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2015年3月

桜満開の川越へ行ってきました

 和風小物が欲しいという次女と、ご朱印を集めたいと思うわたしの利害関係が一致したので、長女を誘って小江戸川越へ行ってきました。天気もよく、桜は満開。ご朱印を集めながら川越を歩き、最後に大正浪漫夢通りで買い物……というコースを考えました。参考したのはこちらのサイト

 西武新宿線・本川越駅から、まず川越八幡神社へ向かいます。長元元年(1928年)、この地で必勝祈願して勝利を収めた起きた源頼信が創建したそうです。ご利益は必勝祈願、縁結び、子宝・安産、足腰健康……etc.

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 境内にぐち聞き様がいらっしゃいます。聖徳太子のお姿です。

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 ご朱印をいただきました。鳩は八幡様のお使いなのですね。仙波東照宮のご朱印も一緒にいただきました。

 続けて、仙波東照宮へ。毎年お正月、喜多院のだるま市へ行く途中に前を通るものの、一度も足を踏み入れたことがありませんでした。

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 初めてくぐった門の先にあったのは、8分咲きの桜に、長くて急な階段。同行の娘たちは階段は登らずに、下で待ちます(笑)。喜多院第27世住職天海が徳川家康を祀った神社で、日本三大東照宮のひとつだそうです。ご利益は災難除け、出世開運。

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 ご朱印はここを管理している川越八幡神社で先にいただきました。

 続けて、喜多院のすぐ前にある日枝神社へ。1月に行った赤坂の日枝神社は、実は太田道灌が江戸城を築くに当たってここから分祀したもの。つまり、こちらが本家なのです。

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 ご朱印は書き置きが置いてあり、200円を賽銭箱に収めます。

 続いて喜多院へ。毎年1月3日のだるま市に来ていますが、そういえば、お正月以外の時期に来るのは10年ぶりで、桜の季節に来るのは初めてです。ご利益は厄よけ、苦ぬき。川越七福神のひとつで、大黒天が祀られています。ご利益は出世や開運(新宿山ノ手七福神では毘沙門天と大黒天、雑司ヶ谷七福神では大黒天と恵比寿天を参拝。そんなに出世・開運したいのか!という感じですが)。

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 桜が見事です。お正月しか来ていないので知らなかったのですが、喜多院は桜の名所で、木の下にブルーシートが敷かれ、花見を始めている人もちらほらいました。花見客目当てに屋台も出ていて、娘たちは大阪焼きが食べたかったのですが、時間が早かったせいかまだ営業していなくて、代わりにベビーカステラを買いました。おまけしてくれたのか、ひとつ多く入っていました。

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 本当は中をゆっくり拝観したかったのですが、娘たちを待たせているので、ご朱印だけいただきました。

 次は成田山川越別院本行院へ。ここもお正月、喜多院に来るたびに一緒にお参りしています。ご利益は交通安全。川越七福神のひとつ、恵比寿天が祀られています。ちなみに恵比寿天のご利益は商売繁盛。

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 ご朱印をいただきました。

 続けて、川越氷川神社へ。谷保天満宮で買い求めた神社用のご朱印帳がそろそろ終わりなので、ここで新しいのを買いました。ご利益は縁結び。縁結びはもういいかなあと思っていたのですけれど、人と人の縁、仕事の縁は欲しいなと思い、お参りしました。女性が多く、とてもにぎわっていました。

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 533年の飛鳥時代創建の歴史ある神社です。お守りは華やかで可愛らしいものが多く、購入すると、鈴をシャンシャン鳴らして清めてから(?)渡していました。境内に犬の頭に似た戌岩(いぬいわ)というものがあり、「触るといいことがあるって!」と長女に勧められましたが、説明書きを読んでみると、「妊婦さんが撫でると、安産になるといわれております」……なので、触りませんでした。

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 新しいご朱印帳を買いました。華やか! いわゆる「可愛いご朱印帳」によく選ばれています。

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 境内にある八坂神社のほか、三芳野神社のご朱印もこちらでいただけます(八坂神社の写真を撮り忘れました)。

 少し戻って、三芳野神社へ。ここは童謡「とうりゃんせ」発祥の地と言われています。ご利益は学業成就・合格祈願・必勝祈願。

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 ご朱印は川越氷川神社で先にいただきました。

 お昼を食べて、いろいろなお店をのぞいたり、食べ歩きをしたりしながら、本川越方面に向かう途中、蓮馨寺が見えました。子育て・安産がご利益なので、今回はいいかなあと寄らないつもりだったのですが、境内の桜があまりにもきれいだったので、吸い寄せられるように中へ。

