間見放題の権利を手に入れているというのに!)

 試写会招待に当選して、1月は久しぶりに映画を観ました。

『女王陛下のお気に入り』(2018年/アイルランド、アメリカ、イギリス/ヨルゴス・ランティモス監督)

 映画館で観るつもりだったので、ラッキー!と思って足を運びましたが、映画館で観ていたら、金返せ!と叫んでいたかも……。好みの問題や、欧米人との感覚の違いもあるでしょうが。とはいえ、メジャーな賞にノミネートされたり、受賞したりしている話題作です。

 Filmarksのマイページはこちら

1月に読んだ本

 12月から通いの仕事も、家でやる仕事も、家のことも、とにかく全方面的に忙しくて、へとへと。とはいえ、ひとつひとつは大したことないので、要するにわたしの力量不足なのだろうなあ。
 というわけで、本もあまり読めませんでした。『HHhH』を1月中に読み終えて、31日に映画を観にいくつもりが、31日に別の映画の試写会に行くことになったため、ペースダウン。2月に持ち越しとなりました(読むのが遅くなったけれど、プラハに行った後で読んだのはよかったように思う)。

1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:1413
ナイス数:122

しょぼい起業で生きていくしょぼい起業で生きていく感想
しょぼい起業とは、身の丈に合った起業なのかな。
読了日:01月24日 著者:えらいてんちょう
ジュリアが糸をつむいだ日 (児童書)ジュリアが糸をつむいだ日 (児童書)感想
ジュリアの両親は韓国出身だけれど、アメリカで生まれ育ったジュリアはキムチが苦手。親友パトリックとカイコを育てることになったときも、韓国的なことに思えて、初めは乗り気ではなかった。けれど、この経験を通して家畜とペットの違い、人種問題、自分でも気づいていなかった先入観などを知ることになる。ディクソンさんの手作りブラウニーやレモネード、桑の実のアイスクリームがおいしそうだった。
読了日:01月22日 著者:リンダ・スー パーク
にじいろのしあわせ ~マーロン・ブンドのあるいちにち~にじいろのしあわせ ~マーロン・ブンドのあるいちにち~感想
出会って、恋に落ちて、ずっと一緒にいたいから結婚することにするという、王道の恋愛物語。(なぜかいつの間にかグループのなかで権力をもち、威張っている人っているよね……。)
読了日:01月21日 著者:マーロン・ブンドとジル・トウィス
ねずみのマウリッツねずみのマウリッツ感想
ネズミはやはり苦手……。
読了日:01月21日 著者:イングリット&ディーター・シューベルト
ベンソン先生にあたしはきっと★はもらえないベンソン先生にあたしはきっと★はもらえない感想
作者の自伝的要素があるのかな?
読了日:01月21日 著者:ジェニファー・K. マン
あるけ!ねがいをこめて―子どもたちの権利のためにたたかった女性マザー・ジョーンズあるけ!ねがいをこめて―子どもたちの権利のためにたたかった女性マザー・ジョーンズ感想
子どもの権利のためにたたかったという点で『イクバルと仲間たち』を、抗議のためにひたすら歩くという点で「MARCH」3部作を思わせる。今ある権利は当たり前のものではなく、誰かの努力で勝ち得たもの。
読了日:01月19日 著者:モニカ カリング
おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)感想
図書館の端末で「イディッシュ」をキーワードに検索したら、この絵本がヒットした。読んでみて、どこが?と思ったのだが、巻末の作者・画家のことばを読んで納得。イディッシュ語の民謡「ぼくはすてきなコートをもっていた」をモチーフにした絵本だったのだ。作者も画家もユダヤ人ではないが、移民の国アメリカの一員としてさまざまなルーツをもつ人たちにリスペクトがあり、それを新しい世代に伝えたいという思いがある。原書の刊行は2014年。
読了日:01月19日 著者:ジム エイルズワース
おばけ、びょうきになるおばけ、びょうきになる感想
シュールだなあ……。
読了日:01月19日 著者:ジャック デュケノワ
ぼくたちは幽霊じゃない (STAMP BOOKS)ぼくたちは幽霊じゃない (STAMP BOOKS)感想
7歳の男の子ヴィキは母と妹と3人でアルバニアを脱出し、父と一緒に暮らそうとミラノをめざす。ゴムボートで海を渡ってイタリアに着くまでの第1部は壮絶で、イタリアに到着してからの第2部も負けず劣らずすごい。貧困から抜け出すためにやってきたはずなのに、これだったら前の生活のほうがましだったと思ってしまうのだ。20年くらい前に実際にあったできごとだが、今の日本で、すぐそばで起きていることに非常に似ている。
読了日:01月18日 著者:ファブリツィオ・ガッティ
ふたりママの家で (PRIDE叢書)ふたりママの家で (PRIDE叢書)感想
2人のママに、それぞれ別々のルーツを持つ、3人の子どもたち。子どもたちはママたちのお父さん、お母さんにも愛され、楽しく幸せな子ども時代を過ごす。子どもたちがママたちに迎えられ、成長し、旅立っていき、そしてママたちを見送ったあとの生活まで描かれている。
読了日:01月14日 著者:パトリシア・ポラッコ
ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)感想
懲りないおバカな男子たちの話が繰り広げられる前半のあと、後半は猩紅熱にかかった主人公ペーチャが熱にうなされながら見る夢が(ところどころ現実を交えながら)展開する。作者の死後に原稿が見つかったと聞くと、もっと推敲してから発表したかったのではないかと勘ぐってしまう。邦訳は全訳ではなく、枚数の制約により数章削除したとのこと。訳者によると、「ポラーチェク独特の道草やプロットの破綻や、まのびした味わいが薄れたぶんだけ、ひきしまった顔を持つことになりました」ということらしいが。
読了日:01月10日 著者:カレル ポラーチェク
夜と霧 新版夜と霧 新版感想
長らく積読状態だったが、満を持して!「収容所にいたすべての人びとは、わたしたちが苦しんだことを帳消しにするような幸せはこの世にないことを知っていたし、またそんなことをこもごもに言いあったものだ」
読了日:01月03日 著者:ヴィクトール・E・フランクル

