フォト

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 2015年3月 | トップページ | 2015年5月 »

2015年4月

『風はめぐる』

 2月から毎月最終日曜日にアップリンクで上映している「映画で旅するイタリア」、第3回『風はめぐる(原題:Il vento fa il suo giro)』(2007年/ジョルジョ・ディリッティ監督)を見にいきました。

 フランス国境に近い、ピエモンテの山村に、フランス人のフィリップが家族とヤギを連れてやってきます。これまでピレネーで暮らしていたのですが、原発ができると知り、安全な土地を探していました。村長を含む村人のほとんどが町で暮らしていて、村は過疎化しています。フィリップ一家は空き家となった家を借り、誰も手入れしない土地にヤギを放牧させます。
 寛大に迎えてくれる人がいた一方で、最初から排他的な人もいて、フィリップのヤギが自分の土地に入って草を食べることを快く思わない人や、ヤギのふんの被害を訴える人もいました。子どもたちは学校で、ヤギ臭いからよく身体を洗うようになどと言われます。見かねた好意的な村の男性が、フィリップに注意を促し、他人の土地にヤギを入れないよう勧めますが、「ただ枯れていくだけの草を食べさせて、何が悪い?」と聞く耳をもちません。排他的な村人に対して異文化を受け入れることも大切だというようなことも言っていましたが、フィリップ自身は他を受け入れません。そして、起こるべきことが起こります……。

 冬から春、夏……と移り変わる風景が非常に美しい映画でした。そして、出てくる人たちは恐ろしい。フィリップ一家がやってくることに最初から一貫して反対だったエンマおばさんの恐ろしさときたら、半端ないです。いやあ、怖かった。監督はフィリップ寄りでも村人寄りでもない、ニュートラルな視点で描いていると思います。わたしは特に感情移入することもなく、どっちもどっちだよなあと思いながら見ていました。
 出演者のほとんどは職業俳優ではなく、素人だとか。イタリア映画ですが、台詞のほとんどはオック語(スペインからイタリア・ピエモンテ州の一部で話されている言語)。残りがイタリア語とフランス語。映後、翻訳を担当された京都ドーナッツクラブの野村雅夫さんによれば、山の麓に住んでいる人と上のほうに住んでいる人とでは訛り具合が違うそうで、ニュアンスを出すのに苦労したそうです。
 ジョルジョ・ディリッティ監督、日本では『やがて来たる者へ(原題:L'uomo che verrà)』が一般公開されています。こちらも怖い話でした。

 映画の公式サイトはこちら

カラスの神社とハトの神社

 関西から上京された友人Cさんを迎え、首都圏在住の友人Aさんと3人で楽しい神社・仏閣めぐりをしました。Aさんとは昨年一緒に、大宮氷川神社に行っています(そのときの日記はこちら)。

 あらかじめCさんが行きたい神社の希望を聞いていたので、新橋で待ち合わせて烏森神社へ行き、汐留から大江戸線で国立競技場前で降りて鳩森八幡神社へ、千駄ヶ谷から中央線各停に乗って飯田橋で降りてほかの友人たちと待ち合わせている神楽坂へ(時間があれば、赤城神社、毘沙門天などにも寄る)というルートを考えました。

 まずは烏森神社へ。

_1

 10年前に勤めていた職場が新橋でした。そこには1年ちょっとしかいませんでしたが、この神社の存在くらいは知っていたような気がしますが、足を踏み入れたのは今回が初めて。商売繁盛のパワースポットとして人気があるようです。

Photo_2

 カラフルなご朱印をいただきました。ひな祭りの日はピンクのご朱印をいただけるようです。一緒にしおりや幸飴をいただきました。幸飴は食感は柔らかいミルキーといった感じで、千歳飴みたいな味を想像していたら、甘酒味でした。幸が訪れますように。2つ入っていたので、もうひとつは甘酒好きな長女に分けました。

 続いて、鳩森八幡神社へ。JRではなく、汐留から大江戸線に乗って行こうと思ったのは、単に乗り換えがないからという理由でしたが、この日の朝、山手線と京浜東北線が運転を見合わせるという事態が生じたので、ちょうどよかったのかな。

