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書籍・雑誌

2020年おすすめランキング

 読書メーターで、〈2020年おすすめランキング〉を作ってみました。

 ダントツはなんといっても、『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(上出遼平著/朝日新聞出版)。今でも折につけて、思い出しています。

『拝啓パンクスノットデッドさま』(石川宏千花作/くもん出版)は、朝日新聞に載っていた丸善本店の書店員・兼森理恵さんのレビューに惹きつけられて、読んでみたら、期待以上によかった。映画『誰も知らない』みたいな物語だけれど、『誰も知らない』みたいな展開にならないのは、パンクがあるから。パンク万歳! 好きなものがあるって、素晴らしい! 

『海と山のオムレツ』(カルミネ・アバーテ作/関口英子訳/新潮社)は、美味しそうな表紙を裏切らない本。アルベリアのシェフの言葉が心に残っています。

 図書館でたまたま目にとまって借りた『まぬけなワルシャワ旅行』がよかったので、岩波書店から出ているI・B・シンガーの本を片っ端から読みました。手元に置いておきたいのに、『やぎと少年』(工藤幸雄訳/岩波書店)以外、品切れ・重版未定で残念だなあと思っていたら、『お話を運んだ馬』が復刊! 即、特別カバー付きの限定版を買いました。わたしは『もう年はとれない』『もう過去はいらない』(ダニエル・フリードマン作/野口百合子訳/東京創元社)の主人公バック・シャッツや、『サイド・トラック 走るのニガテなぼくのランニング日記』(ダイアナ・ハーモン・アシャー作/武富博子訳/評論社)の主人公ジョセフの祖父、映画『家へ帰ろう』の主人公アブラハムと言った、〈食えないユダヤ人のじいさん〉が好きなのですが、シンガーの作品を読みながら、じいさんたち、ここにいたよ〜!と、涙が出そうになりました。
 1990年、サッカーW杯イタリア大会を観にいったとき、行きの飛行機で見た映画『敵、ある愛の物語』はシンガーの小説が原作だと知りました。バーブラ・ストライザインドが映画化した『愛のイエントル』も。
 ポーランド生まれのユダヤ人で、のちにアメリカに渡ったシンガーはイディッシュ語で執筆します(若干の例外はありますが)。英語に翻訳される際に、本人いわく、いろいろと抜け落ちてしまうらしいので、原語で読めたらいいけれど、これからイディッシュ語を勉強して、生きているうちに読めるようになるとは思えず……。

 宇井真紀子さんの写真展で、自分がアイヌについて何も知らないことを知り、アイヌを知るためには漫画『ゴールデンカムイ』を読むのがよさそうだと思ってから2年あまり経って、ようやく読めました。1巻〜24巻のうち15巻を選んだのは、表紙が月島軍曹だから。
『ゴールデンカムイ』から樺太(サハリン)への興味が募り、『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』(梯久美子著/KADOKAWA)を読み、そこで知った『流れのほとり』(神沢利子作/福音館書店)がまたよくて。『熱源』(川越宗一作/文藝春秋)はまだ積んでいます。
 この秋、近場で宇井真紀子さんの写真展があったのに、知ったのが最終日で、行かれなかったのが心残りです。またやらないかなあ。

読書メーター 2020年おすすめランキング

12月に読んだ本

12月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:2126
ナイス数:87

人形つかいマリオのお話 (児童書)人形つかいマリオのお話 (児童書)感想
人形使いのマリオは若いころからあやつり人形と一緒に旅をして、自分でつくったお芝居を上演していた。やがて人気が出ると、マリオは名士を気取る一方で、同じお芝居を何度も繰り返し上演する。同じ役を演じることにあきてしまった人形たちが、自分で糸を切り、それぞれがやりたい役になるが……。
作者のラフィク・シャミはシリア出身。もともと舞台劇として書かれたこの作品は、2011年にアサド政権を批判する落書きをして逮捕された15人の若者に捧げられている。
読了日:12月31日 著者:ラフィク・シャミ
スーパー・ノヴァスーパー・ノヴァ感想
1986年1月。スペースシャトル・チャレンジャー号の打ち上げが数日後に迫っている。年の離れた姉ブリジットと離されて、新しい里親の下で暮らすノヴァは、打ち上げの日までにブリジットが迎えにきてくれると信じている。自閉症で言葉をうまく話せないノヴァのことを、みんな知能も低いと思い込んでいるけれど、ほんとうは賢いのだということをブリジットだけは知っていた。ノヴァはブリジットに会いたくてたまらない。三人称の部分とノヴァがブリジットへ宛てた手紙とで描かれ、わかっていることをわかってもらえない、もどかしさがせつない。
読了日:12月28日 著者:ニコール・パンティルイーキス
ダリウスは今日も生きづらいダリウスは今日も生きづらい感想
アメリカ人の父とイラン人の母を持ち、シアトルで生まれ育ち、お茶とスタートレックと指輪物語マニアのダリウス。家では父との関係に悩み、学校では度重なる嫌がらせに悩み、自身のアイデンティティにも悩む。病気の祖父に会うため、家族と一緒に生まれて初めてイランへ。この旅はダリウスを変えるのか? 
イランのお菓子や料理が出てくるたびに付箋を貼っていたら、付箋だらけになってしまった。
読了日:12月24日 著者:アディーブ・コラーム,三辺 律子
キュッパのはくぶつかん (福音館の単行本)キュッパのはくぶつかん (福音館の単行本)感想
再読。博物館学の入門としていい本だと思う。
読了日:12月22日 著者:オーシル・カンスタ・ヨンセン
ゴールデンカムイ 24 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 24 (ヤングジャンプコミックス)感想
ダーティーハリー?
読了日:12月18日 著者:野田 サトル
ぼくと石の兵士 (みちくさパレット)ぼくと石の兵士 (みちくさパレット)感想
学校へ行く途中に、第一次大戦で戦死した町の兵士を追悼する公園がある。古いので誰も来ないのをいいことに、オーエンは毎日立ち寄って、公園にある石でできた兵士の像に話しかけるようになった。2年前から会っていないお父さん。無気力でほとんど何もしないお母さん。オーエンの家庭にはなにやら問題がありそうだが、一人称で語られていることもあって、オーエンが話したくないようなことは読者に教えてくれない。しかし、あることをきっかけにオーエンは勇気を振り絞り、2年前になにが起きたのか、語ってくれる。
読了日:12月17日 著者:リサ・トンプソン
大人のための児童文学講座大人のための児童文学講座感想
かつて子どもだった人が再読する、児童文学の数々。日本の作品も取り上げられている。『汚れなき悪戯』にはフランコ政権の影があると思う。
読了日:12月15日 著者:ひこ・田中
美術館って、おもしろい! : 展覧会のつくりかた、働く人たち、美術館の歴史、裏も表もすべてわかる本美術館って、おもしろい! : 展覧会のつくりかた、働く人たち、美術館の歴史、裏も表もすべてわかる本
読了日:12月13日 著者:
ぼくの犬スーザンぼくの犬スーザン感想
電気がチカチカするのが苦手で、いつもと違う状況が受け入れられないジェイクはクリスマスが苦手。でも、ボーダーコリーのスーザンとの出会いがジェイクを変えていく。ジェイクの目には世の中はこんなふうに見えているのだ!とわかる(正直にいうと、わたしはけっこう共感してしまった)。スーザンが優しくていい子なので、ボーダーコリー推しにも勧めたい。
読了日:12月11日 著者:ニコラ・デイビス
ウソみたいだけど実在する! 世界のめっちゃスゴい国 (こども絵本)ウソみたいだけど実在する! 世界のめっちゃスゴい国 (こども絵本)感想
オーストラリア国内にあった、未承認のハット・リバー国がコロナ禍で消滅してしまったという追記がなんとも悲しい。
読了日:12月10日 著者:海外情報事業部
じゃあまたね 2 (集英社ホームコミックス)じゃあまたね 2 (集英社ホームコミックス)感想
「花岡ちゃんの夏休み」はリアルタイムで読んでいた。当時金沢大学薬学部の学生で、漫画は主に大学の夏休み・春休みに集中して描いていたことを知る。大学4年間を生まれ育った土地で過ごすのもいいものだなあと、今さらのように思う。
読了日:12月05日 著者:清原 なつの
ぼくのまつり縫い 手芸男子とカワイイ後輩 (偕成社ノベルフリーク)ぼくのまつり縫い 手芸男子とカワイイ後輩 (偕成社ノベルフリーク)感想
シリーズ第2作。かわいいものが好きな手芸男子としての地位を確立して楽になったぼくも2年生に。被服部に新入部員が入ってくるが、うまくコミュニケーションが取れず、悩む……。ほかの人とはちがう自分を理解してほしいと思っているのに、自分もまた固定観念にとらわれていることに気づく。
読了日:12月03日 著者:神戸遥真
あの湖のあの家におきたことあの湖のあの家におきたこと感想
ベルリン郊外の湖のほとりに建てられた、小さな家。激変する時代の中で、持ち主が代わり、家から見える風景も変わっていく。時代背景については、巻末に補足説明あり。コスタ賞最終候補となったノンフィクションを元にした絵本。
読了日:12月01日 著者:トーマス・ハーディング