読書メーター

2019年1月 3日 (木)

今年もやっぱり川越へ

 20190103_15_15_44_1


 ここ20年くらい、毎年1月3日は川越・喜多院のだるま市に行っています。今年もひとりで行きました。

 西武新宿線・本川越駅で降りて、まずは、喜多院の手前にある仙波東照宮へ(4年前のブログによると、災難除け、出世開運にご利益があるらしい……よさげ)。参拝者の列ができていたのでびっくり。去年や一昨年に寄ったとき、列なんてできていなかったのに。

 続けて、喜多院の参道入口そばにある、日枝神社へ。赤坂の日枝神社はここからここから分祀されたもの(ということは、厄除け、安産、縁結び、商売繁盛にご利益があるのか)。列はできていなかったけれど、意外にもわたしの前に参拝客が数人いました。

20190103_10_21_22_1


 そして、本日のメイン、喜多院へ。恐れていたほど列は伸びていませんでした。列の幅が広いからかな? 参拝→おみくじ→去年のだるまを奉納→今年のだるまを買う……といういつもの流れですが、今年はおみくじの列が異常に長くて、おかげで待っているあいだに元旦に読み始めた『夜と霧』をけっこう読み進めることができました。おみくじは吉。「月もでて、だんだん明るくなるように、ようやく希望も叶えられて来るでしょう」「家の財産も次第に出来て、家業も繁盛して来るでしょう」「今まですっきりと事が運ばなかったことも、最後は良い方向へ進んでいくことでしょう」「さらに、世間に評判よく、利益を得られるようになるでしょう」……よさそうではないですか。出世・開運の大黒天のお守りも買いました。
 去年のだるまを納めたあと、今年のだるまを。去年と同じ大きさのを選んだら、お店の女性に「毎年大きくしてもいいのよ」と勧められました。大昔、毎年初詣で川崎大師に行っていたころ、きょうだい3人で同じだるまを買って、次の年、それよりひとまわり大きいだるまを買ったつもりが、3人とも大きさが違っていて、それぞれ、自分が正しいと信じていたことを思い出しつつ、去年と同じものを購入。だるまが果てしなく大きくなっていっても困るしね。

