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『地上より永遠に』


 
 新・午前十時の映画祭で上映中の『地上より永遠に』を見てきました。
 太平洋戦争直前、1941年のハワイの基地が舞台。若い上等兵プルーが転属になるところから物語は始まります。ボクシングの腕を見込んでプルーを転属させた大尉は、プルーをボクシング部に誘いますが、プルーは頑に拒みます。友人を失明させたことをきっかけに、ボクシングはやめていたのです。プルーにどうしてもボクシングをやらせたい大尉らの、執拗ないじめが始まります(大尉は命令を下すだけで、実際に手を下すのは部下たちです)。
 DVDのジャケットにもなっているように、デボラ・カーとバート・ランカスターの波打ち際のラブシーンが有名な映画ですが(バート・ランカスターは大尉のすぐ下の部下、曹長の役、デボラ・カーは大尉の妻の役)、それ以上に、フランク・シナトラがある力を頼って復活を成し遂げた映画であることが有名なのではないでしょうか(フランク・シナトラはこの映画でアカデミー助演男優賞を受賞。『ゴッドファーザー』に出てくる俳優はシナトラがモデルだと言われています)。実際に見てみると、パワハラと職場でのいじめ、夫からの目には見えないDVなど、現代にも通じるようなエピソードが満載です。
 物語は真珠湾攻撃でクライマックスを迎えます。日本では12月8日ですが、現地では時差の関係で7日だったのだと改めて知りました。時代のせいか、登場人物が、女の人を含めてやたらと煙草を吸います。同じ題材で今映画を撮っても、ここまで喫煙シーンがあるかどうか。
 プルーは17歳で両親を失い、生きていくために軍隊に入ったのだと語ります。壮絶ないじめにあっても(アメリカ軍が撮影に協力しているので、描写は控えめだそうですが)、恋人に「軍人とは結婚できない」と拒まれても、軍隊はやめられない、ここでしか生きていけないと言います。「アメリカは徴兵制度なんてなくても、軍隊に入るしかない貧困層が入隊してくる」という噂は本当だったのかと思いました。
 何ともやるせない映画でした。

第二回 新・午前十時の映画祭のウェブサイトはこちら
作品紹介ページはこちら

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