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 そういえば、まだ子育ては終わっていませんでした……。
 ここも川越七福神のひとつで、福禄寿が祀ってあります(やっと、大黒天、恵比寿天以外の神様に会えました)。ご利益は幸福、延命。ひとつのお寺で安産・子育てから延命まえ祈願できるなんて、「ゆりかごから墓場まで」みたいですね。

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 ご朱印をいただき、お線香を買って、子育て祈願をしました。映画『6才のボクが、大人になるまで。』では、子ども2人を大学に送り出した母親が「わたしの人生にあと残されているのは、自分の葬式だけ!」と嘆いていたっけ。アメリカでは高校卒業=子育て終了なのかな。我が家の子育て終了はいつになるのやら。

 続いて、川越熊野神社へ。ご利益は開運・縁結び。

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 娘たちが足踏み健康ロードで遊ぶ間に、参拝し、運試し輪投げををしたり、ヘビにさわったりしました。ヘビのこと、神社の公式サイトに何も書いてないのだけれど。最近置かれたのでしょうか。

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 ご朱印をいただきました。

 最後に寄ったのは、出世稲荷神社。ご利益は名前の通りの出世のほか、五穀豊穣や商売繁盛も。

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 境内にある2本の大イチョウは市指定天然記念物だとか。社務所は閉まっていて、たぶんご朱印はないものと思われます。公園が併設してあって、参拝しているあいだ、娘たちはシーソーに乗って遊んでいました。十数年ぶり? 子どものころと違って、大人にとって、シーソーはどちらが重いかストレートに示す残酷な道具でしかありません。わたしたちが楽しそうに見えたのか、小さな女の子がやってきて乗りたそうにしていたので、場所を譲りました。

 神社と寺院ばかり行ったわけではなく、お店もいろいろとのぞきました。一番印象に残ったのは、麻彦商店。曲げ輪弁当箱、曲げ輪おひつ、せいろ等を製造販売しているお店で、今回は次女の竹ぐしを買っただけだったけれど、今度行ったらご店主おすすめの曲げ輪弁当箱をぜひ購入したいと思います。

 天気に恵まれ(暑いほど!)、桜も美しく、楽しい春の一日となりました。

池袋でご朱印をいただく

 鳥のサイエンスカフェに参加するため池袋へ出たついでに、ご朱印をいただいてきました。
 まずは、池袋西口にある御嶽神社(池袋御嶽神社)へ。池袋西口一帯の氏神様だそうです。池袋って、駅から少し歩くと普通の住宅地なのですよね。
 
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 境内に子育稲荷神社があります。

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 願掛け狐、願い事を書いた狐がお稲荷さんの境内にたくさん置かれていました。

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 ご朱印をいただきました。

 サイエンスカフェ終了後、雑司ヶ谷まで歩きました。まず、鬼子母神(威光山・法明寺)へ。

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 鬼子母神像。正確には「鬼」の字の上に「ノ」がありません。角が取れて、鬼ではなくなったからだそうです。

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 境内には、倉稲魂命(うけみたまのみこと)を祀った武芳稲荷があります。写真は撮りませんでしたが、大黒様も祀られています。雑司ヶ谷七福神のひとつだそうです。

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 ご朱印は定額ではなく、お気持ちでとのこと。なので、小銭を用意しておくことをお勧めします(笑)。

 続いて、大鳥神社へ。毎月1回、鬼子母神と大鳥神社を会場に開催されている手創り市には行ったことがあるものの、 実は手創り市以外の日に行くのは初めてです。

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 大鳥神社は元々は鬼子母神境内にあったものを、明治維新の神仏分離により移されたのだと最近知りました。

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 ここも雑司ヶ谷七福神のひとつ。大黒天様が祀られています。

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 ご朱印をいただいたあと、雑司ヶ谷七福神巡りをしようか、それとも都電に乗って、巣鴨のとげぬき地蔵に行こうかとも考えましたが、いずれもまたの機会にしました。

雉子神社と居木神社

 大崎ゲートシティで開催された子どもの本の日フェスティバルに行くついでに、大崎界隈の神社に寄れたらいいなと思い、五反田・大崎界隈の神社を調べてみました。iPhoneのメモに書き込んだのは雉子神社、居木神社、桐ヶ谷氷川神社、品川貴船神社の4つ。居木神社と雉子神社に行くことにしました。
 大崎で降り、まず雉子神社へ。15分くらい歩いてようやく到着。ビルの1階が神社になっています。三代将軍家光ゆかりの神社だそうです。