_1_2

_2

 境内には富士塚があって、その昔、富士山が女人禁制だったころ、女性は代わりにここに登り、富士山に登ったのと同じご利益があるとされていたそうです。登頂記念(?)のご朱印もいただけます。わたしたちも登ってみました。社務所の方に「気をつけてくださいね」と言われましたが、たしかに、気をつけて登らないと危ないような、予想外に険しい山でした。

_3

_4

 ご朱印をいただきました。CさんとAさんはご朱印帳もご購入。3種類ある中で、華やかな花柄のを選びました。鳩のマークが入ったかわいいご朱印帳です。

Photo

 鳩森八幡神社の前に将棋会館があるので、Cさんとふたりでちょっとテンションが上がりました(当社比)。といっても、ふたりとも将棋をやっているわけではなく、単なる『3月のライオン』読者です。

 ほかの友人たちと夕方神楽坂で待ち合わせていたので、千駄ヶ谷から中央線各停で飯田橋で降りました。待ち合わせまでまだ時間があったので、神楽坂とは反対側にある東京大神宮へ。2日前にも来ていますが、平日とは若干様子が違っていて、境内で赤福餅を振る舞っていました。さすが伊勢神宮の遥拝殿。料金はお志で……だそうで、みなさん100円程度を払っていたようです。Cさんはご朱印をいただきましたが、Aさんは割と最近、わたしも2日前にご朱印をいただいたばかりだったので、参拝のみ。

 神楽坂方面へ向かいながら、たくさん歩いたので一休みしたくなり、通りすがりのくりこ庵へ。共通の友人と同じ名前だったので(笑)。たい焼きセットは好きなたい焼き+好きな飲み物で値段は同じなので、一番高い希少糖入り極み小倉あんを選んでしまいました。飲み物は抹茶入り玄米茶。

Photo_3

 3人とも同じものを頼み、同じように写真を撮り、写真をTwitterにアップしたところ、共通の友人(店と同じ名前の友人とは別の友人)から「三者三様で面白い」とコメントをいただきました。3人それぞれにコメントをくださるなんて。人柄ですねえ。
 せっかくなので、3人のご朱印帳計9冊を並べて、記念撮影してみました。9冊をどう並べるかで一苦労(笑)。

_20150412

 写真撮影に時間をかけすぎてしまい、このあと寄った善國寺(神楽坂 毘沙門天)は寺務所の受付時間ぎりぎりになってしまいました。わたしは2月にご朱印をいただいていたので、参拝だけ。赤城神社は時間切れで寄れず。前回も行けなかったのですよねえ。

 このあと、神楽坂にとてもくわしいMさんを案内役に、Tさん、Yさんも合流して、裏神楽坂ツアー。さらにもうひとりのYさん、Nさんも加わって、スタジオーネ・フルッティ・フィカーレで夕食を。美味しいお料理を楽しみながら、みなさんの仕事の話、趣味の話などを聞いて、刺激を受けました。わたしもがんばろう。

深川から人形町へ

 深川不動堂と富岡八幡宮は押さえておきたい。深川に行くなら、深川丼を食べたい。でも、どうせならアサリが旬の季節に行きたい。アサリの旬は3月〜4月である……そんなわけで、行くことにしました。隅田川を渡れば人形町はすぐなので、ついでに人形町界隈の神社にも寄り、お土産に人形焼きを買って帰ろう。アサリと人形焼きにつられたのか、娘たちもついてくることになりました。

_1

 地下鉄・門前仲町で降りて(正しい出口から)地上に上がると、成田山 東京別院 深川不動堂はすぐに目に入ります。あげまんじゅうのお店に心ひかれながら、まずは参拝。

_2

 ご朱印をいただきました。
 あいにくの雨でしたが、この日の午後、門前仲町周辺や深川不動堂境内で深川花まつりが開催されたようです。

_1_2

 富岡八幡宮は深川不動堂のすぐそばにあります。江戸時代、ここの境内で春と秋の2場所の勧進相撲が行われていたそうで、横綱力士碑と大関力士碑があります。伊能忠敬の像もありました。

Photo

 ご朱印をいただきました。
 深川丼を堪能するため、朝食は軽めに済ませてきた娘たち、門前仲町の到着するころにはお腹ぺこぺこでしたが、昼食を出すようなお店が開くのは11時半。開店までまだまだありました。もうひとつの深川名物、あげまんじゅうを売っているお店がたびたび目に入りましたが、「ご飯の前に甘い物は食べない」と決めているため我慢。
 清澄白河方面に歩きつつお昼時になるのを待ち、開いていたお店に飛び込んで、無事深川丼をいただくことができました。
 お腹がいっぱいになったので、さらに足を進めます。