 喜多院を出ると、成田山川越別院へ。ここも3年くらい前から参拝者の列が長くなったような気がします。去年、一昨年と出ていた石巻からの屋台が出ていなかったのが残念。ずんだしるこが食べたかったのに。お目当ては開運招福お守り入りのおみくじ。去年と一昨年はかえるが入っていましたが、今年は熊手が入っていました。以下、同封されていた熊手の説明です。

熊手
「かっこめ」「はっこめ」といわれる神様の分霊といわれ運や財をかき込む掃きこむと行った縁起をかついでいる熊手で財布等の中に入れて財が増えると古くから人々に言い伝えられた縁起物です。

 よさげ? 去年は旅が多かったので、かえるはぴったりだったのだなあと改めて思います。

 流れで(?)、川越熊野神社にも寄りました。ここもすごい列。列が細いから、なかなか進みません。後ろに並んでいた女性二人の会話が気になって、本は読めませんでした。ガラポン式のおみくじ、面白そうだったけれど、列が参拝以上にすごくて、それにさすがに1日3回おみくじを引く気にはなれず(笑)、断念。

 以上、中途半端な新春川越神社仏閣めぐりでした。

2019年1月 1日 (火)

12月に読んだ本

 12月は楽しみにしている漫画の新刊が相次いで出てうれしかったものの、次の新刊が出るまでまたしばらく待たなければならないだよなあ。『海街diary』に至っては最終巻で、もう次はない。12年続いたのかあ。でも、物語のなかでは3年も経過していない。1〜3巻を思わず読み返してしまい、よっちゃんが「短大出て、勤め始めて2年目」だったり、チカちゃんがまだ10代だったことに驚く。
 書影が出ていない本が多いのが残念。
 気の向くまま、脈絡もなく読んでいるつもりが、何かに導かれたのか、今月はある共通項をもつ本を結構読んでいました。『サイド・トラック』『パールとスターシャ』『魔女のむすこたち』『その魔球に、まだ名はない』『アンネのこと、すべて』『シリーズ世界のお祭り (10)』……共通項、わかりますか?