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 本殿。屋根の上に雉子がいるのが見えます。

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 雉子に少し近づいてみました。

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  左奥には末社の三柱神社があります。

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 ぴかぴかの御神輿も。
 社務所が閉まっていたので、ご朱印はもらえませんでした。平日しか開いていないのかもしれないけれど、平日にここまで来るのは難しそうだなあ……。
 雉子神社から五反田駅までは5分ほど。そう、五反田で降りて歩けばよかったのです。なぜか雉子神社の最寄り駅は大崎だと信じ込んでいました。でも、大崎←→五反田って歩ける距離なのですね。

 気を取り直して、居木神社(「いるぎじんじゃ」と読みます)に向かいます。途中、銭湯がありました。午後3時から営業。お風呂セットが用意してあるようなので、たまたま通りかかって、ふらりと入りたくなっても大丈夫ですね。入らなかったけれど。

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 この鳥居と神社の鳥居の間で、猫4匹に会いました。餌をやっている方がいらっしゃいました。岩合光昭さんの真似をして写真を撮ろうとしてみたものの、なかなか難しくて(シャッター押す瞬間に顔を背けられたり、目をつぶられたりして)、上手く撮れませんでした。野良猫の写真を撮るのは本当に難しい。
 
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 ここは結婚式も行われる立派な神社です。主祭神は日本武尊。

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 厄除祈願絵馬、八方ふさがり除祈願絵馬、病門除祈願絵馬、鬼門除祈願絵馬、災難除祈願絵馬は、それぞれ厄、八、病、鬼、災の字がくり抜きになっていて、かける前にはがすようになっています。はがした文字を入れる箱が置いてありました。イチョウ柄の八色御守はちょっとかわいかった。

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 こちらは無事、ご朱印をいただけました。わたしの後にもご朱印をいただきにきた男性がいました。やはりブームなのでしょうか。

新井薬師

 雨の降る中、新井薬師こと梅照院に行ってきました。比較的行きやすい場所に住んでいるくせに、これまで一度も行ったことがありませんでした。
 西武新宿線・その名も新井薬師駅を降りて、駅の南側(中野方面)に向かって商店街を抜け、住宅地の中にあります。二代将軍秀忠の第五子和子の眼病が、祈願して治ったことなどから「目の薬師」と呼ばれているそうです。

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 ぎりぎり梅の季節に間に合いました。
 お寺の門の前に、いかにも老舗といった風情のお煎餅屋さんがありました。傘で手がふさがっていなかったら、買ったのになあ。

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 ご朱印をいただきました。

 隣の沼袋駅のすぐそばに沼袋氷川神社があり、ついでに寄ってみました。ご朱印はないそうで、ちょっと残念でした。

弁財天と深大寺

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 所用で吉祥寺へ行ったついでに、足を伸ばして井の頭公園へ行きました。公園内にある弁財天に一度行ってみたかったのですが、天気もよかったので、いいチャンスだと思って。

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 おみくじは吉でした。「今はくろうありとも後よし」「のぞみごと成就す」「商いはよろずよし」「光りさす玉もはげしくみがかねばまことのひかりいつかいづべき」……今は次に備えて準備すべき時期なのかもしれません。

 園内地図によると、弁財天の近くに稲荷神社があるようなのですが、それらしき建物が見当たりません。近くに寄ってみると……。

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 なんと、2年前の5月に不審火により消失したと書いてあります。そういえば、そういうことがあったような……。

 時間に余裕があったので、さらに深大寺まで足を伸ばすことにしました。吉祥寺から深大寺行きのバスが出ています。

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 比較的近いところに住んでいるというのに、深大寺に行くのは実は初めて。普通の住宅地のなかに、忽然と映画のセットのような世界が現れます。深大寺といえばそばが有名で、行ったら食べようと思っていたのですが、お昼をしっかり食べていたので、さすがに入りません……。

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 いかにも由緒ありそうな、歴史を感じさせる建物です。平日だというのにかなりにぎわっていて、中国人の団体客も来ていました。