Photo_2

 出世不動尊(長専院不動寺)。しだれ桜がきれいでした。寺務所が閉まっていたので、ご朱印はいただけませんでした。

Photo_3

 深川稲荷神社。社務所が閉まっていたので、ご朱印はいただけませんでした。深川七福神の布袋尊だとか。近くに平賀源内電気実験の地があるらしいです。尾車部屋や北の湖部屋もあるみたい。

Photo_4

 霊巌寺。松平定信のお墓があります。ご朱印はいただけませんでした。
 深川ゑんま堂にも行ったのに、写真を撮るのを忘れた模様……。深川めしでダンナのお土産に炊き込み御飯の素を購入。
 
_20150411

 隅田川を渡り、江東区から中央区へ。場所はちょっと違うけれど、この風景を見ると『3月のライオン』を思い出します。零くんは江戸川区に住んでいて、川本家があるのは中央区。たしか、佃島だったかな。

_1_3

 水天宮に到着。改築中のため、仮宮です。次女がお腹にいたときお札をいただいたので、17年越しのお礼参りです。さすがに、参拝者は妊婦さんとその家族がほとんど。

_2_3

_3

 水天宮のご朱印と、日本橋七福神・弁財天のご朱印をいただきました。

 甘酒横丁を歩き、柳屋でたい焼きを購入(わたしが行列に並んでいるあいだに、長女は甘酒を堪能)。ここのたい焼きは1匹1匹焼いています。東京三大たい焼き屋だとか(あとの2つは麻布十番浪花家総本店と四谷のわかば。わかばのは食べたことがあります)。食べ歩きながら小網神社へ。

_1_4

 ビルの谷間にある小さな神社ですが、強運厄除けのパワースポットとして人気で、この日もにぎわっていました。

_2_5

_3_2

_4

 小網神社と福禄寿と弁財天のご朱印をいただきました。
 この神社も現在、現社殿と神楽殿の屋根銅板吹替工事、境内整備中。11月のどぶろく祭前には終わるようです。どぶろく祭り、参拝者にはどぶろくが振る舞われるとか。

 お土産に人形焼きを——実家の両親には餡入りを、ダンナには餡なしを——買い、食べ歩き用に餡なしをさらに買い、深川〜人形町ツアーは終了。
 深川丼は食べられたけれど、ご朱印をもらえなかったところも多く、あげまんじゅうも結局食べられなかったので、そのうち雪辱を果たしに行かなきゃ。深川も人形町も生活感があってよかったです。

東京大神宮

 九段下にあるイタリア文化会館へ行くついでに、どこかに寄ってご朱印をいただきたいなあ、どこがいいだろう?と考え、飯田橋で降り、東京大神宮へ。

_1

_3

 東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年に創建されたそうで、縁結びにご利益がある神社として若い女性に大人気。今さら縁結びなんて……と思いかけましたが、仕事だって人との縁があってのものではないかと思い直しました。

Photo

 境内にある飯富稲荷神社は、商売繁盛のパワースポットだそうです。縁結び+商売繁盛。最強の地ではありませんか。

_4

 ご朱印をいただきました。
 後日、日曜日に寄ったら、境内で赤福とお茶のサービスを行っていました。伊勢神宮の遥拝殿なのだあと実感します。ちなみに金額はお志だそうです。

