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2018年7月

沼津に行ってきました

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 やまねこ翻訳クラブ20周年に便乗して、メールマガジン 月刊児童文学翻訳の老舗コーナー「お菓子の旅」から抜粋して冊子を作り、20周年特設サイトにアップしてもらいました(冊子は書店で入手できる本から取り上げたもの、版元で品切れになっている本から取り上げたものの2種類あります。サイトにはアップされていませんが、日本で邦訳の出ていない本から取り上げたものも作りました)。

 この冊子をご覧になった沼津市立図書館の方が「夏休み企画展」の「みーつけた!~本・絵本の中のおいしいものたち~」のなかで冊子を取り上げてくださいました! お菓子の旅の現担当者としては見逃すわけにはいきません。片道3時間程度で行けることがわかったので、電車5台乗り継いで行ってきました(Suicaを使ってJR→小田急→JRと乗り継いだら、最後、沼津の駅でそのまま出られず。熱海を境にJR東日本からJR東海に管轄が変わるためだそうです。Suicaで精算できたので、技術的にはそのまま出られるようにできるのではないかと思うのですが……)。

 地元在住のやまねこの仲間、Kさんが駅まで迎えにきてくださいました(今回の図書館での展示もKさんがつないでくださったご縁によるもの)。Kさんに案内されて図書館に行き、さっそく展示を拝見しました(展示の様子はやまねこ翻訳クラブ 20周年 特設サイトのこちらのページで紹介しています)。
 たまたま、静岡県立図書館の方が展示を見にいらしていて、やまねこ翻訳クラブのメンバーであることを伝えると、日ごろやまねこの資料室を参考にしているとおっしゃってくださり、うれしかったです。

 お昼はKさんと地元の方がいく普通のお店に入り、鮪とブリとシラスの三食丼をいただきました。ネタが新鮮で、酢飯の酸味もほどよくて、むちゃくちゃ美味しかった!

 食後、Kさんの運転する車で海までドライブ。晴れていれば富士山が見えるらしいのですが、この日は曇りで見えず(でも、猛暑が続くなか、曇りで少し涼しくて身体は楽でした)。そのあと、Kさんの読みきかせ仲間とお会いして、お茶しながらしばし歓談。わたしは手ぶらで行ってしまったのに、お二人からお土産をいただいてしまいました。申し訳ない……でも、ありがとうございます。

 沼津、食べものも美味しくてとてもよかったので、また行きたいなあ。

 

東京のイスラム社会

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 7月14日に東京都人権プラザで行われた都民講座「東京のイスラム社会」を聴きにいきました。定員80名のところ170名以上の申し込みがあり、運よく当選。通常の講座よりも当日キャンセル率が低かったそうで、このテーマに関心が高い人が多いことがうかがわれます。

 講師は豊島区にあるイスラム教の礼拝堂、マスジド(モスク)大塚の事務局長をされているクレイシ・ハールーン氏。パキスタンの出身で、留学生として来日し、現在は会社を経営されています。

移民の宴』を読んで、日本に住むイスラム教徒の方々が東日本大震災のときにすぐに被災地に駆けつけたことを知って驚いたのですが、今回も7月11日・12日に総社市と倉敷市を訪れていました。まず役所に何か必要なことはあるか問い合わせ、人手は足りているので必要になったら声をかけると言われたそうですが、支援が必要だという声が現地から届き、待っていられない!と駆けつけたとか。来週は広島に行かれるとおっしゃっていました。

 被災したイスラム教徒の支援に行くのではなく、イスラム教の教え「みんな大家族、困った人がいたら助ける」に従うまでのこと。東日本大震災のときも2日後には被災地にいたそうです。余震の続くなか、家族(末のお子さんはまだ赤ん坊でした)を置いていくことに奥さまは最初反対していたのですが、「ジハードとして行くのだ」と説明すると、納得してくれたとか。ジハードはよく「聖戦」という日本語を当てられますが、「神の教えに従って努力すること」という意味のようです。
 ほかにも、アフガニスタンやロヒンギャ、シリアの孤児の支援をしていると説明がありました。

 ラマダーン、30日前後も続くのですね! 日が昇っているあいだは飲食できないなんてつらそうだなあとしか思っていなかったのですが、話を聴いているとつらいものではないみたいです。幼い子どもやお年寄り、妊娠中の方、病人は免除されるので、末のお子さんはやらなくてもいいのに、家族と一緒に参加したがるとか……。夏は明るい時間が長いので、朝2時ごろに早めの朝ごはんを食べるとおっしゃっていました。
 岡山に行かれた2日間、ラマダーンの期間ではなかったけれど、困っている人たちの気持ちに寄り添いたいから、朝〜夜7時まで断食したとおっしゃっていました。

