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2019年2月

第5回 はじめての読書会

 第5回はじめての読書会に参加しました。課題本は『夜な夜な天使は舞い降りる』(パヴェル・ブリッチ作/阿部賢一訳/東宣出版)。こちらの読書会への参加ははじめてです。チェコの作家だし、読みたかった本なので、いい機会になりました。普通の読書会と違って、話さなくてもいい読書会。課題本を読んでいなくても参加可能ですが、ネタバレが多いので、読んでからの参加をおすすめします。


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 会場は外苑前にあるグローカルカフェ。ここへ行くのもはじめて。


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 案内板に迎えられました。

 前半は壇上にいる司会の倉本さおりさん(ライター、書評家)、パネリストの阿部賢一さん(課題本の翻訳者)、津田啓行さん(東宣出版)、小国貴司さん(BOOKS青いカバ店主)、竹田信弥さん(双子のライオン堂店主)、小林さゆりさん(翻訳家)のお話を聴き、後半は参加者からの質疑応答を交えて進行します。

 課題本は、守護天使たちが夜な夜なプラハの教会に集って、ミサ用のワインを失敬して、自分たちの主人の話を語り合うという短編が集められています。いろいろと突っ込みどころは多いけれど、ゆるいのがチェコふうなのだとか。

 阿部さんからは、この作品や作者のことだけでなく、フラバルなどほかのチェコの作家の話も聞かせていただきました。聞きながら、カレル・ポラーチェクを思い出し、本筋からどんどんずれていくのは、チェコ人の傾向なのだろうかと考えました。

 もともとはラジオドラマとして書かれたもので、阿部さんが持ってきてくださった原書はなんと絵本でした。文章量が多いので、厳密にいうと、絵本サイズの挿絵入り読みものといったところでしょうか。手に取って見せていただきましたが、しっかりした作りで、ずっしり重かったです。
原書は絵本だったと聞いて、絵本として持ち込むことは考えなかったのですか?と質問したところ、東宣出版の「はじめて出逢う世界のおはなし」シリーズの1冊として刊行することを考えていたので、絵本として持ち込むつもりはなかったとのことでした。

 質問をしたので、阿部さんのチェコ土産の絵はがきを1枚いただきました(ライプツィヒで開催された、クンデラ研究者とフラバル研究者の学会に参加されたあと、プラハに寄られて、3日前に帰国されたばかりだったと聞きました)。ものすごく迷った末、プラハにゆかりのある有名人(人ではないものもいますが)が勢ぞろいしたものを選びました。ヤナーチェクとスメタナとドヴォジャークとマルティヌーが肩を組み、マサリクとハヴェルが並び、フスが聖書を掲げ、カフカは背を向け、リルケもモーツァルトもムハもいるし、ゴーレムも兵士シュヴェイクもいる。ヴァーツラフ広場のヴァーツラフ1世も、カレル橋のカレル4世も。もちろん、カレル・チャペックも!


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 絵はがきは額に入れました。隣にあるのは、一昨年、義姉からプラハのお土産にもらった聖ヴィート大聖堂の置物。眺めているとプラハが恋しくなります。


ビスケットを食べ尽す方法

 サイエンスカフェに参加しました。タイトルは「ビスケットを食べ尽す方法を考えよう」。

食べた分だけ増えてしまう魔法のポケットがあるとして、その中のビスケットを食べつくす 方法はあるのでしょうか? 具体的な事例を紹介しながら、数学的に考える方法についてお話しします。

 講師は北陸先端科学技術大学院大学講師の横山啓太さん。参加者は20名。応募者多数のため、抽選だったそうです。中学生から60代くらいまで。過半数が男性でした。

 高校では2年生から理系クラスに所属し、数IIIまで履修しました。その後文転したけれど、大学の一般教養で数学が必須だったので、数学とは大学1年まで付き合いました。でも、その後の人生の方が圧倒的に長いので、もう忘却の彼方です。

