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2008年6月

『JUNO/ジュノ』

 興味本位でしたたった一度のセックスで妊娠してしまったジュノ。もちろん中絶するつもりだったが、中絶反対運動をしている同級生から「もうつめだってできてる」と教えられ、気が変わる。生まれてくる赤ん坊と養子縁組をしてくれる夫婦も見つけてから、両親(実の父親とその再婚相手)に告白する。驚きながらも、父は里親となる夫婦との面会に同行してくれるし、ステップマザーは食事や生活全般のフォローをしてくれる。季節は秋から冬、冬から春になり、出産を迎えるまでの間に、ジュノや赤ん坊の父親であるポーリー(字幕での表記は「ブリーカー」)、赤ん坊の養父母となる予定のヴァネッサとマーク夫妻、それぞれに変化が訪れる。
 70年代のパンクロックやB級ホラー映画が大好きで、周囲からちょっと変わった子だと思われているジュノ。でも、とてもかわいい。ドラッグストアで妊娠検査薬を買って、そのまま店のトイレでテスト、店内で結果を確認……というあまりにもオープンなのにはびっくりしました。まあ、これはジュノが個性的であることを演出しているのでしょうか。10代の妊娠というシリアスなテーマをコミカルに描きつつも、メッセージはきちんと伝えていて、やっぱり脚本がいいのかな……と思ったら、アカデミー賞の脚本賞を受賞していました。
 アメリカ・マサチューセッツ州で、「出産協定」を結んだ女子高校生数十人がそろって妊娠!というニュースが話題になり、この映画の影響が指摘されていますが、どうなのでしょう。
 公式サイトはこちら

『黄色い涙』

 嵐の5人が出演した3本目の映画、『黄色い涙』を見ました。
 漫画家永島慎二の青春時代を描いた自伝的作品が原作と聞いて、勝手に『トキワ荘物語』のような話だと思い込んでいたら、ずいぶんとちがっていて、ほろ苦い物語でした。人生、こんなものかなぁ。
 かつてNHKの銀河テレビ小説で放映されたドラマ「黄色い涙」を見た犬童一心監督が、映画化を切望して実現したそうです。ちなみに、オリジナルのキャストは森本レオ、下條アトム、岸部シロー……とあります。映画で二宮くんがやった役はドラマでは森本レオさんが演じたのだと思いますが、残りのキャストが気になります。
 脚本はドラマと同じ市川森一さん。かつて、はかま満緒氏に弟子入りしていたことがあり、萩本欽一さんはじめほかの弟子たちの青春時代を描いた『ゴールデンボーイズ』の脚本も書いています(市川さんの役は仲村トオルさん)。ポール牧を演じた陣内孝則さんが絶品だったのを今でもおぼえています。最初キャスティングを聞いたときは、ミスキャストだと思ったのですけれど。見てみないとわからないものですね。
 それにしても、大野くんは、『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』『ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』に続いて、女難の役……。

『アフター・スクール』

 神野は母校の中学に勤めている。近所に住んでいる中学時代からの友人、木村はエリートサラリーマンで、神野がローンで買った高級スポーツ車を(勝手に合鍵まで作って)乗っていくような調子のいい男。木村の妻は出産間近だが、仕事が忙しいらしく家に帰らず、妻が産気づいたときに病院に連れて行ったのは神野だった。
 探偵北沢のところに、木村を探して欲しいという依頼が来る。中学時代の同級生のふりをして神野に接近し、顔が知られていて動き回れない自分の代わりに神野をこきつかって、木村と、木村がホテルで会っていたらしい謎の女を捜そうとするが……。
 お人よしそうな神野を演じるのは大泉洋さん。その友人、エリートサラリーマンの木村は堺雅人さん。そして、探偵北沢は佐々木蔵之介さん。この3人の共演というだけで見たくなり、ストーリー等の予習はせずに映画館へ。ミステリー仕立てなので詳しい筋は書けませんが(上記のあらすじも、実はちょっと違います)、意外な展開に驚き、ところどころの小ネタに笑い転げました。ひととおり見たあと、「あれは、そういうことだったのか~!」とわかったことが多かったので、もう一度見直してみたいなぁ。
 中学生時代の木村を演じた少年は、「この子が20年くらいすると堺雅人さんみたいになるのか」と納得できるような面立ちでした。中学時代のマドンナを演じた少女も、マドンナ的雰囲気があってよかったです(常盤貴子さんには似ていないけれど)。
 撮影中の裏話として、大泉洋さんのくせっ毛に泣かされたと聞かされました。天候(湿度?)によって髪型が微妙に変わってしまうので、前の場面とつながらなくなってしまって困ったとか。
 公式サイトはこちら