読書メーター

11月に読んだ本

11月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:1529
ナイス数:109

セント・キルダの子セント・キルダの子感想
巻末のスケッチがなによりも興味深かった。北の果てのこの地に人が住み着いたいきさつも知りたい。
読了日:11月30日 著者:ベス・ウォーターズ
わにのなみだはうそなきなみだわにのなみだはうそなきなみだ感想
「わにのなみだはうそなきなみだ」であることを説明するために、まるまる1冊使った、ナンセンスな絵本。とぼけた絵も魅力的。
読了日:11月30日 著者:アンドレ・フランソワ
世界の児童文学をめぐる旅世界の児童文学をめぐる旅感想
〈世界〉といっても、大半はイギリスの児童文学だが、それはかの国の作家がたとえファンタジーであろうと、実在する場所をモデルにすることが多いかららしい。インターネットもなかった時代にモデルとなった場所を突き止め、ときには作者本人に出会う幸運にも恵まれ、ただただすごいとしか思えない。しかも、本業はまったく別分野。日本の子どもたちにいい本を届けたい!という、石井桃子さんたちの活動はこんなふうに収穫をあげていた。
読了日:11月29日 著者:池田 正孝
ゴールデンカムイ公式ファンブック 探究者たちの記録 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ公式ファンブック 探究者たちの記録 (ヤングジャンプコミックス)感想
コラム、読みごたえがあった!
読了日:11月20日 著者:野田 サトル
海と山のオムレツ (新潮クレスト・ブックス)海と山のオムレツ (新潮クレスト・ブックス)感想
美味しそうなタイトルと表紙、メニューを模した目次でわかるように、食べ物をキーワードにした連作短編集で、全体をひとつの物語として読むこともできる。読み終えたとき、なんともいえない幸せな気持ちになっていた。
出てくる食べ物がどれも美味しそうなので、それに気を取られてしまうけれど、なぜアルバニアの人たちがイタリア南部に暮らすことになったのか、なぜ、カラブリアの田舎の村からアメリカやドイツに出稼ぎにいかなければならなかったのかなど、考えてしまう。
読了日:11月17日 著者:カルミネ アバーテ
しあわせなときの地図しあわせなときの地図
読了日:11月13日 著者:フラン ヌニョ
虫ガール ほんとうにあったおはなし虫ガール ほんとうにあったおはなし感想
女性昆虫学者の子ども時代の話……ではなく、執筆当時11歳で、まわりに虫好きがいなくて孤独だった女の子の話。ソフィアさんに、館野さんの絵本を贈りたい。きっと好きだと思う。
読了日:11月13日 著者:ソフィア・スペンサー,マーガレット・マクナマラ
きみは どこから やってきた? 宇宙誕生からはじまる いのちのものがたりきみは どこから やってきた? 宇宙誕生からはじまる いのちのものがたり感想
『死について考える本』を読んだ直後に読んだこと、また、最近、ヒトの歴史をざっくり学んだこともあり、より印象深くなった。好奇心の扉として、絵本という媒体はいいと思う。
読了日:11月11日 著者:フィリップ バンティング
死について考える本死について考える本感想
死について、さまざまな側面から考えさせる本。ウィルタの天葬が紹介されていない!と思ったけれど、そうだ、もう100年も前に改宗させられて、土葬になったのだった……。
読了日:11月11日 著者:メリー=エレン ウィルコックス
キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)感想
キリンが好きだった子どもが、大学生になり、悩んだり、失敗したりしながら、本人の努力と、先輩や周囲の大人の助けもあって、キリンの研究者となる。好きなものがあるっていい。好きなものは好きだと公言したほうがいい。まるでYAを読んでいるようだった。
読了日:11月10日 著者:郡司芽久
拝啓パンクスノットデッドさま (くもんの児童文学)拝啓パンクスノットデッドさま (くもんの児童文学)感想
夏目晴己は高校1年生。ふたつ年下の弟、右哉と2人暮らしで、母親はたまに帰ってくるだけ。弟の面倒を見ながら、バイトをふたつかけもちしていて、普通の子たちとはあまりにも違う生活に、なんともいえない気持ちになると、ベースを弾いて頭のなかを空っぽにする。パンクと右哉が晴己のすべてだ。
映画『誰も知らない』を思わせるような境遇だが、晴己と右哉はちゃんと社会に存在しているし、母親に顧みられなくても、ふたりを気にかけてくれる大人がいる。大好きなパンクで晴己の世界は広がっていく。好きなものがあるのはなんと幸せなことか。
読了日:11月09日 著者:石川 宏千花
おじいちゃんとの最後の旅 (児童書)おじいちゃんとの最後の旅 (児童書)感想
ウルフ・スタルク最後の作品は、祖父の思い出をもとにした物語。偏屈で汚ない言葉ばかり使うおじいちゃんは、お父さんとは折り合いが悪いけれど、孫のウルフとはうまがあう。おじいちゃんの願いをかなえようと、病院から連れだして、おばあちゃんと暮らした島の家に向かう。
ぬかりなくアリバイ工作するウルフは、完全犯罪できるのでは。
読了日:11月04日 著者:ウルフ・スタルク