 来日されて30年近くになるそうですが、まだ留学生だったころにアメリカ同時多発テロ事件が起きました。友好な関係を築いていたと思っていた近所の八百屋さんで、ある日犬に吠えられ、店主さんに「犬はおまえがどういう人間だかわかっているのだ」というようなことを言われたそうです。また、ロンドン同時爆破事件の直後は公安の人間が常に2〜3人家の周りに立つようになり、さすがにうんざりして、やめてほしい!と訴えたらいなくなったとか。そんな経験をされていても、日本はヨーロッパよりも暮らしやすいとおっしゃっていました。差別のない国はない、とも……。
 マスジド大塚を作った当初は近所の人たちの交流はなく(近所の方が怖がって近づこうとしなかったというのが正しいかも)、東日本大震災の被災地を支援する際に協力してほしいと声をかけたことから交流が深まったそうです。

 お土産にデーツ(ナツメヤシ)をいただきました。ラマダーン中、日没後に水でのどを潤し、デーツを食べたあと、日没後の祈りを行い、そのあとゆっくり食事をする習慣だとあとで知りました。ラマダーンもお祈りも関係なく、おやつに食べてしまいましたが。

 たまたま読んでいた『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』(こまつあやこ作/講談社)にもイスラム教の関連エピソードがあり、まさにタイムリー!

となりのイスラム』(内藤正典著/ミシマ社)も読み返さなきゃ。


おばあちゃんのごめんねリスト


 文芸翻訳ブッククラブの読書会に参加しました。課題本は『おばあちゃんのごめんねリスト』(レドリック・バックマン作/坂本あおい訳/早川書房)。

 主人公のエルサはもうすぐ8歳になる女の子。「ハリー・ポッター」は全巻読破していて、グリフィンドールのマフラーがお気に入り。パパとママは離婚していて、今はそれぞれ新しいパートナーと暮らしています。エルサはママとママの新しいパートナーのイェーオリと暮らしていて、ふたりのあいだにはもうすぐ赤ちゃんが生まれる予定。
 ママのママであるおばあちゃんとだれよりも一緒に時間を過ごしてきました。口は悪いし、やることなすことハチャメチャだけれど、大好きなおばあちゃんが癌になって亡くなってしまいます。エルサはおばあちゃんが遺した謝罪の手紙をおばあちゃんの代わりに届けていきます。
 エルサは大人びた、ちょっと変わった(ADHDぽい?)子どものように描かれています。学校では友だちはいないし(本人も別に欲しがっていません)、男子からも女子からもいじめやからかいを受けています。黙ってされるままになっているような子ではないので、やり返した結果、保護者が学校から呼び出されることもあります。けんか両成敗とでもいうように、「さあ、謝って。仲直りして」と強制する教師に対して、おばあちゃんが「エルサは悪くない。だから謝る必要はない」と言い切るおばあちゃんがかっこいい。
 おばあちゃんがエルサに語っていたおとぎ話は最初、なかなか頭に入ってこなかったのですが、あれ、これって、ひょっとして……?と気づいてからは、現実とおとぎ話がつながっていきました。
 読書会のなかで、おばあちゃんの生い立ちについて推理された方もいらっしゃいましたが、いろいろなエピソードからも、それが合っているような気がします。
 巻頭にある、アパートの断面図と住民一覧は、読んでいるときとても役に立ちました。
 

生命の言葉——7月

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 7月になる前に梅雨が明けてしまいました。猛暑ももちろんですが、この夏の水不足も心配です。

 さて、7月になったので神社に行ってきました。今月の生命(いのち)の言葉は――

渇しても盗泉の水を飲まず 熱しても悪木の陰に息わず

 中国、西晋の文学者、陸機の『猛虎行』より、「どんな窮地に陥っても、人道に背くことはできない」という意味。陸機さん、「宰相張華に認められ出世したが、政争に巻き込まれて殺された」そうです。

 おみくじは中吉でした。「願望 登り坂の運です 心を改めお蔭を授かれば叶う」とのこと。

6月に観た映画

 6月に観た映画は6本。

『オール・ザット・ジャズ』(1979年/アメリカ)
『レディ・バード』(2017年/アメリカ)
『万引き家族』(2018年/日本)
『猿』(2016年/ブルガリア)
『ラスト・ワルツ』(1978年/アメリカ)
『マッド・メアリー』(2016年/アイルランド)