 まずは大きな数について。

 食べた分だけ増えてしまう魔法のポケットが3つあり、一番右側のポケットにビスケットが1枚あります。ビスケットを食べると、そのポケットより左側にあるポケットに食べた分だけのビスケットが増えます。

 左:0 中:0 右:1

 右のポケットに入ったビスケットを食べると、

 左:1 中:1 右:0 (食べたビスケットの数:1)

 となります。

 どの順番で食べると、一番たくさん食べられるか?という問いに、「左のポケットに入ったビスケットを食べても、ビスケットは増えないから、真ん中→左の順かな?」と考えました。

 左:3 中:0 右:0 (食べたビスケットの数:2)
 ※これまで2枚食べているので、左のビスケットに2枚追加されます。
 で、最終的に5個食べられる……?
 でも、これは正解ではありませんでした。
 先に左のポケットのビスケットを食べてから、真ん中のポケットのビスケットを食べると、これまで食べた数(3個)のビスケットが左のポケットに追加され、合計6個食べられるのです。

 ポケットを1つ増やして4つにすると、途端に食べられる数がものすごく増えます。

 無限に食べられるかというと、そんなことはなく、最大に食べられる数は数式で出せます(わたしの知らない記号がたくさん出てきて、訳がわからなくなったので、割愛)。

 続いて、小さな数について。

 6人でグループを組み、それぞれにトランプを2枚、赤と黒の札を1枚ずつ配ります。適当な1枚を選んで、ほかの人には見えるけれど自分には見えないように額に乗せ、自分のカードが赤か黒か、順番に当てていきます。

 最初に教えてもらったのは、こんなやり方です。

 最初の人は次の人の札を見て、赤なら赤、黒なら黒と言うと決めておきます。次の人は教えられたように答えます。その次の人は自分の次の人の札の色を言い、その次の人は教えられたように答える……というやり方です。このやり方だと、少なくとも半分の人は正解できます。

 次に教えてもらったのは、こんなやり方です。

 最初の人は、ほかの人たちの札を見て、赤が偶数なら赤、奇数なら黒と答えます。仮に、赤と答えたとします。次の人は最初の人をのぞいたほかの人たちの札を見て、偶数であれば、自分の札は赤、奇数であれば自分の札は黒だとわかります。このやり方だと、人数引く1人は確実に当てられます。

 数式で証明してもらいましたが、知らない記号が出てきて、理解不能なので割愛(笑)。

 中学生・高校生の参加者は熱心で、もちろん、わたしが知らない記号もたくさん知っていて、こんな若いうちから現役の研究者と直接話せてうらやましかった。

 少人数で、飲み物を片手に、ビスケットをつまみながら、講師の話を一方的に話を聞くのではなく、双方向で、周りの参加者とも関わりながらという形は新鮮で、面白かったです。

 サイエンスカフェは無理だけれど、こういう形のイベントをいつかやって見たいなあ。


チェコの現代糸あやつり人形とアート・トイ展

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 チェコという言葉に引き寄せられて、八王子市夢美術館で開催中のチェコの現代糸あやつり人形とアート・トイ展に行ってきました。できればギャラリー・トークの日に行きたかったけれど……。

 展示は監修者の春日明夫氏(東京造形大学造形学部・大学院教授)のコレクションのようで、作家のうち2人はプラハ在住の日本人。佐久間奏多さんの作る人形は、同じくプラハ在住の出久根育さんの描く絵に少し雰囲気が似ているような気がします。鳥のような顔をした人形がいくつかあって、特に「青い鳥のクラウン」という人形が気に入りました。

 

小原古邨展

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 かわいい浮世絵 おかしな浮世絵展で観た「つがいの鶏」がとてもかわいかったので、観にいこうと決めていた、小原古邨展。忙しかったり、風邪を引いたり、なかなか行く機会がないまま、気がつくと2月も下旬ではないですか! 思い切って行ってきました。