12月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:2774
ナイス数:142

国際理解に役立つ 世界の衣食住〈5〉世界のおかし国際理解に役立つ 世界の衣食住〈5〉世界のおかし感想
バニラアイスや杏仁豆腐の簡単なレシピつき。
読了日:12月30日 著者:久保田 陽子
シリーズ世界のお祭り (10)シリーズ世界のお祭り (10)感想
1989年刊行と少々古いので、「光の祭り」は今なら「ハヌカー」のほうが通じるかな?などと思う部分はあるが、お祭りで食べる食べものの簡単なレシピや、ユダヤ暦の紹介やヘブライ語の紹介もあるのがいい。
読了日:12月29日 著者:ルーベン・ターナー
アンネのこと、すべてアンネのこと、すべて感想
読みごたえたっぷり。写真が多く、資料として充実している。
読了日:12月29日 著者:ハック スキャリー,メノー メッツェラー,ピット ファン・レダン
ダム―この美しいすべてのものたちへ― (児童図書館・絵本の部屋)ダム―この美しいすべてのものたちへ― (児童図書館・絵本の部屋)感想
絵が美しい。
読了日:12月25日 著者:デイヴィッド アーモンド
ゴッホの星空ゴッホの星空
読了日:12月25日 著者:バーブ ローゼンストック
ママー、ポケット!ママー、ポケット!
読了日:12月25日 著者:デヴィッド・エズラ シュタイン
みずとは なんじゃ?(仮)みずとは なんじゃ?(仮)感想
かこさとしさん最後の絵本。かこさんらしい、本格的な科学絵本で、環境問題にも問題提起している。料理人とお医者さんは心なしかかこさんににているような……?
読了日:12月25日 著者:かこさとし 
カテリネッラとおにのフライパン: イタリアのおいしい話 (こぐまのどんどんぶんこ)カテリネッラとおにのフライパン: イタリアのおいしい話 (こぐまのどんどんぶんこ)感想
食べものが出てくるイタリアの昔話を4つ収録。表題作はなかなか衝撃。食いしん坊は罪なのか? そういえば、ダンテも「神曲」で食いしん坊は地獄に落ちるとしている……。
読了日:12月23日 著者:
七人のシメオン (世界のむかしばなし)七人のシメオン (世界のむかしばなし)感想
きょうだいものの昔話では、美味しいところはたいてい末っ子がもっていく。
読了日:12月21日 著者:田中友子
3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)感想
ハチクロの登場人物が出てくると聞いていたけれど、こんな形で登場するとは。あの人やあの人の近況がわかってうれしい(でも、出てこなかったあの人とあの人はどうしているのだろう?)。ハチクロ、読み返したくなっちゃったけれど、今は余裕がないので、9巻の表紙を眺めて我慢しよう。
読了日:12月21日 著者:羽海野チカ
その魔球に、まだ名はないその魔球に、まだ名はない感想
男の子だと思われてリトルリーグにスカウトされ、トライアウトに合格したのに、女の子だとわかったら合格取り消し? 納得できないケイティはリトルリーグの本部に抗議の手紙を送るが、女子は対象外だと一蹴。しかし、あきらめきれず、リトルリーグが間違っていることを証明しようと調べているうちに、これまで女性の野球選手が大勢活躍していたこと、それが忘れ去られていることを知る。ときは1957年。アメリカがソ連に宇宙開発で遅れをとったり、白人と同じ高校に通いたい黒人学生が抗議活動を行ったり、赤狩りの名残りがあったり……。
読了日:12月18日 著者:エレン・クレイジス
へんなものみっけ! (3) (ビッグコミックス)へんなものみっけ! (3) (ビッグコミックス)感想
この漫画を読むたび、わたしも仕事がんばろう!と思うのだった。3巻、個人的にはポスドクと科研費がツボ。
読了日:12月17日 著者:早良 朋
ヴンダーカンマー ここは魅惑の博物館ヴンダーカンマー ここは魅惑の博物館感想
博物館で職場体験をすることになった中学生5人(男子2名、女子3名)。劇的なことが起きるわけではないけれど、確実に何かが変わった、そんな1日(というか半日)がそれぞれの視点で描かれる。漫画『へんなものみっけ!』の中学生版? 
読了日:12月16日 著者:樫崎 茜
それしか ないわけ ないでしょう (MOEのえほん)それしか ないわけ ないでしょう (MOEのえほん)感想