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 ご朱印をいただきました。

『むかし Matto の町があった』

Matto
 
 イタリア映画の上映会があると友人に教えてもらい、羽村まで足を運びました。タイトルは『むかし Mattoの町があった(原題:C'era una volta la citta' dei matti...)。2010年にイタリア国営放送Rai 1 で放送された2話完結のミニシリーズの上映権を獲得した団体(バザーリア映画を自主上映する180人のMattoの会)が、2年ほど前から日本各地で自主上映を行っているようです。わたしは最近になって知りました。
舞台は1960年代〜70年代。イタリア精神保健改革の父と呼ばれる、フランコ・バザーリア、ゴリツィアの精神病院に入院している患者のマルゲリータと同じくボリスを中心に物語は進みます。ある程度事実に基づいているものの、ドラマそのものはフィクションのようです。入院当時、マルゲリータは見たところどこが病気なのか(少なくともわたしには)わからないのですが、もう手に追えなくなったという母親によって無理矢理精神病院に入院させられます。医者や看護師から水攻めや電気ショックといった「治療」を受けるたびに、本当におかしくなっていき、バザーリアが院長に就任したときには極めて乱暴な患者だとして檻のようなベッドに入れられていました。ユーゴスラヴィアからきたボリスは、第二次大戦中、ファシストとナチスによって家も家族も失い、精神のバランスを崩し、極めて危険な患者とみなされて、15年間も独房のベッドに縛り付けられていました。
 大学で研究職に就いていたバザーリアが、紆余曲折あってゴリツィアの精神病院の院長に就任し、実態を知ってショックを受け、精神病患者の人権を求めて改革に乗り出すものの、挫折、その後、トリエステの病院に移り、イタリア中の精神病院を廃止する法案を国会で成立するまでを2部構成で描いています。イタリアでは正味1時間半くらいのドラマが2夜連続で放映されたようですが、上映会では途中20分間の休憩をはさみながら一気に上映。自主上映ですが、入場料と引き換えにとても素敵なデザインのプログラム(写真上)をくれました。
 自主上映総責任はバザーリア映画を自主上映する180人のMattoの会。翻訳・日本語字幕は大阪ドーナッツクラブ(現・京都ドーナッツクラブ)
 自主上映もいいけれど、一度テレビでも放映してくれないかなあ……。


子安神社と気象神社

 出かけるときはなるべくご朱印帳を持っていくようにしているので、出先でお寺や神社を見かけると、吸い寄せられるようにお参りしてしまいます。先日、所用で八王子に行ったついでに、子安神社に寄りました。

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 子安神社は縁結び・安産の神様だそうです。御祭神は木花咲耶姫(このはなさくやひめみこ)で桜の神様とも呼ばれているとか。桜の季節に来ればよかったかな。境内の鳥居をくぐると金比羅神社もあり、両方のご朱印をいただきました。

 八王子での用を終えたあと、えほんやるすばんばんするかいしゃで開催中の「ハンガリーの紙ナプキン展」を見に高円寺へ。高円寺の氷川神社境内には日本で唯一の気象神社があると知り、ついつい足が向いてしまいます。

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 気象神社のHPによると、昭和19年、陸軍気象部の構内に建てられ、戦後手違いで残ったものを払い受けたようです。そういえば、気象情報は軍の管轄だったったのですよね。イタリアにいたとき、軍服を着たいかめしい男性が出演している天気予報もあり、お天気おねえさんが主体の日本とはずいぶん違うなあと思ったものでした。20年以上前のことなので、今はどうなのかわかりません。
 2つの神社のご朱印を1ページにいただきました。