読書メーター

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:1527
ナイス数:120

ベルリンうわの空 ウンターグルンドベルリンうわの空 ウンターグルンド感想
ウンターグルンドとはドイツ語で地下のこと。わけあって、カフェで出会った仲間たちと地下のスペースを使わせてもらえることになり、洗濯機・乾燥機・シャワー完備の清潔スペースを始める。使用料は取らない。清潔でいることは人の尊厳に関わることだからと、こういった施設の提供を思いつくところがすごい。仕事でも遊びでもない、ゆるいつながりがいい。そして、コロンビア料理のバンデハパイサが食べたくなった。
読了日:10月31日 著者:香山 哲
トゥクパを たべよう インドの ごちそう スープ (imagination unlimited)トゥクパを たべよう インドの ごちそう スープ (imagination unlimited)感想
今夜のごはんは、おばあちゃんのつくる、ごちそうスープ、トゥクパ。うれしくて、ツェリンは家に帰る途中に会う人たちを食べにきてと誘います。ところが、みんなが集まってトゥクパを作っている最中、停電に!
ツェリンは白杖を持っているけれど、それを物語の前面に出すわけではなく、でも、伏線的なエピソードは散りばめられていて、みごとにピンチを救う。
トゥクパはインド北部のラダックや、チベットで食べられている、麺の入ったスープ。何を入れるかは各家庭によって違うらしい。
インド発の絵本。
読了日:10月31日 著者:プラバ・ラム & シーラ・プルイット
トラといっしょに (児童書)トラといっしょに (児童書)感想
アンリ・ルソーの絵をモチーフにした絵本。
読了日:10月23日 著者:ダイアン・ホフマイアー
ねむくないの!ねむくないの!
読了日:10月21日 著者:山本和子
あつかったら ぬげばいい (MOEのえほん)あつかったら ぬげばいい (MOEのえほん)感想
哲学的な絵本。疲れたとき、つらいときに、パラパラとめくると、求めていた答えが見つかるかもしれない。
個人的には「よのなかが みにくく おもえて きちゃったら」「ひかるがめんを みなきゃいい」が好き。
読了日:10月18日 著者:ヨシタケ シンスケ
私人―ノーベル賞受賞講演私人―ノーベル賞受賞講演感想
訳者による解説に、「ブロツキーはもともと英語に堪能で、英文学に造詣が深かった」「エッセイの多くをみずから英語で執筆するようになった」とある。だが、「詩作に関する限り、彼は基本的にはロシア語詩人であり、英語のオリジナル作品はごくわずかしかない」。つまり、「ロシア出身のアメリカの詩人」「バイリンガル詩人」ではない……?
それはそうと、享年55歳とは。なんとも。
読了日:10月17日 著者:ヨシフ ブロツキイ
トナカイに生かされて シベリアの遊牧民ネネツ (月刊たくさんのふしぎ2020年11月号)トナカイに生かされて シベリアの遊牧民ネネツ (月刊たくさんのふしぎ2020年11月号)感想
文字通り、トナカイとともに生き、トナカイに生かされている人びと。トナカイを売ったお金で携帯電話やノートパソコンを買うというのは、いかにも現代的。でも、それでいい。
読了日:10月17日 著者:長倉 洋海
やぎと少年 (岩波の愛蔵版)やぎと少年 (岩波の愛蔵版)感想
ノーベル賞作家シンガーが子ども向けに書いた民話風の短編集。「ヘルムの雪」といった、まぬけが出てくる話が大半だが、「おばあさんの話」はうっすらと怖く、表題の元になった「やぎのズラテー」は少年とやぎの心温まる話。もともとイディッシュ語で書かれ、邦訳は英語版から(シンガーによると、英訳された時点で原作の価値は40%失われるらしいのだが)。装丁もモーリス・センダックの挿画も美しい。紙質もいい。宝物にしたい。
読了日:10月16日 著者:I.B.シンガー
お話を運んだ馬 (岩波少年文庫 (043))お話を運んだ馬 (岩波少年文庫 (043))感想
著者の自伝的な物語や、ぼんやりした人たちが住む町、ヘルムが舞台の物語など8編の短い物語を収録。1作を除いてすべてイディッシュ語で書かれている(日本語版は英語からの重訳)。すべての物語が愛おしい。1935年に故郷ポーランドを離れ、アメリカに移住した作者が、1945年にふたたびイディッシュ語で物語を書き始めたときの気持ちを思うと、せつなくなる。
読了日:10月15日 著者:I.B.シンガー
子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語子どもの本の世界を変えたニューベリーの物語感想
伝記絵本。ジョン・ニューベリーは、アメリカ児童文学界で重要な賞のひとつ、ニューベリー賞の名称の由来となった人物で、イギリス人なのは知っていたけれど、付録で本を売ることを最初に思いついた人だったとは知らなかった。
読了日:10月09日 著者:ミシェル・マーケル
詩歌川百景 (1) (フラワーコミックス)詩歌川百景 (1) (フラワーコミックス)感想
「海街diary」最終巻に収録されていた、番外編「通り雨のあとに」に続く、元すずの義弟、和樹の物語。これまで外側から断片的にしか見えてなかった和樹のことが少しずつわかってくる。閉塞的な田舎でも(いや、むしろ田舎だからこそ?)訳ありな人がちらほらいて、これからもいろいろと波乱がありそう。
読了日:10月09日 著者:吉田 秋生
ありがとう、アーモ!ありがとう、アーモ!感想
アーモが作る美味しそうなシチューのにおいに引き寄せられて、次から次へといろいろな人がやってくる。アーモは気前よくシチューを分けてあげるけれど……。著者の両親と祖母はアフリカ・ナイジェリア出身。アーモはたぶん、料理上手な著者の祖母がモデル。このシチューのレシピが知りたい。オクラは入っているのだろうか?
読了日:10月08日 著者:オーゲ・モーラ
ねこは るすばんねこは るすばん感想
飼い主が出かけてから帰宅するまでのあいだ、ねこがほんとうは何をしているかは謎に包まれている。出かけるときに玄関で見送られ、帰宅したときに迎えに出ていたとしても、そのあいだずっと飼い主を待っていたわけではないのだ。
読了日:10月08日 著者:町田 尚子
よろこびの日―ワルシャワの少年時代 (岩波少年文庫)よろこびの日―ワルシャワの少年時代 (岩波少年文庫)感想
ノーベル賞作家アイザック・バシェビス・シンガーが語る、ポーランドのワルシャワで過ごした子ども時代。それは、第二次大戦で消されてしまった人たちが、あの時代、たしかにそこで暮らしていたのだという記録でもある。シンガー一家が暮らした貧民窟のような地区も、今はもうない……。
読了日:10月08日 著者:アイザック・バシェビス シンガー

読書メーター

9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:2026
ナイス数:134

異国のおやつ異国のおやつ感想
東京で食べられる世界のお菓子をお店とともに紹介。行ったことのあるお店、行ったことはないけれど知っているお店もちらほら。巻末の参考文献、手元にある本がけっこうあって、自分でもびっくりした。