「GRAND’ITALIA 現代イタリアのカリスマたち」

_20150402

 4月2日、3日、10日に、イタリア文化会館でイタリアブックフェア 2015の一環として「GRAND’ITALIA 現代イタリアのカリスマたち」が上映されました。詩人で作家のフランコ・マルコアルディが企画し監修したテレビシリーズで、長年にわたってイタリア各界を牽引し、現在も第一線で活躍し続けている6人にインタビューしています。わたしは建築家レンツォ・ピアノと俳優トニ・セルヴィッロの回(2日)と日刊紙「ラ・レブッブリカ」の創刊者エウジェニオ・スカルファリとイラストレーターのアルタンの回(10日)を見にいきました。ちなみに、3日はスローフードの提唱者カルロ・ペトリーニと画家ジョゼッタ・フィオローニが登場。
 当初、企画者・監修者のフランコ・マルコアルディ氏が来日して、2日と3日の上映前に解説する予定が、家庭の事情で来日が取りやめとなり、代わりにマルコアルディ氏と親交のある東京外国語大学大学院教授の和田忠彦先生が解説してくださいました。一部、字幕が怪しいので、イタリア語が聴き取れる人はイタリア語を聴いてくださいとも……(笑)。
 とはいえ、わたしはレンツォ・ピアノのインタビューの途中で寝落ち(涙)。会場で会って隣で見ていた友人から「全員英語で会話をしているとき、字幕がつかなかったね」と言われましたが、記憶にありません……。続くトニ・セルヴィッロのインタビューでは寝落ちすることなく、最後までしっかり見ることができました。セルヴィッロのコーヒーの淹れ方が丁寧だったのが印象的。2人とも、拠点は故郷(レンツォ・ピアノはジェノヴァ、トニ・セルヴィッロはナポリ郊外のカゼルタ)に住み続けていることにも感銘を受けました。ローマやミラノじゃないのですね。
 10日は上映前に朝日新聞社前ローマ特派員で報道局国際報道部次長の石田博士氏が解説してくださいました。サンパウロ支局、ローマ支局を経て東京に戻ってきて、日本を不在にしていた数年間でマスコミを取り巻く状況がずいぶん変わってしまったと思うという発言が、何よりも印象に残りました。
 エウジェニオ・スカルファリはローマ郊外の、カリアリに向かう船の出る港町、チヴィタヴェッキアの出身で、ローマ在住。インタビュー中、ローマの風景が映るたびに、血が騒ぎました(ああ、ローマに行きたい!)。スカルファリ、90を過ぎているのにまだまだ精力的でした。ピアノも弾きます(ご自宅にあるのは白いピアノでした)。一方、アルタンは故郷のトレヴィーゾ郊外の広い家(というか屋敷)に住んでいて、PCを使って電子データを納品できるので、地の不利は感じていない様子(昔はウーディネまで行って、貨物便で……というようなことを言っていたような)。貴族の家系だと言っていました。さらりと。70を過ぎていますが、軽やかに自転車をこいで街まで出かける姿は若々しかったです。この人がピンパの産みの親なのか。
 わたしが見た4本の内容をざっくりまとめると(レンツォ・ピアノは寝落ちしたけれど)、「生まれ故郷にこだわり続ける、元気なイタリアのおじさんたち」といったところでしょうか。

 毎年イタリアブックフェアのある時期は、イタリア文化会館のある九段下は花見に訪れる人たちでにぎわっています。4月2日は世界自閉症啓発デーということで、東京タワーが青くライトアップされていました。千鳥ヶ淵、ただの道なんですけれどね。でもこの時期だけはただの道ではなくなります。