『硫黄島からの手紙』

 嵐の二宮和也君が出ているので借りてきました。アメリカ映画なので、日系人俳優も多く出ています。以前のハリウッド映画は、日本人役に中国人俳優を配して、片言の日本語を話す〈日本人〉に苦笑させられることもありましたが、この映画ではそんなことはありませんでした。
 見るのがつらい場面も多く、モノクロームに近い暗い色調の画面にいくらか救われました。戦争のばかばかしさや無意味さ、戦争は人をおかしくするということがよくわかります。生きて帰った人たちは、生涯トラウマに悩まされたかもしれません。
 さて、実は私がこの映画を見たかったのは、西竹一という人をどう描いているのか興味があったからでした。ベルリン・オリンピック日本選手団の女性は、「軍人は横柄な人ばかりだけれど、西さんだけは紳士だった」と語っていて、この映画でも非常に好意的に描かれています。その一方、騎兵にいて、西竹一氏を個人的に知っていた祖父や、祖父からいろいろと話を聞かされた父からは、「わがままで身勝手な人だった」「あの時代にスポーツカーを乗り回すような派手な人で、顰蹙を買っていた」などと聞かされていました。両方の「西竹一像」にあまりにもずれがあるのですが、推測できるのは、「軍部には嫌われていたのだな」ということ。実際はどういう人だったのでしょうか。

『シンデレラ・ティース』

『シンデレラ・ティース』(坂木司作/光文社)

 大学2年生の夏休み、叶咲子は歯科医院で受付のアルバイトをすることになった。子どものころの体験のため歯医者嫌いなのだが、母の陰謀(?)により歯科医院とは知らずに話を聞きに行き、断りきれずに採用されてしまったのだ。
 連作短編集で、毎回患者さんをめぐって、事件とはいえないような事件が起きる。解決の糸口を見つけるのは歯科技工士の四谷さんという無愛想な男性。ひとつひとつの出来事を通して、患者さんの気持ちを知り、歯の治療にかかわる人たちの真摯な気持ちを理解するうちに、咲子にも少しずつ変化が訪れ、最後にある決断をする。
 少し前に読んだ『ホテル・ジューシー』の姉妹編。合わせて読むと、あのときのメールや電話の向こうではこんなことが起きていたのかとわかって、より楽しめます。

『ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』

 舞台は前作『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』より3年後(製作されたのは2年後)。前作では相葉くん演じるシュンが語り手でしたが、今回の語り手は大野くん演じるハル。前作のラストでアメリカに旅立ったタクマ(二宮くん)が八塩団地に帰ってくるところから始まります。3年の歳月はそれぞれの生活に変化をもたらしていて、団地も今最大のピンチを迎えようとしていました。
 全体として前作より一段とパワーアップ。遊びというか、小ネタが多くて(「ベジタリアン専用焼肉店」とか)爆笑の連続。アイドル主演の映画という感じではなかったのですが、嵐の5人が屋上で歌い踊るエンディングは、まるでPVのようでした。
 週末、嵐のアルバム「Time」と「Dream "A" live」を何度か聴いているうちに、ようやく歌う声と歌っている人が一致してきた……ような気がします。

家族で映画鑑賞

 週末は家族みんなで映画でもと思い、第1弾として借りてきたのは『キサラギ』。去年、私が映画館で見た映画のナンバーワン(2本しか見ていないけれど)で、DVDが出るのを――そして、新作から準新作になるのを――待っていました。2回目でも、「ああ、あれの伏線がこんなところに!」という発見が多くて、面白かった! 脚本がよくて、出演者がうまくて、長さもほどよくて、テンポもいい。また見たいです。

 次に借りたのは『天然コケッコー』。淡々としたつくりで、娘たちは途中で飽きてしまいましたが、大人ふたりにはその淡々としたところが心地よかったです。舞台となった田舎の村は、日本にまだこんなところが残っていたんだ!と叫びたくなるほどへんぴな場所。あの風景の記録としてだけでも価値があるかもしれません。夏帆がよかった。そして、佐藤浩市さんは、田舎のお父さんを演じても存在感たっぷり。

