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映画『ゴッズ・オウン・カントリー』

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『ゴッズ・オウン・カントリー』(原題:God's One Country / 2017 UK)

 

 アップリンク吉祥寺で期間限定上映と知り、迷った末、夕方の上映を観にいく。

 予備知識はほとんどなく、自暴自棄な生活を送っているイギリス人青年が、短期契約で働きにきたルーマニア青年と恋に落ちる話だと聞いていた。これだけ聞くと腐女子が喜びそうな映画に思えるが、腐女子が単なる興味本位で観ようとしたら、きっと途中で席を立つだろう。全編にわたって、どんよりとした曇り空ばかり。内容も負けず劣らず重い。

 

 主人公ジョニーが、起床後、嘔吐するシーンで始まる。前日飲みすぎたらしい。ジョニーは20代前半くらいで、父と祖母と3人暮らし。けっこうな広さの牧場で、牛と羊を飼って生計を立てている。牛は肉牛のみ。羊は100頭くらいいる。これをジョニーひとりで管理している。父は(おそらく脳梗塞で倒れた後遺症だろう)身体が不自由なので、手は貸せないが、口は出す。たびたびダメ出しもする。

 雌牛の1頭がそろそろ出産間際であることを確認すると、ジョニーは牛を競りにかけにいく。そこそこ満足できる金額で売れ、食堂で腹ごしらえ中に目が合った青年とトイレにいき、行きずりの関係をもつ。帰宅すると、雌牛の出産は終わり、仔牛は死んでいた……。出産に間に合わず、死なせてしまったことで、父に責められる。

(死んだ仔牛が長々と映されるのを見せられ、最後まで観られる自信がなくなってくる……。)

 つらいので、夜、飲みにいく。元同級生で、大学に通っているロビン(女性)に会う。大学が休みで帰省しているらしい。
 ロビンと友人たちの生活と自分の生活の違いを痛いほど感じる。酔いつぶれて帰宅。そして嘔吐(お酒、弱いのでは……?)。

 羊の出産シーズンを迎え、さすがにジョニーひとりでは難しいので、手伝いを雇うことになった。すべて父がひとりで決めた。応募してきたのはひとり。ルーマニア人のゲオルゲだけ。

 最初、ジョニーはゲオルゲのことをばかにして、「ジプシー」と呼ぶ。ゲオルゲは不快に思うものの、口には出さない。羊の出産のために2人きりで数日山にこもっているとき、ゲオルゲはついに怒りを爆発させる。
 仮死状態で生まれた仔羊が、ゲオルゲの手当てで息を吹き返す。その様子をじっと見つめるジョニー。
 
そして、2人の関係に変化が訪れる。

(羊たちの出産でも、なかなか辛い場面がある。俳優ってたいへんな仕事だ……。)

 家族で営んでいた牧場を失ってしまった経験をもつゲオルゲは、ジョニーに同じ轍を踏ませたくないと言う。牧場を続ける道はある、手を貸したいとも言う。ジョニーはゲオルゲにこのまま牧場に残ってくれないかと聞く。

 しかし、後半、さらに大きな出来事が起こり……。

 

 タイトルの "God's Own Country(神の恵みの豊かな国)" は、 ヨーク地方の田舎をさすらしい。岩だらけで、荒涼とした土地。農耕には適さない(だから、羊を飼うのか?)。でも、ゲオルゲは美しい風景だとほめたたえる。

 牧場の経営、親の介護、外国からの移民労働者……。映画で触れられているさまざまな問題が、見終わったあとも、頭のなかでぐるぐるしている。

 公式サイトはこちら

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