『もう年はとれない』

 翻訳ミステリーシンジケート後援・西東京読書会に参加しました。課題本は『もう年はとれない』(ダニエル・フリードマン作/野口百合子訳/東京創元社)。11月に参加する予定だったのが、家庭の事情でドタキャンしてしまったので(ちなみに課題本は『その女アレックス』でした)、今回が西東京読書会初参加です。昨年9月にスピンオフ企画【東江一紀さん追悼読書会】に参加していますが、あのときは東江先生のお弟子さんであるBさんが一緒だったけれど、元々西東京はBさんの地元ではないので、今回はひとりで参加。しかも、わたし、普段ミステリーはほとんど読みません(古くはG・K・チェスタートンの「ブラウン神父」シリーズや『詩人と狂人たち』、江戸川乱歩編の『世界短編傑作集』、ウィリアム・アイリッシュの『幻の女』を愛読し、最近では「マルティン・ベック」シリーズを読み返しているものの、あとはテレビで「相棒」を見て、『名探偵コナン』の単行本を読むくらい)。完全にアウェーだなあと、ドキドキしながら会場に向かいましたが、始まってみると、すべて杞憂。初対面の方でも、本のことなら気後れせずに話せるものだと改めて実感しました。
 課題本は87歳の元殺人課刑事バック・シャッツが主人公。捕虜収容所でバックに対してあまり親切ではなかったナチスの将校が実は生き延びていて、しかも金塊を山ほど持っていたと、臨終の床にある戦友から知らされます。そして、金塊をねらう人物が現れ、殺人事件が起こり……バックは孫のテキーラ(もちろん本名ではありません)を相棒に、憎き敵、および金塊探しに加わります。357マグナムを肌身離さず持って。
 いろいろと突っ込みどころのある話ではありますが、皮肉屋バック・シャッツのキャラクターが魅力的なので、何となく許せてしまう(笑)。バックの奥さん、ローズがまた魅力的で(夫に負けず劣らず皮肉屋、でもかわいい)、バックのローズへの愛情があちこちににじみ出ているのもまたよいです。
 年相応の持病を持っていて、薬を常用していたり、車の運転はやめていたり……といった情況は真実味があります。バック・シャッツは実父と同じくらいの年なので、読みながら何かと父を連想してしまったのですが、読書会に参加された方々も似たり寄ったりだったようでした。原書は続編が刊行されていて、邦訳予定もあるようです。
 ネタバレに気をつかわず何でも話せるのが読書会の醍醐味。次は懇親会まで参加するつもりです。
 

生命の言葉——3月

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 3月になったので、神社へ行ってきました。
 今月の生命(いのち)の言葉です。

天災ばかりは科学の力でも
その襲来を中止させるわけにはいかない。

 物理学者、寺田寅彦の言葉です。寺田寅彦の著作『科学と科学者のはなし』(岩波少年文庫)を数年前に読みましたが、とてもよかったです。東京都神社庁のサイトはこちら
 おみくじは吉でした。

2月に読んだ本

 2月は10冊しか読めませんでした。そのうち絵本が6冊、漫画が1冊。でたばかりの『風の丘』も、再読した『唾棄すべき男』もとてもよかったです。『聖☆お兄さん』は電車の中で読んで失敗した……。
 ちなみに『聖☆おにいさん』11巻の表紙は小田急バスではなく立川バスです(まあ、小田急バスグループではありますが)。

2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1043ページ
ナイス数:42ナイス

聖☆おにいさん(11) (モーニング KC)聖☆おにいさん(11) (モーニング KC)感想
IKEAが登場(笑)。
読了日:2月23日 著者:中村光
ぼくのおじいちゃんぼくのおじいちゃん感想
アルツハイマーを描いた絵本。文章が少ないので幼稚園〜低学年向け? アルツハイマーを描いた絵本をいくつか読んだけれど、いずれもおじいちゃんと孫の男の子の組み合わせばかり。おばあちゃんや女の子のものはないのだろうか。
読了日:2月22日 著者:マルタアルテス
ポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなしポインセチアはまほうの花―メキシコのクリスマスのおはなし感想
メキシコのクリスマスの物語。でも、文を書いたのはアメリカ人で、原書は英語らしい。
読了日:2月21日 著者:ジョアンヌオッペンハイム,ファビアンネグリン
週末ゆる散歩週末ゆる散歩感想
確かに東京の西側に住んでいると、東側には疎くなる。頭の中で路線図が浮かばない。
読了日:2月20日 著者:岸本葉子
おもいではチョコレートのにおいおもいではチョコレートのにおい感想
前半はおじいちゃんと孫の男の子の物語、後半はアルツハイマーの啓蒙書という二部構成。学校の図書室に置いてほしいけれど、品切れのようです。
読了日:2月19日 著者:バーバラマクガイア
ひみつの足あと (大型絵本)ひみつの足あと (大型絵本)感想
足が反対向きについているというのは、イメージではちょっと怖いけれど、ファビアン・ネグリンの描く絵は怖くなかった。
読了日:2月15日 著者:フーリア・アルバレス
唾棄すべき男 (角川文庫 赤 シ 3-7)唾棄すべき男 (角川文庫 赤 シ 3-7)感想
映画『刑事マルティン・ベック』を見て、原作を再読。本筋と関係ないような描写が細かく、警察小説の形を借りてスウェーデンという国、ストックホルムという町とそこに住む人々の変遷を描いた物語なのだと改めて感じる。本作は狂気と絶望に満ちた何とも悲しい物語。でも、傑作! 第1作『ロゼアンナ』から順に再読しようと思う。
読了日:2月10日 著者:マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー
くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話感想
わたしは面白かったけれど、子どもには元ネタを知ってから読んでほしいなあ。
読了日:2月5日 著者:ジョンシェスカ
ほんをひらいてほんをひらいて感想
雨上がりの図書館からの帰り道、本と傘をカートに一緒に乗せているのがどうしても気になってしまう。傘、しばっていないし、まだ濡れているんじゃないかな……。
読了日:2月4日 著者:トニモリスン,スレイドモリスン
風の丘 (新潮クレスト・ブックス)風の丘 (新潮クレスト・ブックス)感想
南イタリア、カラブリアで、丘を守って誇り高く生きていく家族4代の物語。横暴な地主にも、ファシズムにも、開発業者にも屈せず、信念を貫き通す姿がすごい。背景に、第一次大戦前から現代に至るイタリア現代史が見える。出てくる食べ物が美味しそうだったので、付箋を貼りながら読み返そうと思う。
読了日:2月3日 著者:カルミネアバーテ

