花になった子どもたち
『花になった子どもたち』(ジャネット・テーラー・ライル作/多賀京子訳/福音館)
こちらでの紹介を読んでからずっと気になっていたのですが、ようやく読むことができました。
母親を病気で亡くしたオリヴィアとネリーは、父が出張している間、父のおばであるミンティーおばさんのところへ預けられることになりました。ミンティーおばさんは子どもを育てたことがないため、子どものことをよく知りません。また、ネリーは特別扱いにくい子どもで、「階段の昇り降りは後ろ向きで」といったような自分のルールを持っていて、そのルールに反するようなことをされると激しく荒れます。ミンティーおばさんはたびたびネリーの落とし穴に落ちたり、落ちそうになったりするので、そうならならいようにオリヴィアは気を配っています。
ミンティーおばさんの家には、かつて作家が住んでいました。オリヴィアとネリーがミンティーおばさんを庭仕事を手伝ってティーカップを見つけた数日後、オリヴィアはその作家が書いた『花になった子どもたち』という本を見つけます。庭で見つけたティーカップは、本の挿絵に描かれているものと同じでした。オリヴィアにこの本を読んでもらったネリーは、本に書かれていることが実際に起きたことだと信じ、ほかに埋められたティーカップを探します。
母親のいない年の離れた姉妹の物語、ということで、『となりのトトロ』のサツキとメイを思い浮かべました。ネリーはメイよりも2つくらい上ですが、オリヴィアはサツキと同い年のはず。妹のことはだれよりもわかっていると自負し、大人のこともわかっているつもりになっていますが、その実は不安でいっぱいで、母が恋しくてたまらない。そんなところがサツキと重なりました。
ジャネット・テーラー・ライルの作品を読んだのは、未訳のものを含めてこれが4作目。どれも現実世界のリアルな展開とファンタジー的な部分のバランスが見事です。邦訳作品を読みつくしてしまったので、少しずつ未訳に手を出していこうかと思います。
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あちらやこちらの先輩方が紹介なさっていた本をやっと読めました。
母さんがな亡くなり、父さんは仕事で忙しいため、夏休みの間、オリヴィアとネリーの姉妹は、ミンティーおばさんのところに預けられることになった。オリヴィアは、必死で父さんに反対し、訴えた。ミンテ...... [続きを読む]
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