『オール・ザット・ジャズ』は午前十時の映画祭9で、『猿』と『マッド・メアリー』はEU フィルムデーズ2018で観ました。
ブルガリア映画は初めてだったけれど、『猿』はとてもよかった。YA好きにおすすめしたいけれど、今後上映される機会はあるのだろうか?
『マッド・メアリー』の上映前にアイルランド大使館関係者がご挨拶され、ここ数年観て好きな映画にアイルランド関係が多いことに改めて気づいた(『レディ・バード』の主演女優もアイルランド人)。
『ラスト・ワルツ』は公開40周年記念上映で、わたしは40年前には観ていないので今回が初めて。ずっと噂には聞いていたけれど、すごくよかった! ザ・バンドのリーダーであり、ギタリストであったロビー・ロバートソンがそこはかとなく西城秀樹(公開当時、秀樹、絶対観ていただろうなあ……)。
『レディ・バード』はYA好きな人はたぶん好きな映画。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の彼や『君の名前で僕を呼んで』の彼が出ていた。
『万引き家族』はよかった。脇役の豪華さ!  さすが映画だなあ。
で、『オール・ザット・ジャズ』、午前十時の映画祭で上映されるのだから名作なのでしょうが、わたしにはよくわかりませんでした。

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6月に読んだ本

6月の読書メーター
読んだ本の数:28
読んだページ数:4265
ナイス数:75

ちびちっちちびちっち
読了日:06月29日 著者:ステファニー・ブレイク
せかいでさいしょのポテトチップスせかいでさいしょのポテトチップス
読了日:06月29日 著者:アン・ルノー
スムートスムート
読了日:06月29日 著者:ミシェル・クエヴァス
世界を変えた50人の女性科学者たち世界を変えた50人の女性科学者たち感想
欧米人の視点で作られた本なのでもちろん日本人はいない。ノーベル賞を受賞した日本人女性はいないので、当然といえば当然かもしれないけれど。個人的には教育画劇の『人生を切りひらた女性たち』のほうが地味だけれど出てくる女性たちが多岐に渡っていて面白かった。
読了日:06月27日 著者:レイチェル・イグノトフスキー
MARCH 2 ワシントン大行進MARCH 2 ワシントン大行進
読了日:06月26日 著者:
へんなものみっけ! 2 (ビッグコミックス)へんなものみっけ! 2 (ビッグコミックス)感想
うっかりしていたら3月に2巻が出ていた! 研究者を支える事務職にじんとする。
読了日:06月25日 著者:早良 朋
MARCH 1 非暴力の闘いMARCH 1 非暴力の闘い
読了日:06月23日 著者:ジョン・ルイス,アンドリュー・アイディン
とっても なまえの おおい ネコ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)とっても なまえの おおい ネコ (評論社の児童図書館・絵本の部屋)感想
このネコ、かりんに似ている。態度も似ている。ミケだけれど、オスネコらしい。
読了日:06月23日 著者:ケイティ・ハーネット
ガラスのなかのくじらガラスのなかのくじら
読了日:06月23日 著者:トロイ・ハウエル&リチャード・ジョーンズ
ぼくはアイスクリーム博士ぼくはアイスクリーム博士
読了日:06月23日 著者:ピーター シス
聖☆おにいさん(15) (モーニング KC)聖☆おにいさん(15) (モーニング KC)感想
「弟はかわいい。だから、兄が弟を殺すなんて不可能」に笑った。それにしても、兄弟多いのね……。
読了日:06月22日 著者:中村 光
血のペナルティ (ハーパーBOOKS)血のペナルティ (ハーパーBOOKS)感想
「ウィル・トレント」シリーズ5作目。全編にわたって血みどろ。シリーズのターニングポイントになっているような気がするので、『罪人のカルマ』を読む前に少なくともこれは読んでおいたほうがいい。(でも、そうなるとサラ初登場の3作目『ハンティング』から読んだほうがいいし、フェイス初登場の2作目『砕かれた少女』も読むべきだし……やはり、1作目『三連の殺意』から読んだほうが……。)
読了日:06月21日 著者:カリン スローター
コクルおばあさんとねこ (児童書)コクルおばあさんとねこ (児童書)感想
ロンドンのアパート最上階の部屋で暮らす、コクルおばあさん。夫とは死別し、今は風船を売って暮らしている。豊かではないものの、猫のピートとまあまあ楽しく暮らしていた。悪天候が続いた影響でピートに魚を買ってやれなくなったあたりから、物語は急展開。原書は1960年刊。