読書メーター

トークイベントふたつ

 2月28日(土)は2つのトークイベントに足を運びました。
 まず、午後2時から、新宿・安与ホールで開催されたJPIC主催、10代から出会う翻訳文学案内〈新・世界文学入門〉 沼野教授と読む世界の日本、日本の世界 第4回「文学のなかの子ども」 vol.3 あなたのなかの「子ども」に捧げる子どもの文学の「気になる部分」へ。東京大学教授でロシア語の翻訳者でもある沼野充義さんがホストのシリーズで、第4回の最終回。ゲストは翻訳家でエッセイストの岸本佐知子さん。
 お二人のお話の中で印象に残ったのは、(創作でも同じだと思いますが)短編の翻訳は長編以上に時間がかかり、短いから楽ということはないということ。それから、心の余裕がないと、翻訳小説は真っ先に切られるということ(四半世紀前のバブル時代には、「マリ・クレール」でバルト3国を特集し、エストニアの作家の作品を掲載したことがあったそうです)。あと、幼稚園時代、大きくなったら何になりたいか聞かれた岸本さんが、「看護婦さん!」と答えたら、「どうしてなりたいの?」とさらに聞かれ、「手術が見たいから!」と言ったらどん引きされたとか……。子どもにどうしてなりたいかまで聞くべきではありません。けっこうろくでもないことを考えています(笑)。そういえば、わたしも小学校1年生のとき、そういうテーマの作文に「スチュワーデス」と答えていますが、スチュワーデスになりたかったわけではなく、母に「スチュワーデスは退職するとき世界一周できるのよ」と言われたからです(それが事実かどうかはともかく)。小学校を卒業するときの文集にはたしか「外交官」と書いていますが、単に外国に住みたかっただけです。
 最後にお二人が若い人向きにおすすめ本を3冊ずつ挙げてくださいました。岸本さんは『にんじん』、『はてしない物語』、『ハルムスの世界』、沼野さんは『ドリトル先生航海記』をはじめとする「ドリトル先生」シリーズ、『秘密の花園』(竜口直太郎訳/新潮文庫)、『カシタンカ・ねむい』を。『にんじん』は昨年12月のこのシリーズのトークで、小川洋子さんが挙げてくださって、昔の岸田国士訳のを読み返しました。

 夜は下北沢のB&Bにて、文芸評論家の加藤典洋さんと翻訳家の小竹由美子による「小説の歓び〜書く、訳す、読む〜アリス・マンローをめぐって」へ。『善き女の愛』(新潮クレスト・ブックス)についての熱く楽しいトークが繰り広げられました。実は、『善き女の愛』を読み終えられないままトーク当日を迎えてしまったのですが(あとで聞いたら、そういう方、けっこういました)、お二人のお話を聞いたら、読まないわけにはいかない!という気持ちになりました。そして、読んだら、読んだ人同士で語り合いたくなりそう。
 B&Bに行ったのは初めてでした。毎日楽しそうなトークイベントをやっているなあと思っていましたが、時間帯が遅く、終電に間に合わなくなったらいやだなあと尻込みしていました。今回のイベントは通常よりも1時間早いスタートだったので、思い切って申し込んだところ、B&Bは予想どおり(予想以上)の居心地のいい空間で、下北沢から家までは思ったよりも近かったし、わたしの地元を走る某私鉄の終電はわたしの記憶よりもずっとずっと遅くなっていた(大昔は22時台だったのです)ので、興味のあるイベントがあったらまた行こうかなと思い始めています。

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