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2006年11月

ジュディ・モード、未来をうらなう!

オンライン書店ビーケーワン:ジュディ・モード、未来をうらなう! 『ジュディ・モード、未来をうらなう!』(メーガン・マクドナルド作/ピーター・レイノルズ絵/宮坂宏美訳/小峰書店)
 気分によって色が変わる、モード・リングを手に入れ、〈予言者 マダム・モード)になったジュディ。さて、どんな未来を占うのか?
 小2の次女に1日2~3章ずつ読み聞かせながら、先に自分で最後まで読みました。シリーズ第4巻は、冒頭の登場人物紹介の「トッド先生:新しいメガネでとうじょう」がそこはかとなくおかしくて、ついぷっとふいてしまったのですが、読みながら、笑いをこらえるのに苦労しました。細かくはかけませんが、「ハッピー8ボール」のメッセージとか、思い出すだけで笑いがこみあげてきます。
 ちなみに次女は「ジュディ」シリーズは自力で読めるので、1~3巻は自分で読みました。でも、親に読み聞かせてもらうのは別の楽しみがあるみたいです。

透きとおった糸をのばして

オンライン書店ビーケーワン:透きとおった糸をのばして
『透きとおった糸をのばして』(草野たき作/講談社)
 中学2年生の香緒は、大学院生のいとこ、知里と2人で暮らしている。父がロンドンに転勤になったころ、大学院進学のため知里が上京することになり、同居が始まったのだ。知里は真面目でしっかりしていて、面倒見もいい。
 5か月ちょっと前まで、香緒にはちなみという親友がいたが、あるできごとがきっかけとなって、全く口をきかなくなった。香緒は、ちなみの気持ちが変わって、また前のような仲になれることを信じている。
 ある日、知里の友人、るう子が2人暮らしのマンションにいきなり押しかけてきてから、香緒の生活に異変が訪れる。
 第40回講談社児童文学賞受賞作。小学校・中学校時代では、親友だった子が、1年後には単なる顔見知りに変わってしまうこともある。そんな女の子同士の友情のもろさ、はかなさを描いている。けれど、結末はもろくもはかなくもなく、ちょっと新鮮だった。

ステイ・ゴールド

オンライン書店ビーケーワン:ステイ・ゴールド
『ステイ・ゴールド』(野沢尚作/幻冬舎文庫)
 蓼科への修学旅行に奈美は現れなかった。偶然聞いた先生たちの会話から奈美が自殺したことを知った、わたし、真琴、理沙の3人は、3人だけで、奈美が教えてくれた伝説の雫をめざすことにした。岩の間から湧き出しているその水をみんなで飲むと、友情が永遠になるという。
 同名映画を脚本家自身がノベライズしたもの。10年経ち、22歳になったわたしが、小学校6年生のときのできごとを題材に大学の卒業制作の小説を書くという構成になっている。スティーヴン・キング原作、ロブ・ライナー監督の映画『スタンド・バイ・ミー』の日本の女の子版といった感じ。
 野沢尚氏は2004年6月に自ら命を絶った。訃報を聞いたとき、彼が脚本を書いた映画『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』やドラマ「青い鳥」に、自殺した人が出てきたことを思い出したが(実は野沢氏が脚本を書いた作品はこの2つしか見ていないのだけれど)、この作品を読んでいるときも、彼の死のことを考えずにはいられなかった。でも、本当はそんな裏のことなど考えずに読める、中学生時代に読むべきかもしれない。

雪の断章

 生後2か月で捨てられ、孤児院で育った飛鳥。金持ちの本岡家に引き取られ、2年間不当な生活に耐えたのち、偶然出会った青年、祐也と暮らすようになる。生い立ちのため、幼いころから周囲に対して心を閉ざしていたが、祐也とその親友史郎のことは心から信頼し、また高校入学後、親友と呼べる順子とも出会う。しかし、本岡家の影は飛鳥に絶えず付きまとう。
 こう書くと社会的な物語のようだが、『雪の断章』(佐々木 丸美作/講談社/絶版)はリアリズムとは対極にある寓話的な物語だった。著者紹介に「メルヘン的長編小説」とあるのも納得。10代の多感な時期に読まないと作品の世界に入り込めないような気がしたし、読者を選ぶ作品だとも思う。この作品を読んで、私はシェークスピアの『テンペスト』とマルシャークの『森は生きている』が読みたくなった。
 佐々木丸美作品は長い間絶版状態だったが、全作品の復刊が決まったとのこと。詳細はこちら

2006年やまねこ賞投票始まる

 11月1日より、やまねこ翻訳クラブの2006年やまねこ賞の投票が始まりました(投票は11月15日まで)。2005年10月~2006年9月に出版された邦訳児童書の中から、やまねこ翻訳クラブの会員たちがいいと思う本を1位~5位の順位をつけて投票し、〈絵本部門〉〈読み物部門}の1位に選ばれた作品に「やまねこ賞 大賞」が与えられます。
 ちなみに、昨年のやまねこ賞、絵本部門は『悲しい本』(マイケル・ローゼン作/クェンティン・ブレイク絵/谷川俊太郎訳/あかね書房)、読み物部門は『最後の宝』(ジャネット・S・アンダーソン作/光野 多惠子訳/早川書房)でした。
 この1年間はあまり本が読めなかったのですが、それでも何とか〈読み物部門〉と、番外編の〈未訳部門〉の投票はできました。投票受付締切までに〈オールタイム部門〉には何とか投票したいと思いますが、〈絵本部門〉の投票はあきらめました。
 私が読み物部門1位に投票したのは『猫とともに去りぬ』(ジャンニ・ロダーリ作/関口英子訳/光文社)。今年はイタリア人作家作品の邦訳が例年より目についたような気がしたのは、私のアンテナが変わってきたせいでしょうか。投票はしなかったけれど、『リゴーニ・ステルンの動物記』(マーリオ・リゴーニ・ステルン作/グザヴィエ・ドゥ・メーストル画/志村啓子訳/福音館書店)や、汐文社の「イタリアからのおくりもの 5つのちいさなファンタジア」というシリーズなどもよかったです。

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