もうひとつの『火花』

_20150404_1

 4月4日、吉祥寺・百年のトークイベント、「もうひとつの『花火』」に行ってきました。ピースの又吉直樹さんと、又吉さんの中学時代の同級生で、同じサッカー部に所属していた、同じく芸人、キャラバンの難波麻人さんが、ひょっとしたら書かれたかもしれなかった、もうひとつの『火花』について語ってくださいました。
 定員55名のほとんどが女性。中学時代、クラスの女子がこっそりまわしていた「キモい男子」アンケートの2位と3位に選ばれていた二人とは思えません(ちなみに1位に輝いたのは、お二人から見てもヤバい男子だったそうです)。
 筆記用具を持っていくのを忘れ、メモを取らなかったので、記憶が新しいうちに頭の中のメモを書き残しておきます。
 中学のサッカー部で主将・副将だった難波さんと又吉さん。難波さんが怪我で休んでいるあいだ、地道にコツコツ黙々と練習を続ける又吉さんの姿を見て、あそこまでできない!とほかの部員たちが精神的に追いつめられ、見かねた顧問の先生が「おまえが頑張りすぎるから、みんなが落ち込んでいる」と又吉さんを蹴った……。理不尽です(笑)。普段は難波さんが、ストイックに練習する又吉さんと、そこまで熱心にサッカーをやっているわけではない部員たちの間に入って、緩衝剤の役割をつとめていたそうですが、このときは難波さんがいませんでした。部員たちを追いつめてしまったことに責任を感じた又吉さんは、難波さんに付き合ってもらって、ひとりひとり体育館裏に呼び出して(!)、謝りつつ、本音を伝えたそうです。
 又吉さんによると、『火花』を贈った後輩芸人の中には、「自分に(芸人を)やめろ!って言っているんですか!」という反応をした人もいたとか。芸人だけでなく、音楽や芝居などをしている人たちにも同じような反応をする人はいそうです。「渦中にいる人には書けない話」という難波さんのお言葉、もっともだと思いました。
 事務所内のお笑いライブで、1位に選ばれ、でも、先輩芸人には「おれは面白いと思わない」などと言われ、次も1位に選ばれ、先輩たちからの風当たりがさらに強くなり、また1位に選ばれると、うれしいよりも、今度はどんな扱いを受けるのかという怖さしか感じなくなるという話。ネタを作りながら、先輩たちをうまくあしらうことができる(という言い方は何ですが)器用な人もいますが、そうでない人は心が折れてしまうこともあるようです……。
 先輩たちに飲みに誘われて、毎日のように付き合っている若手がいる一方で、お二人はそういうのが苦手で、そんな時間があればネタを考えていたいというタイプ。飲み会にまめに参加していると仕事がくるのか? そんな時間があったらネタを考えて、芸を磨くべきなのか? 面白い人の話を聞くのは勉強になるから、参加したほうがいいのか? どの世界にありそうなことで、考えさせられました。
 ここには書けませんが、又吉さんが語ったオーディション必勝法はなかなか興味深かったです。
 終了後、又吉さんの著書『火花』にお二人のサインをいただきました。

_20150404_2


生命の言葉——4月

_201504

 あっという間に4月になりました。今年の4分の1が終わってしまいました。
 さて、神社へいってきました。今月の生命(いのち)の言葉です。

人を信じよ。
しかし、その百倍も自らを信じよ。

 漫画家、手塚治虫の言葉です。「時によっては信じ切っていた人々に裏切られることもある。/そんなとき、自分自身が強い楯であり、味方であることが、絶望を克服できる唯一の道なのだ。」と続くそうです(出典『手塚治虫 未来へのことば』)。東京都神社庁のサイトはこちら
 おみくじは大吉でした。

3月に読んだ本

 ミステリを計4冊(アメリカ:1、スウェーデン:2、ノルウェー:1)読みました。『凍える街』、邦訳が出たのは昨年12月だけれど、原書が出たのはたしか10年くらい前。主人公のハンネは同性のパートーナーと暮らしていて、当時のノルウェーでは同性婚はまだ認められていなかったものの、同性のパートナー同士にも社会的な権利が与えられていました。今は同性婚も認められています。奇しくも今日(2015年4月1日)、渋谷区で同性パートナー条例が成立しました。一般人にとっては何でもないことでも、性的マイノリティにとっては貴重な一歩です。話がずれましたが、ハンネのパートナーがトルコ人だったり、家族との確執があったり、社会的ことが盛り込まれていています。クリスマス・シーズン、1年で一番日が短い季節が舞台になっていて、昔、スウェーデンに住んでいる方が「冬は自殺者が増える」と言っていたのを実感できるようなエピソードもあります。シリーズの7作めで(1〜3作めはかつて集英社文庫から出ていたようです)、登場人物の過去など、既刊を読んでいる人ならもっとよく知っているのかなあと思いますが、この時代のノルウェーを描写した作品としてかなり興味深く読みました。
 一方、絵本は何冊か読んだ者の、児童書(読み物)はゼロ。これはよくありません。4月の課題とします。