そうだね、みらいはいろいろある。悲観していたらダメだ。いろいろなたまごのなかでは、ねこたまごが好き。試してみたいけれど、たぶん、やらないほうがいい。
読了日:12月15日 著者:ヨシタケ シンスケ
スペイン・カタルーニャのむかしばなし まめつぶこぞうパトゥフェ (世界のむかしばなし)スペイン・カタルーニャのむかしばなし まめつぶこぞうパトゥフェ (世界のむかしばなし)感想
一寸法師みたいな話だな、パトゥフェはふつうに生まれた子なのかな? それとも授かりものなのかな?などと考えながら読み進めていて、最後にびっくり。あとがきに書かれている「カガネー」にはもっとびっくり。
読了日:12月15日 著者:宇野 和美
スウェーデンの 変身する家具 (月刊たくさんのふしぎ2018年12月号)スウェーデンの 変身する家具 (月刊たくさんのふしぎ2018年12月号)感想
変身する家具といえば、日本にも階段箪笥というものがあった。たたんでしまえるちゃぶ台や、寝るときだけ出して敷く布団も狭い家のなかで暮らすための工夫。やり方は違えど、工夫する姿勢は似ている。
読了日:12月15日 著者:深井せつ子
ぼくのたびぼくのたび感想
古いモノクロームの映画のような独特の雰囲気がある。異国情緒あふれるというよりは、どこの国でもないような、不思議な世界。
読了日:12月14日 著者:みやこし あきこ
魔女のむすこたち (岩波少年文庫)魔女のむすこたち (岩波少年文庫)感想
表紙のふたりが魔女のむすこ、エドダントとフランチモル。68歳と66歳。でも、小学生。この設定からしてはちゃめちゃ。よいなあ〜。
読了日:12月14日 著者:カレル・ポラーチェク
かいちゅうでんとう (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)かいちゅうでんとう (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)感想
2014年11月に「ちいさなかがくのとも」として発行された絵本の書籍化。モノクロームのなか、懐中電灯の光があたるところだけ色がついている。
読了日:12月11日 著者:みやこし あきこ
変化球男子 (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)変化球男子 (鈴木出版の児童文学 この地球を生きる子どもたち)感想
シェーンはお母さんと二人暮らし。サンフランシスコからロサンゼルスに引っ越してきた。野球チームのエースで、ジョシュという親友がいて、クラスメートのマデリンといい感じになれそう。でも、誰にも言えない秘密を抱えていた。思春期のトランスジェンダーの心の動き、親が抱える葛藤などがシェーンの視点で語られる。野球は予想していたほど出てこない?と思ったら、そうでもなかった。
読了日:12月10日 著者:M.G. ヘネシー
海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)感想
ついに完結。巻末に収録されている番外編、適度にリアリティーがある。ところで、このあと描く作品で鎌倉三部作にするって本当かな?
読了日:12月10日 著者:吉田 秋生
パールとスターシャ (海外文学セレクション)パールとスターシャ (海外文学セレクション)感想
アウシュヴィッツでおぞましい人体実験を繰り返した医師ヨーゼフ・メンゲレが実名で登場する。物語はフィクションで、主人公の双子、パールとスターシャも架空の人物だが、多くの登場人物には実在のモデルがいる。巻末の著者覚え書に挙げてある作品を読んでいこうと思う(読んだことのある本は再読しよう)。
読了日:12月07日 著者:アフィニティ・コナー
ソロモンの白いキツネソロモンの白いキツネ感想
『わたしたちだけのときは』と合わせて読むことをお勧めします。
読了日:12月05日 著者:ジャッキー・モリス
サイド・トラック: 走るのニガテなぼくのランニング日記サイド・トラック: 走るのニガテなぼくのランニング日記感想
元陸上部としては読まないわけにはいかない。T監督はいい指導者だなあ。主人公ジョセフのおじいちゃんは、バック・シャッツを彷彿させる(あそこまで過激ではないけれど)。ジョセフがヘブライ語教室に通っているとか、季節によって違うスポーツに取り組んでいる子がいるとか、細かいところが興味深かった。
読了日:12月04日 著者:ダイアナ・ハーモン アシャー