読了日:09月30日 著者:岸田麻矢
せんそうがやってきた日せんそうがやってきた日感想
ある日突然戦争がやってきて、家族も学校も何もかもを奪った。ひとり残された女の子は難民となり、海を渡ってほかの国に逃げるが、戦争はどこまでも追いかけてくる。椅子がないからと学校に入れてもらえない。
最終的には救われる話だけれど、難民の受け入れに消極的な国で暮らしている大人としては、けっして人ごとではない。
読了日:09月29日 著者:ニコラ・デイビス
カールは なにを しているの?カールは なにを しているの?感想
『すてきってなんだろう?』と少し重なるところがある。あっちはイモムシで、こっちはミミズ。
読了日:09月29日 著者:デボラ・フリードマン
ここにいるここにいる感想
わたしがえかきさんになりたいと言ったら、クレヨンを買ってくれたおとうさん。18歳で家を出て、結婚して、孫が生まれて、おとうさんはおじいさんになる。人生をまっとうして、おめでとう!って声をかけるのがすごい。
読了日:09月29日 著者:あおきひろえ
エリックエリック感想
手ぶらで帰っていった……?
読了日:09月29日 著者:ショーン・タン
スマホをひろったにわとりはスマホをひろったにわとりは感想
スマホ依存症およびSNSで見知らぬ人と繋がることに潜む危険性を寓話的に描いているのかな。
読了日:09月29日 著者:ニック・ブランド
ほしのこどもほしのこども感想
空で生まれて、空にかえっていく。だれもがみな、ほしのこどもなのかもしれない。
読了日:09月22日 著者:メム・フォックス
ねぐせのしくみねぐせのしくみ感想
ねぐせには壮大な物語が隠されていたのでした。
読了日:09月22日 著者:ヨシタケシンスケ
ゴールデンカムイ 23 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 23 (ヤングジャンプコミックス)感想
わたしは月島さんと尾形を見届けたい。
読了日:09月18日 著者:野田 サトル
きみの声がききたくて (文研ブックランド)きみの声がききたくて (文研ブックランド)感想
心に傷を負った子犬を引き取ったパトリックは、オズと名づけ、ゆっくり時間をかけて(靴をトイレにされてしまうことに耐えながら)、子犬が心を開くのを待つ。その甲斐あって、オズはパトリックを慕うようになり、今度は、傷ついて心を閉ざしてしまったパトリックに寄り添い、助けようとする。
(それにしても、お父さんがひどすぎる……。)
読了日:09月16日 著者:オーエン・コルファー
紙の心 (STAMP BOOKS)紙の心 (STAMP BOOKS)感想
全編手紙文で書かれた書簡体小説。図書室の本にはさまれた手紙を見つけた少年は、手紙を書いた少女に返信を書く。こうして、顔も名前も知らないふたりの文通が始まり、日常生活のささいなできごとをつづりあううちに、いつしか互いに惹かれ合うようになる。そして、ふたりが〈研究所〉と呼ばれる全寮制の謎めいた場所にいることや、〈研究所〉にいる少年・少女たちはそれぞれ事情があってここに送られ、徹底的に管理されていることもわかってくる。ロマンチックなラブストーリーと見せかけて、実はディストピア小説でもあった。
読了日:09月15日 著者:エリーザ・プリチェッリ・グエッラ
〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史感想
日本だけではないけれど、BSE問題はいろいろとひどすぎると改めて思った。森永ヒ素ミルク中毒事件の経緯は初めて知ったが、こちらもひどい。効率よくとか、コストばかりを優先させては駄目だ。
読了日:09月13日 著者:畑中 三応子
ぼくといっしょにぼくといっしょに
読了日:09月11日 著者:シャルロット・デマトーン
梨の子ペリーナ: イタリアのむかしばなし (世界のむかしばなし絵本シリーズ)梨の子ペリーナ: イタリアのむかしばなし (世界のむかしばなし絵本シリーズ)感想
収穫した梨が足りなかったので、代わりに自分の娘をかごに入れて王様に納める父親もひどいし、強欲な王様もひどいし、嫉妬からあらぬ噂を立てる使用人たちもひどいけれど、それがなければ成り立たないのが昔話というもの。梨の子ペリーナが働きもので賢いだけでなく、弱さもあることがこの話の魅力だと思う。酒井駒子さんの絵が素敵。
読了日:09月11日 著者:イタロ・カルヴィーノ
ミステリと言う勿れ (7) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (7) (フラワーコミックスアルファ)感想
レンくん、この先も出てくるのかな?
読了日:09月10日 著者:田村 由美
ぼくとサンショウウオのへや (福音館の科学シリーズ)ぼくとサンショウウオのへや (福音館の科学シリーズ)感想
語り手の男の子は森で見つけたサンショウウオを家に連れて帰る。どこでねるの? えさは? お母さんの質問に、男の子はてきぱきと答える。
訳者は両生類の研究者で、あとがきで、この絵本はファンタジーで、現実にはありえないことがたくさん描かれていると説明している。それでもこの絵本を日本で出版したかったのは、アメリカと違って、日本にはサンショウウオもイモリも数が少ないこと、カエルのように声を出さないので、知らないあいだにいなくなってしまうため、子どもたちにサンショウウオを知ってもらいたかったのかもしれない。
読了日:09月06日 著者:アン・メイザー
世界の食文化〈8〉インド世界の食文化〈8〉インド感想
インドというよりは、ヒンドゥー教の食文化といった印象だけれど(ムスリムやジャイナ教などにも多少は触れている)、面白かった。インドは(インドも?)家庭料理のほうが美味しそうだ。
読了日:09月05日 著者:小磯 千尋,小磯 学
さがすさがす感想
子どもたちの表情がいい。
読了日:09月04日 著者:長倉洋海
やとのいえやとのいえ感想
やとは漢字で谷戸と書く。西東京市に谷戸という地名があるので、そこの話かと思ったら、多摩丘陵、つまり多摩ニュータウンの話だった。日本版『百年の家』ならぬ、150年の土地? 細かい描き込みが興味深く、巻末に詳しい説明があり、じっくり読んでしまった。16羅漢さんの視点というのも面白いなあ。丘を削った土のあまりを昭和記念公園まで運んだというのは初めて知った。
読了日:09月04日 著者:八尾慶次
夜フクロウとドッグフィッシュ (SUPER!YA)夜フクロウとドッグフィッシュ (SUPER!YA)感想
ゲイの父親をもつ12歳の女の子2人のメールのやりとりを中心に、すべてメールや書簡で書かれている。お互いの父親同士がつきあっていることをきっかけに、遠く離れたところに住む、顔も知らない、趣味も何もかもまるで違うふたりのやりとりが始まる。想定内のことと想定外のことが起こり、結末はちょっと意外だったけれど、意外だと思うのは偏見かもしれない。しかし、つきあって日が浅いのに中国でバイク旅行は無茶だよね……。
読了日:09月01日 著者:ホリー・ゴールドバーグ・スローン,メグ・ウォリッツァー