 伊坂幸太郎の原作をどう映像化しているのか興味があったので、次に『アヒルと鴨のコインロッカー』を借りてきました。「プロポーズ大作戦」でツルを演じた濱田岳が見たかったせいでもあります。濱田岳もよかったけれど、瑛太もよかった。こちらも娘たちは興味を示さず。

 嵐の主演映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY 』を借りてきたのは、最近Nがすっかり嵐にはまっているから。6年前の映画なので、みんな違和感なくおバカな高校生を演じていました。どうせアイドル映画だし~とさほど期待していなかったのですが、思春期の男の子の日常が結構生々しく描かれてたのでちょっとびっくり。それでも、役名ではなく、「大野くん……かわいそすぎる!」「いや、本当にかわいそうなのはニノだろ~」などとやっている人の名前で呼んでしまいました。一番高学歴の櫻井くんが、唯一高校中退という役柄なのが面白かったかな。

『ホテルジューシー』

ホテルジューシー』(坂木司作/角川書店)

 柿生浩美は、卒業旅行の資金稼ぎに石垣島のプチホテルでひと夏バイトをする予定が、なぜか那覇の裏通りにある安ホテルで働くことになる。しかも、昼間は頼りにならないオーナー代理、通いで朝食を作りにくる女性、掃除担当の双子のおばあさんのほか、従業員は自分ひとり。正義感が強く、弟や妹の世話をしながら、しっかりもののお姉さんとして育ってきた浩美は、周囲の人間や沖縄全体のいい加減さにときどきいらいらとしながらも、少しずつ順応していく。
 連作短編集の形になっていて、毎回ホテルのお客さんなどをめぐって、ちょっとした事件が起きる。浩美は持ち前のしっかりもののお姉さん精神で口出しするが、うまくいったり、いかなかったり。沖縄をイタリア、本土を日本に置き換えると、重なるところが少なくなく、浩美の感じることは、イタリアで暮らしていたころの私の気持ちに似ていた。いろいろと思うところはあるけれど、ここでは省略。
 印象に残ったのは、旅を終えて、退屈な仕事の日々に戻る東京在住の女性の「でも、退屈な日々があってこそ旅は輝くものだし」という言葉。この先のことを少し、真剣に考えた。

犬が飼いたい(その4)

 どういう風の吹き回しか、Yのあまりのしつこさに根負けしたのか、実家の父が「そんなに飼いたいなら、犬を飼ってもいい」と言いだしました。
 今すぐにでもいいと言ってくれたのですが、新しい家族を迎えるので、それなりの準備が必要です。夏に旅行の予定があるので、実際に飼い始めるのは秋になるでしょうか? それまでに、子犬が安心して走り回れるように、ジャングルのような庭をきれいにしようね!と、Yと約束しました。約束したとたん、梅雨入りしてしまって、出鼻をくじかれましたが……。

『食堂かたつむり』

食堂かたつむり』(小川糸作/ポプラ社)

 ようやく読めました。いえ、読んだのは少し前なのですが。
 お金と恋人と声を失った倫子さんは、ほかに選択肢がなかったため十数年ぶりに故郷に帰ります。母親の買っているブタのエルメス(命名理由はブランド名にあらず)の世話をするという条件で、場所を提供してもらい、食堂を始めます。
 読みながら、前に読んだあの本(イラスト満載のノンフィクション)やこの本(アメリカの作家の人気シリーズ第1作)などを思い出しました。倫子さんの料理を食べると願いが叶うと評判になるのですが、特別な材料を使っているわけではありません。地元で取れる旬の食材を使っているだけ。これがいいなと思いました。

生命の言葉――6月

 6月になったので、神社に行ってきました。6月の生命(いのち)の言葉です。

   忙中閑あり苦中楽あり死中活あり
     壺中天あり意中人あり腹中書あり

 安岡正篤(やすおかまさひろ)の言葉で、「忙しい時にも心は忙殺されず、苦しい中に本当の楽しみを見出し、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、いかなる境遇にも独自の内面世界を確立し、心には常に尊敬する人物をもち、腹の中におさめる学問がある」という意味だそうです。東京神社丁のサイトはこちら
 おみくじは「吉」でした。

 諸々のことがようやく落ち着いてきたので、これまで滞っていたことを少しずつ再開させています。「忙しい時にも心は忙殺されず」ということを常に忘れずに、心に余裕を持って暮らしたいと思っています。

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