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『むかし Matto の町があった』

Matto
 
 イタリア映画の上映会があると友人に教えてもらい、羽村まで足を運びました。タイトルは『むかし Mattoの町があった(原題:C'era una volta la citta' dei matti...)。2010年にイタリア国営放送Rai 1 で放送された2話完結のミニシリーズの上映権を獲得した団体(バザーリア映画を自主上映する180人のMattoの会)が、2年ほど前から日本各地で自主上映を行っているようです。わたしは最近になって知りました。
舞台は1960年代〜70年代。イタリア精神保健改革の父と呼ばれる、フランコ・バザーリア、ゴリツィアの精神病院に入院している患者のマルゲリータと同じくボリスを中心に物語は進みます。ある程度事実に基づいているものの、ドラマそのものはフィクションのようです。入院当時、マルゲリータは見たところどこが病気なのか(少なくともわたしには)わからないのですが、もう手に追えなくなったという母親によって無理矢理精神病院に入院させられます。医者や看護師から水攻めや電気ショックといった「治療」を受けるたびに、本当におかしくなっていき、バザーリアが院長に就任したときには極めて乱暴な患者だとして檻のようなベッドに入れられていました。ユーゴスラヴィアからきたボリスは、第二次大戦中、ファシストとナチスによって家も家族も失い、精神のバランスを崩し、極めて危険な患者とみなされて、15年間も独房のベッドに縛り付けられていました。
 大学で研究職に就いていたバザーリアが、紆余曲折あってゴリツィアの精神病院の院長に就任し、実態を知ってショックを受け、精神病患者の人権を求めて改革に乗り出すものの、挫折、その後、トリエステの病院に移り、イタリア中の精神病院を廃止する法案を国会で成立するまでを2部構成で描いています。イタリアでは正味1時間半くらいのドラマが2夜連続で放映されたようですが、上映会では途中20分間の休憩をはさみながら一気に上映。自主上映ですが、入場料と引き換えにとても素敵なデザインのプログラム(写真上)をくれました。
 自主上映総責任はバザーリア映画を自主上映する180人のMattoの会。翻訳・日本語字幕は大阪ドーナッツクラブ(現・京都ドーナッツクラブ)
 自主上映もいいけれど、一度テレビでも放映してくれないかなあ……。


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