読書メーター

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:5342
ナイス数:117

お庭番デイズ 逢沢学園女子寮日記 下お庭番デイズ 逢沢学園女子寮日記 下感想
登場人物が多いけれど、上下巻のそれぞれ巻頭に部屋割りした登場人物一覧(部屋番号、本名、あだな、学年、わかる場合はクラスも明記)があるので、確認しながら読んだ。会話中心に、あくまでも語り手アスが理解している範囲のことが書かれているだけだが、それでも訳ありで寮にいるらしい子がいるとか、誰でもいろいろな面があることなどが伝わってくる。
読了日:08月31日 著者:有沢 佳映
ミステリと言う勿れ (6) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (6) (フラワーコミックスアルファ)
読了日:08月31日 著者:田村 由美
ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (5) (フラワーコミックスアルファ)
読了日:08月31日 著者:田村 由美
ミステリと言う勿れ (4) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (4) (フラワーコミックスアルファ)
読了日:08月30日 著者:田村 由美
ミステリと言う勿れ (3) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (3) (フラワーコミックスアルファ)感想
整くんにも闇がありそう。
読了日:08月30日 著者:田村 由美
ミステリと言う勿れ (2) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (2) (フラワーコミックスアルファ)感想
池本さんの舌が気になる。ゆるい話かと思っていたら、ダークな展開。
読了日:08月30日 著者:田村 由美
ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)ミステリと言う勿れ (1) (フラワーコミックスアルファ)感想
久能整という名前に既視感があると思ったら、コナンの98巻の名探偵図鑑で紹介されていた。
読了日:08月30日 著者:田村 由美
お庭番デイズ 逢沢学園女子寮日記 上お庭番デイズ 逢沢学園女子寮日記 上感想
主人公で語り手のアスは中学1年生。部活参加が義務づけられている公立中学校に進学するのが嫌で、受験して逢沢学園に入学し、女子寮に入っている。二学期になって、先代お庭番の引退に伴い、アスたち101号室の3人が新お庭番に任命された。上巻はお庭番って何? 絶対無理!と逃げまわっていたアスが引き受けるまでを描く9月の話と、ラブハンター、ユリア先輩の事件を解決に導く10月の話を収録。
読了日:08月29日 著者:有沢 佳映
世界中から たっくさん!世界中から たっくさん!感想
南極大陸、アリス・スプリングス、香港……世界中の15の場所を、それぞれ見開き2ページを使って、建物や動物、食べ物などを水彩画と手書き文字で細かく紹介した大型絵本。とにかく楽しい! 東京も紹介されている。
読了日:08月29日 著者:マーク マーティン
空の色ににている (ぶーけコミックス)空の色ににている (ぶーけコミックス)感想
再読。冒頭の蒼生人と浅葱の出会いは『耳をすませば』を思わせるが、こちらのほうが10年早い。
絵が素晴らしいのはわかっていたけれど、久しぶりに読んで、風景の美しさに改めて圧倒された。
読了日:08月27日 著者:内田 善美
貸出禁止の本をすくえ!貸出禁止の本をすくえ!感想
読書会のために再読。なんとか間に合った!
しかし、家族に対するストレスは記憶していた以上だった……。
読了日:08月24日 著者:アラン グラッツ
破滅のループ (ハーパーBOOKS)破滅のループ (ハーパーBOOKS)感想
ウィル・トレントシリーズ、第11作。相変わらず、ウィルを含め、負傷者多数で、死者多数だが、これまでのものとは趣の異なる気持ち悪さがある。いろいろとせつなく、つらい話だった。
読了日:08月22日 著者:カリン スローター
きのう何食べた?(17) (モーニング KC)きのう何食べた?(17) (モーニング KC)感想
シロさんもケンジも大変だなあ。年相応の悲喜こもごもが他人事ではないので、ものすごく共感しながら読んだ。
読了日:08月20日 著者:よしなが ふみ
世界を変えた15のたべもの世界を変えた15のたべもの感想
世界じゅうで食べられている15の食べものを、「アメリカ大陸へ渡ったたべもの」と「アメリカ大陸からやってきたたべもの」に分けて、由来や、どうやって世界じゅうに広まっていったかなどを紹介している。そのたべものを使ったレシピも一部あり。環境問題にも触れている。「おいしいひとこと」として、そのたべものに関する著名人の発言などが引用されているが、フェデリコ・ガルシア・ロルカやガブリエル・ガルシア・マルケス、パブロ・ネルーダが出てくるあたり、スペイン語圏の本だなあと感じさせる。
読了日:08月16日 著者:テレサ・ベネイテス
ザリガニの鳴くところザリガニの鳴くところ感想
男性の遺体が発見され、捜査、そして裁判に進む1969年から物語と、母が出ていった1952年から始まる〈湿地の少女〉カイアの成長譚が並行して描かれる。家族に見捨てられ、幼くしてひとりで暮らしていくことを強いられたカイアが、どんなふうに生活費を手に入れるのだろう?と思っていたが……なるほど。
それにしても、69歳での小説デビュー作というのがなんともすごい。動物学者だけあって、カマキリの交尾や、怪我をした七面鳥が仲間に囲まれる場面など、臨場感たっぷり。
読了日:08月15日 著者:ディーリア・オーエンズ
おばあちゃんと ことりとおばあちゃんと ことりと感想
小さな島にひとりで暮らすおばあちゃん。おばあちゃんと一緒に夏を過ごそうと、ノイは島にやってくるけれど、おばあちゃんはかまってくれるわけでもなく……。おばあちゃん、たくましいなあ。
読了日:08月13日 著者:ベンジー・デイヴィス
抵抗都市 (集英社文芸単行本)抵抗都市 (集英社文芸単行本)感想
1916年。日露戦争でロシアが勝利し、同盟国の名の下に日本はロシアの支配下に置かれているという仮想世界の東京で、殺人事件が起きる。事件を担当することになる新堂は警視庁の特務巡査で、日露戦争のPTSDに悩まされている。相棒となる多和田は新堂より年長の所轄署の巡査。被害者の所持品を元に地道に聞き込みを続けているうちに、殺人事件の裏にある恐ろしい計画が少しずつ見えてくる。
多少ロシア化されたレトロな東京が魅力的。ペリメニを食べられる店がたくさんできたというのが、いかにもありそうで面白い。
読了日:08月13日 著者:佐々木譲
紅玉紅玉感想
1945年秋。収穫間近のりんご畑が荒らされた。近くの炭鉱で働かされている中国や朝鮮の人のしわざらしい……。作者の父が毎年りんごの季節になると語っていた話が元になっている。
読了日:08月08日 著者:後藤 竜二
桜の木の見える場所 (児童単行本)桜の木の見える場所 (児童単行本)感想
世界猫の日に再読。挿絵の猫(オッティモ・チュルカレ)がうちのかりんに似ている。でも、かりんは簡単に抱っこさせてくれないので、マファルダがうらやましい。
読了日:08月08日 著者:パオラ ペレッティ
ボクがつくった世界のおやつどうぞ!ボクがつくった世界のおやつどうぞ!感想
海外旅行に行けない、気軽に外食もできない今だからこそ、世界各地のおやつを自分で作ろう。その土地の地理や歴史、社会情勢も交えれば、夏休みの自由研究どころか、立派な地域研究になる。杏仁豆腐を棒寒天で作ったり、サモサを皮から作ったり、レシピはなかなか本格的。
読了日:08月07日 著者:平野 恵理子
ようこそ南アジア世界へ (シリーズ地域研究のすすめ)ようこそ南アジア世界へ (シリーズ地域研究のすすめ)感想
南アジアについて、歴史や政治、経済、商業、社会、教育、文化、ジェンダーなど、多方面から語る入門書。参考図書のほか、興味を持った人へのおすすめの本も挙げられている。殺傷を厳格に禁じられているがゆえに、農業に関われないジャイナ教徒が商業で活躍しているということに驚きつつ、納得。
読了日:08月06日 著者:
やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)感想
あさイチでヨシタケシンスケさんおすすめの絵本のひとつとして紹介されていた。最後の部分、子どものときはよくわからなくて、大人になったらわかったとおっしゃっていたなあ。
読了日:08月04日 著者:佐々木 マキ
へんなものみっけ! (5) (ビッグコミックス)へんなものみっけ! (5) (ビッグコミックス)感想
個人的にツボだったのは、南極・北極科学館。実はまだ行ったことがない。現在休館中なので、休館が明けたら行ってみようかなあ。
読了日:08月02日 著者:早良 朋
世界の料理世界の料理感想
再読。南アジアのなかではないがしろにされがちのパキスタンに、1ページ割かれているのがいい。
読了日:08月02日 著者:

読書メーター

7月に読んだ本

『サガレン』を読んで読みたくなった『流れのほとり』を読んだら、「ゴールデンカムイ」の樺太編が読みたくなって、14巻〜22巻を再読。今度は『サガレン』がまた読みたくなったけれど、その前に『熱源』を読もうと思う。
『ちいさなタグボートのバラード』と『まぬけなワルシャワ旅行』もよかった。アイザック・バシェヴィス・シンガーの作品をもっと読みたい。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:33
読んだページ数:5723
ナイス数:156

絵本で世界を学ぼう!絵本で世界を学ぼう!
読了日:07月31日 著者:吉井 潤,柏原 寛一
無限の中心で無限の中心で感想
数学が大の苦手なのに、新聞部の助っ人として数学研究部を取材することになった、とわ。部員は3人。イケメンなのに着こなしが残念すぎる在、芸術科・音楽コース在籍で、将来有望なピアニストでもある響、相撲部とかけもちの章。顧問の朝先生も含めて、変な人ばかり。昨年度の記事を参考に適当に書いて終わらせるつもりが、なぜか毎回部活に参加して、数研を悩ますミステリーの解明に関わることに。普通科文系、普通科理系、スポーツ科、芸術科、工業科、商業科の6つの科のある、インフィニティ総合学園はいい学校だなあ。
読了日:07月31日 著者:まはら 三桃
影を呑んだ少女影を呑んだ少女感想
激動の時代を舞台に、運命に飲み込まれない少女の強さを描く。時代設定が秀逸。ヒロインの少女メイクピースは、女だから、教養がないから、身分が低いから……と、ことあるごとに蔑まれるが、そんな〈形〉にしがみついている輩よりもずっと賢く、生き残る術に長けている。この時代のピューリタンの名前をもっと知りたくなった。
読了日:07月29日 著者:フランシス・ハーディング
うできき四人きょうだい―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)うできき四人きょうだい―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)感想
自力できる力をつけるようにと、貧乏な父親に送り出された四人のきょうだい。一番上がうでききの泥棒になったとき、この話大丈夫〜?と不安に思いはじめる……。そして、昔話の定番、問題解決した者にはほうびにお姫さまが与えられることになり、またそれか〜思ったのだが……。しかし、全体的に斜めちょっと上をいく展開だった。グリム童話が原作。
読了日:07月25日 著者:グリム
お菓子な自由研究お菓子な自由研究感想
ふくらむ力、かたまる力、砂糖の力、牛乳のふしぎという4つの項目に分けて、お菓子作りを科学的に解説し、分量や手順を厳守しなければならない理由とその大切さを教えてくれる。小学生の夏休みの自由研究用に作られた本だと思うけれど、今年は夏休みが短いので、自由研究の宿題もないかもしれない……。
読了日:07月25日 著者:
南・中央アジア  インド ブータン バングラデシュ ウズベキスタン ほか (しらべよう!世界の料理)南・中央アジア インド ブータン バングラデシュ ウズベキスタン ほか (しらべよう!世界の料理)感想
再読。
読了日:07月22日 著者:こどもくらぶ
プラスチックのうみプラスチックのうみ感想
「これはジャックが建てた家」のようなつみあげうたみたいになっている。
読了日:07月22日 著者:ミシェル・ロード
イーブン (創作児童読物)イーブン (創作児童読物)感想
美桜里は中学1年生。父親のDVが原因で両親は離婚し、現在はカウンセラーの母と二人暮らし。わけあって不登校。祖母の紹介で、キッチンカーを営む男性とそのお手伝いをする少年と出会い、暇な昼間の時間を一緒に過ごすようになる。登場人物の誰もが何らかのトラウマを抱えている。
人と人との関係は主従関係ではなく、イーブンでなければならない。相手に理解してもらえるようにきちんと説明したり、相手を理解しようと話をきちんと聞くのは難しいけれど、まずはそこから。
読了日:07月22日 著者:村上 しいこ
最後の竜殺し (竹書房文庫)最後の竜殺し (竹書房文庫)感想
ドラゴンランドの土地を手に入れようと、ロープを持って周囲で待ち構えている人たちに妙な既視感がある……と思ったら、保育園のお遊戯会や小学校の運動会などで見た光景に似ているからだった。自分の懐を肥やすことしか考えない人たちにも既視感があった。今の世の中にはドラゴンとドラゴンスレーヤーが必要だ。
読了日:07月21日 著者:ジャスパー フォード
あいちゃんのひみつ ダウン症をもつあいちゃんの、ママからのおてがみあいちゃんのひみつ ダウン症をもつあいちゃんの、ママからのおてがみ感想
「ダウン症のあいちゃん」ではなく、「ダウン症をもつあいちゃん」もしくは「ダウン症のあるあいちゃん」。まずはそこから。
読了日:07月19日 著者:竹山 美奈子
日本の中のインド亜大陸食紀行日本の中のインド亜大陸食紀行感想
日本におけるインド、ネパール、パキスタン、バングラデシュの料理だけでなく、それらの国々の人々がここ20年〜40年、日本とどのように関わってきたか、およびその推移などもわかり、非常に興味深い。思わず、冒頭で紹介されているアンビカのオンラインショップでしこたま買い込んでしまった。
読了日:07月17日 著者:小林 真樹
パキスタン (目で見る世界の国々)パキスタン (目で見る世界の国々)感想
パキスタンについて書かれた本は少ない。本書は2004年刊行の小学生向けの本だが、写真が多く、わかりやすくまとまっている。
読了日:07月14日 著者:ステーシー タウスボールスタッド
ゴールデンカムイ 16 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 16 (ヤングジャンプコミックス)感想
サーカスの話は何度読んでも笑える。杉元さん、鯉登くん、谷垣さん、三者三様に熱くなるなか、冷静さを失わず、任務遂行に向けて努力する月島さんが好き。
読了日:07月13日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 15 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 15 (ヤングジャンプコミックス)感想
林芙美子が見学にいったらしいと『サガレン』に書いてあったキツネの飼育場が出てきた。解説によると、林芙美子が足を運んだ昭和初期が最盛期だったらしい。(これまで読んだあの本やあの本をまた読み返したくなった。読み返したら、また「ゴールデンカムイ」の14〜22巻を読み返したくなりそう。)
読了日:07月13日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 14 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 14 (ヤングジャンプコミックス)感想
樺太編は確かに14巻から始まるけれど、14巻の大部分を占めているのは網走監獄での死闘であった……。しかし、樺太編を理解するにはそこを読まなければならない。
読了日:07月13日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 22 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 22 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:07月12日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 21 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 21 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:07月12日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 20 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 20 (ヤングジャンプコミックス)感想
フレディ……。
読了日:07月12日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 19 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 19 (ヤングジャンプコミックス)感想
キロランケの「ソフィア? めちゃくちゃいい女になったな」に吹いてしまった……。そういえば、18巻で「ワタシ デブ女…好き…デース」って言っていたっけ。
読了日:07月11日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ(18) (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ(18) (ヤングジャンプコミックス)感想
日本人初のフィギュアスケーター誕生に笑った。
読了日:07月11日 著者:野田 サトル
ゴールデンカムイ 17 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 17 (ヤングジャンプコミックス)感想
樺太編を再読したくなって、14巻から読み返すつもりが、訳あって17巻から。『流れのほとり』の「オタスの杜」にオロッコ族(=ウイルタ)の天葬(もしくは風葬)が出てきたけれど、木の上にあるウイルタの棺が出てきて、おー!となった。それにしても、スナイパーに必要なものは視力と気力と体力と忍耐力だなあ……。
読了日:07月11日 著者:野田 サトル
大家さんと僕大家さんと僕感想
上品でユーモアのセンスもある大家さん。読まずにいるうちに、鬼籍に入られてしまったのは残念。
読了日:07月11日 著者:矢部 太郎
ソレルとおどろきの種 (ハーパーコリンズ・フィクション)ソレルとおどろきの種 (ハーパーコリンズ・フィクション)感想
コンクリートだらけの町で暮らすソレル。小学校では従順であることのみをよきとされ、先生の言うことを聞いて優等生でいればおかあさんも喜んでくれると思っていた。謎の種を頭にまいて、ソレルの頭から植物が生えてきて花が咲いたときから、雲行きが怪しくなる。奇想天外な設定のなかに、環境問題や全体主義的な体制への批判などが込められていている。
読了日:07月11日 著者:ニコラ スキナー
流れのほとり (福音館文庫 ノンフィクション)流れのほとり (福音館文庫 ノンフィクション)感想
1930年代、当時日本領だった南樺太で子ども時代を過ごした作者の自伝的作品(福音館文庫での扱いはノンフィクション)。新しく開発した炭鉱の所長に赴任した父の転勤に伴い、樺太南部から中部の何もない田舎に一家で引っ越す、小学校2年生の夏から始まり、主人公が女学校受験に向かうところで終わる。親が自分に対する扱いが兄たちとは違うこと、所長の娘だからというだけで小学校で特別扱いを受けることなどに対する主人公のもやもやした気持ちから自我が目覚めていく様子が興味深い。容赦ない自然の厳しさ。命のはかなさ。大人の身勝手さ。
読了日:07月10日 著者:神沢 利子
チャーリー、こっちだよチャーリー、こっちだよ感想
ヤギとウマの友情物語。実話が元になっている。
読了日:07月10日 著者:キャレン・レヴィス
りすとかえるとかぜのうたりすとかえるとかぜのうた感想
念願のボートと手に入れたりすは、友だちのかえると旅に出ようと、かえるの家までやってくるが、かえるは入れ違いで出かけてしまう。りすとかえるのほのぼのとした友情物語。りすもかえるも服を着ていて、何気におしゃれ。
読了日:07月10日 著者:うえだ まこと
ぼくたちがギュンターを殺そうとした日 (児童書)ぼくたちがギュンターを殺そうとした日 (児童書)感想
第2次世界大戦が終わった直後のドイツ。主人公のフレディは両親とうまくいかなくて、おじ一家の下、農村で暮らしている。村には戦前までドイツ領だった地域から逃れてきた人たちもいる。「父親がいる家はあんまりないし、いたとしても……(中略)なぐる父親だけ」という状況のなか、事件は起こる。作者が子ども時代に経験したことを、70代後半になってから物語として世に出したという。戦争で受けた傷の深さに胸がえぐられる。
読了日:07月07日 著者:ヘルマン・シュルツ
古くてあたらしい仕事古くてあたらしい仕事感想
夏葉社を立ち上げた島田潤一郎さんの10年の軌跡。心に残る言葉が多い。「ひとりでできることなんて、数えるくらいしかない」「たいせつなのは、待つことだ」など。そういえば、和田誠さんも亡くなってしまった……。

読了日:07月05日 著者:島田 潤一郎
どんな国?どんな味?世界のお菓子〈2〉アジアのお菓子2どんな国?どんな味?世界のお菓子〈2〉アジアのお菓子2感想
フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、インドネシア、スリランカ、インドのほか、アジアではないけれど、トロピカルフルーツつながりで、ハワイとタヒチとバルバドスのお菓子と作り方を紹介。食材は南のほうが豊富だなぁと改めて思う。
読了日:07月04日 著者:服部 幸応,服部 津貴子
クラクフのりゅう: ポーランドの昔話クラクフのりゅう: ポーランドの昔話感想
ポーランドに伝わる民話。西洋では龍はたいてい悪者で、退治してめでたしめでたしなのは悲しい。悪政をほのめかしているのかもしれないけれど。
読了日:07月03日 著者:アンヴィル奈宝子
ねこと王さま (児童書)ねこと王さま (児童書)感想
ねこ、有能すぎる! 続編ないかな?
読了日:07月02日 著者:ニック・シャラット
まぬけなワルシャワ旅行 (岩波少年文庫)まぬけなワルシャワ旅行 (岩波少年文庫)感想
ノーベル文学賞を受賞したポーランド出身のユダヤ人作家が幼いころに母親に聞かされた民話を作り直した話と、民話調の創作を収録。邦訳は英語版が元にしているが、オリジナルはイディッシュ語で書かれていたらしい。不思議な話とばかばかしい話。どちらも愛おしい。
読了日:07月02日 著者:I.B. シンガー
ちいさなタグボートのバラードちいさなタグボートのバラード感想
ノーベル文学賞を受賞したヨシフ・ブロツキーが若いころ(有益な仕事をしていないという理由で逮捕され、強制労働させられた末に国外追放される以前に)、子ども向けに書いたロシア語の詩に、国際アンデルセン賞を受賞したイーゴリ・オレイニコフが絵を描いたもの。詩も絵も素晴らしいが、ブロツキーの生涯を知って改めて読み返すと、湾から出ることのないちいさなタグボートのせつなさが身に染みる。
読了日:07月01日 著者:ヨシフ・ブロツキー,イーゴリ・オレイニコフ

読書メーター

6月に読んだ本

 6月は最初に読み終えた『ハイパーハードボイルドグルメリポート』と最後に読み終えた『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』がとにかく圧巻!でした。