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2201ページ
ナイス数:58ナイス

ジャガーとのやくそくジャガーとのやくそく感想
自伝を、こんなふうに重要なエピソードをすくいとって、絵本にできるのですね。動物学者になれたのは吃音に悩まされたからこそ。両親の存在も大きかった。
読了日:3月29日 著者:アランラビノヴィッツ
凍える街 (創元推理文庫)凍える街 (創元推理文庫)感想
ハンネの相棒ビリー・Tが、もう長い間晴れた空を見ていないと泣く場面が印象的だった。冬の北欧は昼が短くて、しかも曇りが多くて、陰鬱な気持ちになりそう。
読了日:3月29日 著者:アンネ・ホルト
しっぽがぴんしっぽがぴん感想
表紙のキツネの表情、色、ポーズ、しっぽの角度……とてもすてき。
読了日:3月28日 著者:おくはらゆめ
うるわしのグリセルダひめうるわしのグリセルダひめ感想
けっこうオトナな絵本。タネは文字通りのタネでした。
読了日:3月28日 著者:イソール
絵本とであえる楽しい散歩 (玄光社MOOK)絵本とであえる楽しい散歩 (玄光社MOOK)感想
首都圏のお店は行ったことあるところがほとんどだけれど、ブックハウス神保町とクレヨンハウスには未だに足を踏み入れたことがない……。
読了日:3月27日 著者:
死神さんとアヒルさん死神さんとアヒルさん感想
死は誰にも必ずやってくる。忘れたころ静かにやってきた死に、涙が出そうになった。
読了日:3月24日 著者:ヴォルフエァルブルッフ
睦月童(むつきわらし)睦月童(むつきわらし)感想
江戸の町を舞台に、人の罪を映す鏡のような能力を持つ少女イオと、商家の息子央介が不思議な事件を解決していく、ファンタジー風味のほのぼの時代ミステリー……かと思ったら、途中から重苦しい展開に。高橋留美子の「人魚シリーズ」を連想させられた。
読了日:3月21日 著者:西條奈加
蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)蒸発した男 (角川文庫 赤 シ 3-2)感想
「マルティン・ベック」シリーズ第2作。外務省の依頼で、忽然と姿を消した男を捜してマルティン・ベックがブダペストへ飛ぶ。半世紀前、冷戦当時のヨーロッパの情況が丁寧に描かれている。今回も事件を解決に導くのは地道な捜査。シリーズを順を追って読んでいくと、マルティン・ベックと妻との間の溝がどんどん深まっていくのがよくわかる。
読了日:3月17日 著者:マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー
世界のまんなかの島 ~わたしのオラーニ~世界のまんなかの島 ~わたしのオラーニ~感想
毎年夏に訪れていた、父の故郷、イタリア・サルデーニャ島の真ん中にある小さな村、オラーニ。いとこたちとの楽しい思い出、村の様子、美味しい食べ物など、細かく書き込まれた絵を見ているだけでも楽しい。
読了日:3月13日 著者:クレア・A・ニヴォラ
きょうは、おおかみきょうは、おおかみ感想
朝からおおかみみたいな気分の妹・バージニア。そんなバージニアの気持ちを引き上げようと、姉のバネッサはいろいろと試みますが……。おおかみ姿のバージニアが何ともかわいらしい。バネッサお気に入りのワンピースと同じ、黄色のギンガムチェックの見返しがすてきです。
読了日:3月13日 著者:キョウ・マクレア
火花火花感想
若手芸人徳永がこれぞ天才だと思う先輩神谷と出会い、師と仰ぐ。夢と挫折の描き方はまるでYAのようだけれど、登場人物の年齢がYAよりも10歳くらい上な分、よけいにほろ苦い。神谷の狂気が何とも悲しい。
読了日:3月12日 著者:又吉直樹
ロゼアンナ (角川文庫 赤 520-4)ロゼアンナ (角川文庫 赤 520-4)感想
映画『刑事マルティン・ベック』の 原作『唾棄すべき男』を再読し、やはり面白かったので、シリーズを最初から読み直すことにした。英語からの重訳で、固有名詞の表記にあれ?と思う箇所もあり、40年前となるとさすがに翻訳にも古さを感じてしまうけれど、物語としての面白さには遜色なし! 天才的な推理力をもつ人物がいるわけでもなく、奇跡が起きるわけでもない。地道な捜査を行い、長い時間かけてようやく解決に導く。
読了日:3月12日 著者:マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー
もう年はとれない (創元推理文庫)もう年はとれない (創元推理文庫)感想
突っ込みどころはいろいろあるけれど、主人公バックと妻ローズとの関係が愛おしいので、まあいいか。映画化権が売れたらしい。原書は2作目が出て、好評だとか。
読了日:3月6日 著者:ダニエル・フリードマン
りすのピーナッツ ひみつの生活りすのピーナッツ ひみつの生活感想
ミニチュアの家具がツボでした。
読了日:3月4日 著者:ナンシー,ローズ

読書メーター

« 2015年3月 | トップページ | 2015年5月 »