読書メーター

謹賀新年




あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さっそく地元の神社へ初詣に行ってきました。郊外にあるごく普通の神社ですが、この四半世紀は例年、けっこうな列になっています。わたしの前に並んでいた若い男女は2人で迎える初めてのお正月?といった雰囲気で、初々しい会話がちょっとまぶしかった……。




おみくじは大吉でした。こんなことが書いてあります。

興奮と刺激の多い時。
幅広い交際が道の扉を開く。
今こそ積極的に出れば
大きく花開く像。
口論議論さけて賢明。
追い風を利用せよ。
コンフォートゾーンを出ろっていうことですかねえ……。

最近、いろいろと考えさせられることが多く、このままではダメだと何かにつけて痛感させられています。今年何らかの決断を下すのかどうかはまだわかりません。

人生あと10年と思ったのが一昨年だから、あと8年か……。

やり残したことがあるので、チェコには近いうちにまた行きたい。それから、ポーランドにも行きたい。いや、行かねば。

2018年12月16日 (日)

魔女のむすこたち

魔女のむすこたち』(カレル・ポラーチェク作/小野田澄子訳/岩波書店)


 裏表紙にはこんな紹介文が書いてある。

陽気な兄弟エドダントとフランチモルは、子どもたちと遠足に出かけ、夜の森に迷い込みます。山賊にとらわれ、カッパと出会い、人食い王の胃痛をなおし……。とんでもない出来事が一行を待ちうけます! チェコの奇想天外な冒険物語。

 その通りだけれど、その通りではないような……。
 エドダントとフランチモルは68歳と66歳で、それでもまだ子どもで(ちなみに母親である魔女のバーバラばあさんは150歳)、小学校に通っていないことがお役人に知られ、今さらにように学校に通い始める。遠足に行くのにバーバラばあさんのほうきを勝手に拝借し、子どもたちも一緒に乗せてあげるが、途中でほうきは壊れて森の中に落ちてしまう。山賊の家を見つけ、うまく取り入って置いてもらう。長居をしてしまい、子どもたちの親が心配しているので……と山賊のところを出たのに、なぜか人食い王のところへ。この王さま、いい人なのだが、欠点がひとつあり、人間の肉が好物なのだという。「そのほかのことにかけては、じつにいい王さまで」……いやいや、いくらほかがよくても、自分の国の人民を食べるようではダメじゃないか?
 エドダントとフランチモルは魔女のむすこなので、多少魔法が使えるものの、子どもなのでしょぼい魔法しか使えない。はちゃめちゃな展開を繰り広げ、横道に逸れたりしながらも、最後は大団円。

 わたしがカレル・ポラーチェクの名前を意識したのは、『テレジンの子どもたちから ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』より』を読んだのがきっかけだった。第二次大戦中、プラハからテレジーンのゲットー(というか強制収容所というか)に移された子どもたちがテレジーンで作っていた「VEDEM」という雑誌に、ポラーチェクの「オフサイドの男たち(Muži v offsidu)」の二次創作を交代で書いていたとあった。二次創作を書けるような、誰もが知っている作品なのかと興味を持ち、調べてみたけれど、邦訳はなかった。カレル・ポラーチェクの作品の邦訳は『魔女のむすこたち』と『ぼくらはわんぱく5人組』(いずれも小野田澄子訳/岩波書店)と『ポケットのなかの東欧文学 ルネッサンスから現代まで』(成文社)に収録された「医者の見立て」(元井夏彦訳)のみ。
『魔女のむすこたち』は1969年にハードカバーが刊行され、この9月に岩波少年文庫版が刊行されたばかりだった。表紙と挿絵はヨゼフ・チャペック。表紙に見覚えが……。9月にチェコに行ったとき、プラハの書店の児童書コーナーに平積みもしくは面出しで置いてあった本ではないか!

 訳者あとがきの追記によると、ポラーチェクはテレジーンからアウシュヴィッツへ移送され、アウシュヴィッツからほかの収容所に移送される途中で亡くなったという。



2018年12月 2日 (日)

11月に読んだ本

 ふとしたきっかけで、テレジーンに関する本を片っ端から読んでいます。いやあ、わたしが知らなかっただけで、けっこう出ているんですね。野村路子さんという方が何冊か書かれていて、著作以外にも監修をされたり、解説を書かれていたり、テレジーンにいた子どもたちが描いた絵の日本での展示会を実現させていたり。まったく知りませんでした。『15000人のアンネ・フランク』を読むと、野村さんがどうしてこれだけテレジーンの子どもたちの絵に惹かれたのかがよくわかります(とはいえ、正直なところ、この本よりもこの本に挟まれていた「径通信」の内容の方がインパクトが強かったのですが)。それはそうと、『テレジンの小さな画家たち』のなかで、小要塞にあるゲシュタポ刑務所をユダヤ人の強制収容所だと思い込んでいらっしゃるような記述が気になりました(『テレジンの子どもたちから―ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』より』の著者・林幸子さんも最初勘違いされていましたが、間違いに気づいてあとで訂正されています)。ちなみにこの本は第41回(1994年)産経児童出版文化賞受賞作です。
 11月最後の日に読み終えた『その年、わたしは嘘をおぼえた』はとてもよかったです。ここのところ、「大人は頼りにならない」「だから、子どもしっかりせねば」みたいな本が増えてきたような気がしますが、たとえ現実がそうだとしても、児童書のなかの大人は子どもを見守り、支える存在であって欲しい。そう願います。