 小原古邨のことは、この展示の案内を見るまで知りませんでした。浮世絵は江戸時代のものだと思い込んでいたのですが、小原古邨は明治末〜大正・昭和に活躍した絵師だと知ってびっくり。ポスター(「踊る狐」)を見たときはまさかこれが木版画だとは思いませんでした。画稿と並べられて展示されている作品もありましたが、細かいところまで再現している彫師と摺師の技術がすごい。

 入ってすぐにあった「桜に烏」を見た瞬間、図録を買う!と決意。鳥の絵が多いのですが、どれもリアルに、細かい部分まで書き込まれています。やっぱり動物の絵はリアルな方がかわいいなあ。ポスターに使われている「踊る狐」にも会えました(クリアファイルは売り切れで残念)。

 途中展示替えがあり、3月1日から後期の展示が始まるのでまた行くつもりです。講演会かスライドトークの日をめざそうかな。

生命の言葉ーー2月

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 2月になったので、神社へ行ってきました。

 

 さて、今月の生命(いのち)の言葉は

 

いとけなき 吾子の笑まひに
いやされつ 子らの安けき
世をねがふなり

 

 皇太子・徳仁親王殿下が平成18年歌会始お題「笑み」で詠まれた歌だそうです。

 

 おみくじは小吉でした。小吉くらいがちょうどいいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

1月に観た映画

 昨年後半から映画を観るペースがトーンダウン。アップリンク吉祥寺がオープンしたのにまだ行っていない(クラウドファンディングのリターンとして、1年間の会員権とUPLINK Cloud1年間見放題の権利を手に入れているというのに!)

 試写会招待に当選して、1月は久しぶりに映画を観ました。

『女王陛下のお気に入り』(2018年/アイルランド、アメリカ、イギリス/ヨルゴス・ランティモス監督)

 映画館で観るつもりだったので、ラッキー!と思って足を運びましたが、映画館で観ていたら、金返せ!と叫んでいたかも……。好みの問題や、欧米人との感覚の違いもあるでしょうが。とはいえ、メジャーな賞にノミネートされたり、受賞したりしている話題作です。

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1月に読んだ本

 12月から通いの仕事も、家でやる仕事も、家のことも、とにかく全方面的に忙しくて、へとへと。とはいえ、ひとつひとつは大したことないので、要するにわたしの力量不足なのだろうなあ。
 というわけで、本もあまり読めませんでした。『HHhH』を1月中に読み終えて、31日に映画を観にいくつもりが、31日に別の映画の試写会に行くことになったため、ペースダウン。2月に持ち越しとなりました(読むのが遅くなったけれど、プラハに行った後で読んだのはよかったように思う)。