『囚われのアマル』を読んで、インド、ネパール、パキスタンあたりのお菓子が作りたくなって、調べていたら『私のネパール菓子』という本が出ていたことを知りました。オンライン書店では買えなくなっていたり、ものすごい値段になっていたりしていたのですが、出版社のHPでは「在庫あり」となっていたので、迷わず注文したら、その直後に出版社の方から電話がかかってきて、びっくり。最後の1冊だそうで、カバーに傷みがありますが、いいですか?とのこと。これを逃したら買えないので、かまいませんと伝えたら、すぐに送られてきました。背が少し焼けていましたが、ほかはまったく問題ありませんでした。ネパールの調理方法が興味深かったです。

『くいしんぼうのマルチェロ ふしぎなエプロン』の出てくるふるさとのレモンケーキは2回作りましたが、ものすごく美味しかったです。こちらこちらをご参照ください。リモンチェッロがまだ残っているので、また作ると思います。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:2804
ナイス数:108

サガレン 樺太/サハリン  境界を旅するサガレン 樺太/サハリン 境界を旅する感想
林芙美子と宮沢賢治の旅を追体験するために著者はサハリンへ渡る。いちばんの目的は寝台急行サハリン号に乗ることと、廃線跡を訪ねること。二度目のサハリン行きのとき、運悪く工事のための全線運休の時期と重なってしまったときの落胆ぶりは、いかほどだったろうか。この先も何度となくサハリンを訪れることが予想されるので、ぜひまたサハリンを題材にしたものを書いていただきたい。わたしはツンドラ饅頭を調べます……。
読了日:06月30日 著者:梯 久美子
あおいアヒルあおいアヒル感想
「あおいアヒル」というタイトルは英語版からの直訳(オリジナルは韓国語?)。スペイン語版のタイトルは「青いくちばしのアヒル」だったような。厳密にはそっちが正しい。どうでもいいけど。
読了日:06月29日 著者:リリア
九色のしか (世界の絵本)九色のしか (世界の絵本)感想
台湾の作家・画家コンビによる、敦煌に描かれた壁画をもとにした絵本。抑えた色調が美しい。それにしても、美しくなれなかったから、病になり、国王の愛を失ってしまうとは。
読了日:06月29日 著者:林 秀穂(リン・シュウスイ)
わたしも水着をきてみたいわたしも水着をきてみたい感想
ソマリアから家族でスウェーデンにやってきたファドマ。毎週金曜日、学校でプールの授業があるけれど、男女一緒に水着でプールに入るのは、宗教上許されないので、いつも見学している。でも、ずっと見学しているのに飽きてきた……。
読了日:06月29日 著者:オーサ ストルク
わたしのやまわたしのやま感想
前から読むとオオカミの物語、本を逆さまにして後ろから読むと、羊飼いの物語になる。
読了日:06月29日 著者:フランソワ・オビノ
プラスチック星にはなりたくない!プラスチック星にはなりたくない!感想
小学生のころ、土のなかからビニール袋を見つけて、ビニールって埋めてもそのままなんだ!とびっくりした。長持ちが取り柄のプラスチックは、今、その長持ちさゆえ、やっかいな存在になっている。そんな問題のとっかかりになる絵本。
読了日:06月24日 著者:ニール レイトン
兄の名は、ジェシカ (アニノナハジェシカ)兄の名は、ジェシカ (アニノナハジェシカ)感想
次期首相候補といわれる母とその秘書官を務める父にほぼネグレクトされて育ったサム(13歳)は識字障害がある。近所に住む同級生からずっと嫌がらせを受けている。学校でいちばんサッカーが上手で優しい兄ジェイソンが、自分はトランスジェンダーだと告白するが、サムも両親も受け入れることができず、時代錯誤とも思える行動を繰り返す。オブライエン監督の存在が救い……。
読了日:06月24日 著者:ジョン・ボイン
コピーボーイ (STAMP BOOKS)コピーボーイ (STAMP BOOKS)感想
前作『ペーパーボーイ』から6年が過ぎ、大学進学を控えた夏休み、ヴィクターは新聞社でコピーボーイとして働いている。大切な友人、スピロさんとの約束を果たすため、ひとりでミシシッピ川の河口をめざす。読み始めてすぐ、スピロさんが恋しくなった。スピロさん、亡くなっているのに、存在感がすごい。ヴィクターとスピロさんがあれからずっと、親しくしていたのがうれしかった。

読了日:06月23日 著者:ヴィンス ヴォーター
つばめのハティハティ (鳥のおはなし絵本)つばめのハティハティ (鳥のおはなし絵本)感想
南の国から海を渡ってやってきて、子育てしながら日本で春から夏まで過ごし、秋になるとまた南の国へ帰っていく。そんなツバメの生態をわかりやすく紹介した絵本。絵がいいです! 海を渡るのも、住宅地で子育てするのも、誇張ではなく本当に命がけなのですね。同じつがいがずっと連れそうわけではないのか……。
読了日:06月20日 著者:寒竹 孝子
くつしたパーティくつしたパーティ感想
今日はリリーのうちでくつしたパーティ。でも、ティナがはこうと思っていたお気に入りのくつしたに穴があいています。そこでティナが思いついたのは……? 作者ティナ・オーケは韓国出身。日本やニューヨークに滞在経験があり、文房具などのイラストを手がけたことがあるそうで、そういえば見覚えのある絵柄のような気もします。邦訳はフランス語版を元にしているようです。
読了日:06月20日 著者:ティナ・オーケ
ゴールデンカムイ 22 (ヤングジャンプコミックス)ゴールデンカムイ 22 (ヤングジャンプコミックス)感想
新食材としてクリオネが登場したけれど、あまり美味しくなさそう。
読了日:06月19日 著者:野田 サトル
琉球という国があった (たくさんのふしぎ傑作集)琉球という国があった (たくさんのふしぎ傑作集)感想
「南の海の恵まれた場所にあり、朝鮮からは優れたところを取り入れ、中国や日本ともたいへん親しくつきあっていた」琉球王国。1609年、島津氏に征服され、江戸幕府の下に置かれる。江戸幕府が倒れると、琉球王国は明治政府によって廃止される。これだけでも悲しい話なのに、この絵本が月刊「たくさんのふしぎ」として刊行された2012年5月とは、首里城の状況が変わってしまったので、よけい悲しくなる。自分が沖縄について何も知らないことを突きつけられたのは、首里城を見学しているときだったのに……。
読了日:06月16日 著者:上里 隆史
巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)感想
小市民シリーズ久々の新刊。久しぶりすぎて、どういう人たちだったか思い出すのに時間がかかった。小山内さんのセリフが脳内で林原めぐみさんの声に変換される……。
読了日:06月14日 著者:米澤 穂信
私のネパール菓子私のネパール菓子感想
ネパールのお菓子を日本で作れるように、材料を手に入りやすいものに替えるなど、工夫されている。日本とネパールとは気候が異なるので同じ材料を使ったとしても同じものはできない、現地でも作り手によって同じものでも味は異なるといった注意書きに納得。ネパール料理ではかまどの中の熱い熱を利用する、オーブン料理的なものは発達しなかったことを知った。
読了日:06月13日 著者:宇田 和子
囚われのアマル囚われのアマル感想
12歳のアマルは勉強が好きで、将来は教師になりたいと思っていた。しかし、市場で大地主の息子の乗る車にぶつけられたのをきっかけに、アマルの人生は急変する。父親が大地主のに借金していたため、アマルは家族と離れ、大地主の屋敷の使用人になってしまう。すぐに借金を返済して迎えにくるという父の言葉を信じていたが、借金は絶対になくならないという現実を知り、絶望しそうになる。作者はパキスタン系アメリカ人で、この物語はフィクションだが、ありそうなできごとが散りばめられている。
読了日:06月12日 著者:アイシャ・サイード
スアレス一家は、今日もにぎやかスアレス一家は、今日もにぎやか感想
奨学金を得て、兄と一緒に名門私立校に通うメルシ(本名はメルセデス)。クラスメートはお金持ちばかりで、兄と違って天才でもなく、クラスにはエドナという強力なボスキャラがいる。学校のことだけでも大変なのに、家でもトラブル発生! 読みはじめは、少々食傷気味なテーマかと思ったけれど、それだけではなかった。作者はキューバ系アメリカ人。出てくる食べものが美味しそうだった。2019年ニューベリー賞受賞作。
読了日:06月11日 著者:メグ・メディナ
世界遺産になった食文化〈5〉世界ワインのルーツはグルジア!  グルジア料理世界遺産になった食文化〈5〉世界ワインのルーツはグルジア!  グルジア料理感想
歴史や地理を含めて食文化について学べる。プハリやヒンカリのレシピが載っているのがうれしい。
読了日:06月09日 著者:
くいしんぼうのマルチェロ ふしぎなエプロンくいしんぼうのマルチェロ ふしぎなエプロン感想
「くいしんぼうは、しあわせのはじまり。」これに尽きます。巻末の作者からのメッセージ、「これからを生きる子どもたちに 食べるよろこびをもっと知ってもらいたい。」にいたく共感しました。マルチェロ特製『ふるさとのレモンケーキ』のレシピも載っています。
読了日:06月06日 著者:大塚ミク
ねえさんの青いヒジャブねえさんの青いヒジャブ感想
姉が初めてヒジャブをつけて登校した日のことを、妹の視点で描く。
読了日:06月05日 著者:イブティハージ ムハンマド,S.K. アリ
おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとでおじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで感想
副題は「3月11日のあとで」。ヤマガラのために毎年巣箱を作るおじいさんの話……かと思ったら、原発事故が野生の動物たちに与えた影響の話だった。チェルノブイリの事故のあと、生き残った動物たちがいることを知り、おじいさんは動物たちの生命力に望みを託す。でも、本当の影響はわからない。
読了日:06月05日 著者:鈴木 まもる
ハイパーハードボイルドグルメリポートハイパーハードボイルドグルメリポート感想
「ヤバい世界のヤバい奴らは何食ってんだ?」リベリアの元少年兵、台湾マフィア、ロシアのカルト信者、ナイロビのゴミの山に暮らす人……普通は足を踏み入れない場所にカメラを持って乗り込み、そこで出会ったヤバい人が食事するところを撮らせてもらう。たいてい、著者もひとくち食べるようすすめられるが、いつもうまいらしい。著者はテレビ東京のディレクター・プロデューサーで、同名の番組をひとりで企画・演出・撮影・編集する。ナイロビのゴミの山の奥でひとり誇り高く生きる少年ジョセフが忘れられない。
読了日:06月02日 著者:上出 遼平