読了日:06月15日 著者:フィリパ ピアス
そして、ぼくの旅はつづく (世界傑作童話シリーズ)そして、ぼくの旅はつづく (世界傑作童話シリーズ)
読了日:06月15日 著者:サイモン・フレンチ
サイレント 下 (ハーパーBOOKS)サイレント 下 (ハーパーBOOKS)感想
「ウィル・トレント」シリーズ第4作。物語のなかの4日間、ずっと雨で寒くて、登場人物のほとんどみんなどこかしら怪我して痛そうだった。グラント郡シリーズも読んでおいたほうがいいような気がしてきたけれど、邦訳は第1作の『開かれた瞳孔』のみ。
読了日:06月14日 著者:カリン スローター
サイレント 上 (ハーパーBOOKS)サイレント 上 (ハーパーBOOKS)
読了日:06月14日 著者:カリン スローター
ダーシェンカ 愛蔵版ダーシェンカ 愛蔵版感想
カレル・チャペックが今の時代にいたら、インスタをやっていただろうな。そしてわたしはきっとフォローしている。ダーシェンカのアルバムなんて、インスタそのものではないか。
読了日:06月07日 著者:カレル・チャペック
フローラ (SUPER!YA)フローラ (SUPER!YA)感想
恋愛ものだと思って避けていたけれど、恋愛ものではないと教えられ、平澤朋子さんの装画に惹かれて読んでみた。たしかに恋愛ものではなかった。ある意味ミステリーかもしれない。ちなみにスヴァールバル諸島は『世界食べものマップ』にも出てくる(世界種子貯蔵庫があるから)。
読了日:06月06日 著者:エミリー バー
イスラームのいま (イスラームってなに?)イスラームのいま (イスラームってなに?)感想
ムスリムの女性がかぶるヴェールについて、自分の意志でかぶるようになった人がいれば、かぶるのをやめた人もいる。自分の意志でというのが大事。それはそうと、中東で起きているあれこれの諸悪の根源についてまたしても考えてしまった……。
読了日:06月04日 著者:平井 文子
イスラエル (世界のともだち)イスラエル (世界のともだち)感想
パレスチナを再読したので、合わせてイスラエルも再読。ある国のひとりの子とこうやって本を通して知り合うと、国というかたまりでしかなかったものがその子の顔で見えてくる。
読了日:06月04日 著者:村田 信一
パレスチナ (世界のともだち)パレスチナ (世界のともだち)感想
『オマールの壁』と『パラダイス・ナウ』を観たあとで再読してみた。パレスチナの子どもたちはどんな本を読んでいるのだろうか? 児童書はあるのだろうか?
読了日:06月03日 著者:村田 信一
ずっとずっと感想
犬は人間よりも年を取るのが早い。せつない。せつないけれど、バロンは幸せだと思う。
読了日:06月02日 著者:ケイト・クライス
ツリーハウスがほしいならツリーハウスがほしいなら感想
絵の細かい部分まで見入ってしまう。子どものころに読みたかったなあ……。
読了日:06月02日 著者:カーター ヒギンズ
このねこ、うちのねこ! (児童書)このねこ、うちのねこ! (児童書)感想
くり返しが面白いので、読みきかせしたら受けそう。
読了日:06月02日 著者:ヴァージニア カール
もうひとつのチェコ入門 メイド・イン・チェコスロヴァキアを探す旅 (私のとっておき)もうひとつのチェコ入門 メイド・イン・チェコスロヴァキアを探す旅 (私のとっておき)感想
旅の予習。カレル・チャペックが眠る墓地の場所を確認(スメタナ、ドヴォジャークのお墓も同じ墓地にある)。
読了日:06月02日 著者:谷岡 剛史
ハンティング 下 (ハーパーBOOKS)ハンティング 下 (ハーパーBOOKS)感想
「ウィル・トレント」シリーズ第3作。第1作とイメージがかぶる部分もあったが、面白かった。それより、第2作と第3作のあいだにウィルやフェイスの身に何があったのか知りたい。
読了日:06月02日 著者:カリン・スローター
ハンティング 上 (ハーパーBOOKS)ハンティング 上 (ハーパーBOOKS)
読了日:06月02日 著者:カリン・スローター
いっしょにおいでよ (世界の絵本)いっしょにおいでよ (世界の絵本)感想
テレビでいやなニュースを見て怖くなった女の子をお父さんやお父さんが外に連れだして、勇気を与えてくれる。作者ふたりはそれぞれニューヨークとブリュッセルでテロを体験者。訳者あとがきに「自由なくらしを手放さないこと、外国のたべものや文化を楽しむことも、テロやヘイトスピーチへの意思表示です。そうしてこの絵本は生まれました」とある。広く読まれてほしい絵本。
読了日:06月02日 著者:ホリー・M・マギー

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