1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:1413
ナイス数:122

しょぼい起業で生きていくしょぼい起業で生きていく感想
しょぼい起業とは、身の丈に合った起業なのかな。
読了日:01月24日 著者:えらいてんちょう
ジュリアが糸をつむいだ日 (児童書)ジュリアが糸をつむいだ日 (児童書)感想
ジュリアの両親は韓国出身だけれど、アメリカで生まれ育ったジュリアはキムチが苦手。親友パトリックとカイコを育てることになったときも、韓国的なことに思えて、初めは乗り気ではなかった。けれど、この経験を通して家畜とペットの違い、人種問題、自分でも気づいていなかった先入観などを知ることになる。ディクソンさんの手作りブラウニーやレモネード、桑の実のアイスクリームがおいしそうだった。
読了日:01月22日 著者:リンダ・スー パーク
にじいろのしあわせ ~マーロン・ブンドのあるいちにち~にじいろのしあわせ ~マーロン・ブンドのあるいちにち~感想
出会って、恋に落ちて、ずっと一緒にいたいから結婚することにするという、王道の恋愛物語。(なぜかいつの間にかグループのなかで権力をもち、威張っている人っているよね……。)
読了日:01月21日 著者:マーロン・ブンドとジル・トウィス
ねずみのマウリッツねずみのマウリッツ感想
ネズミはやはり苦手……。
読了日:01月21日 著者:イングリット&ディーター・シューベルト
ベンソン先生にあたしはきっと★はもらえないベンソン先生にあたしはきっと★はもらえない感想
作者の自伝的要素があるのかな?
読了日:01月21日 著者:ジェニファー・K. マン
あるけ!ねがいをこめて―子どもたちの権利のためにたたかった女性マザー・ジョーンズあるけ!ねがいをこめて―子どもたちの権利のためにたたかった女性マザー・ジョーンズ感想
子どもの権利のためにたたかったという点で『イクバルと仲間たち』を、抗議のためにひたすら歩くという点で「MARCH」3部作を思わせる。今ある権利は当たり前のものではなく、誰かの努力で勝ち得たもの。
読了日:01月19日 著者:モニカ カリング
おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)おじいちゃんのコート (海外秀作絵本)感想
図書館の端末で「イディッシュ」をキーワードに検索したら、この絵本がヒットした。読んでみて、どこが?と思ったのだが、巻末の作者・画家のことばを読んで納得。イディッシュ語の民謡「ぼくはすてきなコートをもっていた」をモチーフにした絵本だったのだ。作者も画家もユダヤ人ではないが、移民の国アメリカの一員としてさまざまなルーツをもつ人たちにリスペクトがあり、それを新しい世代に伝えたいという思いがある。原書の刊行は2014年。
読了日:01月19日 著者:ジム エイルズワース
おばけ、びょうきになるおばけ、びょうきになる感想
シュールだなあ……。
読了日:01月19日 著者:ジャック デュケノワ
ぼくたちは幽霊じゃない (STAMP BOOKS)ぼくたちは幽霊じゃない (STAMP BOOKS)感想
7歳の男の子ヴィキは母と妹と3人でアルバニアを脱出し、父と一緒に暮らそうとミラノをめざす。ゴムボートで海を渡ってイタリアに着くまでの第1部は壮絶で、イタリアに到着してからの第2部も負けず劣らずすごい。貧困から抜け出すためにやってきたはずなのに、これだったら前の生活のほうがましだったと思ってしまうのだ。20年くらい前に実際にあったできごとだが、今の日本で、すぐそばで起きていることに非常に似ている。
読了日:01月18日 著者:ファブリツィオ・ガッティ
ふたりママの家で (PRIDE叢書)ふたりママの家で (PRIDE叢書)感想
2人のママに、それぞれ別々のルーツを持つ、3人の子どもたち。子どもたちはママたちのお父さん、お母さんにも愛され、楽しく幸せな子ども時代を過ごす。子どもたちがママたちに迎えられ、成長し、旅立っていき、そしてママたちを見送ったあとの生活まで描かれている。
読了日:01月14日 著者:パトリシア・ポラッコ
ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)感想
懲りないおバカな男子たちの話が繰り広げられる前半のあと、後半は猩紅熱にかかった主人公ペーチャが熱にうなされながら見る夢が(ところどころ現実を交えながら)展開する。作者の死後に原稿が見つかったと聞くと、もっと推敲してから発表したかったのではないかと勘ぐってしまう。邦訳は全訳ではなく、枚数の制約により数章削除したとのこと。訳者によると、「ポラーチェク独特の道草やプロットの破綻や、まのびした味わいが薄れたぶんだけ、ひきしまった顔を持つことになりました」ということらしいが。
読了日:01月10日 著者:カレル ポラーチェク
夜と霧 新版夜と霧 新版感想
長らく積読状態だったが、満を持して!「収容所にいたすべての人びとは、わたしたちが苦しんだことを帳消しにするような幸せはこの世にないことを知っていたし、またそんなことをこもごもに言いあったものだ」
読了日:01月03日 著者:ヴィクトール・E・フランクル

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