11月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:2592
ナイス数:83

その年、わたしは嘘をおぼえたその年、わたしは嘘をおぼえた感想
物語の舞台は1943年。第二次大戦中だけれど、それを忘れてしまうほど、同時代の日本とは異なる雰囲気。問題を抱えて祖父母に預けられたベティがアナベルの住む田舎の村にやってきてから、不穏な空気が漂い、それは最後まで消えなかった。田舎の恐ろしさ、正義感の怖さも感じる。アナベルを支える大人(両親、先生)の存在は児童書ならでは。
読了日:11月30日 著者:ローレン ウォーク
わたしはスター―テレジンからの生還者わたしはスター―テレジンからの生還者感想
著者はチェコスロヴァキアではなくドイツからテレジーンに送られたユダヤ人。東への移送を免れ、テレジーンで終戦を迎えた。薄い本だが、冒頭でナチスとヒトラーについて簡単に説明したあとで、著者個人のことを語るなど、資料的価値の高い本になっている。訳も読みやすい。
読了日:11月28日 著者:インゲ アウワーバッハー
テレジンの子どもたちから―ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』よりテレジンの子どもたちから―ナチスに隠れて出された雑誌『VEDEM』より感想
テレジーンの強制収容所で少年たちがナチスに隠れてこっそり作っていた雑誌の一部を収録。巻末にこの雑誌に関わっていた子どもたちのその後が載っているが、ほとんどがアウシュヴィッツで亡くなっている。
読了日:11月27日 著者:林 幸子
15000人のアンネ・フランク―テレジン収容所に残された4000枚の絵15000人のアンネ・フランク―テレジン収容所に残された4000枚の絵感想
この本に挟まれていた「径通信」のジャック・エドワーズ氏と持田郁子氏の対話が何よりも印象に残った(日本で捕虜になり、その過酷な体験を生々しく綴ったエドワーズ氏の手記、今だったら刊行できただろうか?)。それはさておき、著者・野村路子氏はテレジーンにいた子どもたちが残した絵の日本での展示を実現し、それに関する本をいくつか書いているが、なぜそこまであの絵・あの子どもたちに惹きつけられたのが、この本を読んでわかったような気がする。
読了日:11月25日 著者:野村 路子
聖☆おにいさん(16) (モーニング KC)聖☆おにいさん(16) (モーニング KC)感想
イエスの弟子たちみんなでコストコに行ったら、ほとんどが12個単位なので、13人目のあの人が……で苦笑。
(あー、ローマに行きたい! ペトロ大好き。)
読了日:11月23日 著者:中村 光
黒いチェコ (フィギュール彩)黒いチェコ (フィギュール彩)感想
テレジーンに関する資料として読んだのだが、チェコスロヴァキア初代大統領トマーシュ・マサリクが何よりも印象に残った。「国家と民族は別のものである」という考えに心から共感する。そういえば『こいぬとこねこのおかしなはなし』にもマサリクの名前が出てくる。マサリクのことがもっと知りたい。
読了日:11月21日 著者:増田 幸弘
トミーが三歳になった日―ユダヤ人収容所の壁にかくされたベジュリフ・フリッタトミーが三歳になった日―ユダヤ人収容所の壁にかくされたベジュリフ・フリッタ感想
テレジーンのユダヤ人強制収容所の製図室で働いていた父親が息子に残した絵と、当時を知る人物の証言から作られた本。挿絵は父親(ベジュリフ・フリッタ)による。トミーこと、トーマス・フリッタ-ハース氏の数奇な運命には言葉を失う。生き残った人の心の傷の深さにも……。
読了日:11月20日 著者:ミース・バウハウス
絵画記録 テレジン強制収容所―アウシュヴィッツに消えた子どもたち絵画記録 テレジン強制収容所―アウシュヴィッツに消えた子どもたち感想
生き残り、画家になったヘルガ・ヴァイッソヴァーさんの絵、さすがにうまい。それはさておき、「共産党が政権を取るのだけは断固阻止!」を願う財界・地主層・軍部などの保守派が、結果的にナチスによる独裁を誕生させたのだった。
読了日:11月20日 著者:
キツネの はじめての ふゆキツネの はじめての ふゆ感想
動物の生態をさりげなく描いている。ラブストーリーといえなくもないのかな?
読了日:11月20日 著者:マリオン・デーン バウアー
せんせん感想
文字なし絵本。赤い帽子の女の子が白い氷の上に曲線を描き、スピンしたり、ジャンプしたり……。日本語版の表紙、よくできているなあ。
読了日:11月20日 著者:スージー・リー
おじいちゃんとのクリスマスおじいちゃんとのクリスマス感想
チェコでクリスマスに鯉を食べることがモチーフになった絵本。原書がスウェーデンで出ているせいか、(カレル橋っぽい橋が出ているものの)街並みがプラハっぽくないとか、男の子の名前、チェコならトマーシュとなるのでは?とか、いろいろと突っ込みどころはあります。
読了日:11月17日 著者:リタ テーンクヴィスト
キミワリーナがやってくるキミワリーナがやってくる
読了日:11月17日 著者:ベンジー・デイヴィス
クリスマスのあかり チェコのイブのできごと (世界傑作童話シリーズ)クリスマスのあかり チェコのイブのできごと (世界傑作童話シリーズ)感想
小さな男の子が経験するクリスマスイブの1日。魔法が出てくるわけでも、奇跡が起きるわけでもない。ベツレヘムのあかりで温かい気持ちになる。
読了日:11月15日 著者:レンカ・ロジノフスカー
ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家ルイーズ・ブルジョワ 糸とクモの彫刻家感想
伝記絵本。
読了日:11月15日 著者:エイミー ノヴェスキー
茶色の朝茶色の朝感想
ヴィンセント・ギャロが絵を描いているので手に取ってみた。状況に向き合わず、適当に迎合して、ただやり過ごしていたことが招く恐怖……。
読了日:11月14日 著者:フランク パヴロフ,ヴィンセント ギャロ,藤本 一勇,高橋 哲哉
プラハは忘れない (母と子でみる)プラハは忘れない (母と子でみる)感想
テレジーンのこと、リディツェ村のことを思い、どんよりした気持ちになる。
読了日:11月14日 著者:
フリードル先生とテレジンの子どもたち―ナチスの収容所にのこされた4000枚の絵 (21C文庫)フリードル先生とテレジンの子どもたち―ナチスの収容所にのこされた4000枚の絵 (21C文庫)
読了日:11月11日 著者:野村 路子
テレジンの小さな画家たち―ナチスの収容所で子どもたちは4000枚の絵をのこしたテレジンの小さな画家たち―ナチスの収容所で子どもたちは4000枚の絵をのこした
読了日:11月11日 著者:野村 路子
ヒトラーと暮らした少年ヒトラーと暮らした少年感想
ちょっとしたきっかけで普通の人間が加害者になってしまう。その恐ろしさ以上に、この物語に描かれているようなことが、今現在起きていることと重なっているのが怖かった。
読了日:11月09日 著者:ジョン・ボイン
クレーンからおりなさい!!クレーンからおりなさい!!感想
最後まで読んでから、そういえば……?と思って、読みなおした。
読了日:11月06日 著者:ティベ フェルトカンプ
ふたごのうさぎふたごのうさぎ感想
作者のふたごの子ども(男の子と女の子)をモデルにというよりは、擬うさぎ化して作られた文字なし絵本。めんどりがリアルでかわいい。
読了日:11月03日 著者:ダフネ・ロウター

読書メーター

«11月に観た映画

2019年2月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28