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5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:1243
ナイス数:48

新型コロナウイルス:脅威を制する正しい知識新型コロナウイルス:脅威を制する正しい知識感想
「ワクチンメーカーは、何人に接種すると利益になるのかというシビアな計算をしなければなりません。」ワクチンが実用化される前に新型コロナウイルスが終息してしまえば、ワクチンは不要になってしまう。開発に成功しても販売できないかもしれない可能性があるのか。あと、治療薬として効果が認められているアビガン(インフルエンザ薬として承認されている)に催奇形性の可能性があるのは知らなかった。
読了日:05月29日 著者:水谷哲也
僕とおばあさんとイリコとイラリオン僕とおばあさんとイリコとイラリオン感想
背景にあるのは独ソ戦。戦場の場面は出てこないけれど、戦死の知らせはくる。いつまでも待っていられるように、家族に伝えなかったというエピソードも。
読了日:05月25日 著者:ノダル ドゥンバゼ
戦争は女の顔をしていない 1戦争は女の顔をしていない 1感想
知らなかったことだらけ。スペイン内戦時にソ連に連れてこられた子どもたちがいたなんて、知らなかった。彼らはその後、どうなったのだろう? 
読了日:05月24日 著者:小梅 けいと
ジュリアンはマーメイドジュリアンはマーメイド感想
きれいなものをきれいだと思うのは自由だし、好きなものを着ていい。マーメイドたちが美しくて、ジュリアンが憧れてしまうのも納得。
読了日:05月19日 著者:ジェシカ・ラブ
空中都市008 アオゾラ市のものがたり (講談社青い鳥文庫)空中都市008 アオゾラ市のものがたり (講談社青い鳥文庫)感想
登場する未来の機械などは、著者が作り上げたものではなく、当時開発中ものや将来開発が見込まれるものが紹介されている。実現したものもあれば、実現していないものもあり、現実のほうが空想を超えてしまったものもある。ホシオくんのお隣さんはアメリカ人家族とインド人の科学者。クラスメートにはドイツ人やフランス人と思われる子もいる。多様性に関しては、現実は追いつけているのかいないのか……?
読了日:05月18日 著者:小松 左京,和田 誠
あざやかな瞬間 (りぼんマスコットコミックス)あざやかな瞬間 (りぼんマスコットコミックス)感想
再読。表題作はエリック・ロメールの『満月の夜』を思わせる。
読了日:05月15日 著者:清原 なつの
群青の日々 (ぶ〜けコミックス)群青の日々 (ぶ〜けコミックス)感想
再読。女子生徒のスラックス着用、この作品が描かれた当時はほとんど認められていなかったのでは? 
読了日:05月14日 著者:清原 なつの
アンドロイドは電気毛布の夢を見るか? (ぶーけコミックス)アンドロイドは電気毛布の夢を見るか? (ぶーけコミックス)感想
再読。表題作は、普及タイプの人間そっくりのアンドロイドを作った青年が、アンドロイドの外観と声を婚約者そっくりにしたら、婚約者に逃げられてしまったことから始まる。タイトルとハウアー博士という名前からして、ディックの小説とその映画化作品のオマージュである。
読了日:05月13日 著者:清原 なつの
光の回廊 (ぶーけコミックス)光の回廊 (ぶーけコミックス)感想
再読(もう何度目だろうか?)。藤原不比等の娘で聖武天皇の皇后となった安宿媛の物語。メインは阿修羅像を作った胡人、カイとの恋愛といっていいだろう。安宿媛の物語を一度映像で見てみたい。
読了日:05月12日 著者:清原 なつの
金色のシルバーバック (ぶーけコミックス)金色のシルバーバック (ぶーけコミックス)感想
数年ぶりに再読。表題作と「銀色のクリメーヌ」は2つセットのような感じで、金色〜ではゴリラ、銀色〜ではチンパンジーと人間の関わりを通して、動物実験をおこなう人間の身勝手さを描いている。金色〜はコミカルだが、銀色〜は感傷的。
読了日:05月11日 著者:清原 なつの
ワンダフルライフ 2 (マーガレットコミックス)ワンダフルライフ 2 (マーガレットコミックス)感想
太平が(というか、太平の星の人たちが)寒さに弱い理由を科学的に説明しているのが面白かった。
読了日:05月10日 著者:清原 なつの
ワンダフルライフ 1 (マーガレットコミックス)ワンダフルライフ 1 (マーガレットコミックス)感想
漫画家の山田錦の夫、天下太平は実は宇宙人。普段はごく普通のサラリーマンだけれど、誰か困った人がいると、スーパーマンに変身して助けにいく。そして、任務が終わるとなぜか全裸で泥酔している。ふたりのなりそめの話、鉛筆からダイヤモンドを作る話、宇宙人と地球人とのあいだでは自然妊娠はないという話など、奥様は魔女的ホームドラマの形をとりながら、なかなか科学的。
読了日:05月09日 著者:清原 なつの
民族衣装を着なかったアイヌ  北の女たちから伝えられたこと民族衣装を着なかったアイヌ  北の女たちから伝えられたこと感想
アイヌの母と和人の父のあいだに生まれ、阿寒湖畔のアイヌコタンで育った著者は、自分は偽物のアイヌではないかという気持ちが強かったという。母を媒介に自分のルーツを探るほか、サハリンの先住民族ウイルタとして生まれ、その後流れ流れて、第二次世界大戦後に北海道で亡くなった女性や、先にサハリンの日本企業で働いていた父親に呼び寄せられて朝鮮からサハリンに移住した女性なども取材している。
読了日:05月04日 著者:瀧口夕美
塗り壁が生まれた風景: 左官仕事のフォークロア塗り壁が生まれた風景: 左官仕事のフォークロア感想
月刊誌「左官教室」の連載をまとめたもの。絵と手書き文字がいい。絵を担当した村尾かずこさんは、連載を通してすっかり魅せられ、実際に左官仕事を学び、左官材料を使ったアート作品も発表しているらしい。塗り壁の技術や素材はその土地の自然環境や風土、人々の生活が関係しているというのが面白い。欧州産のマスカット・オブ・アレクサンドリアが気候の違う日本で栽培できたのは、吉備の泥の葡萄温室のおかげというのが興味深かった。
読了日:05月04日 著者:小林 澄夫

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グレタ・トゥーンベリ

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 訳書が出ました。『グレタ・トゥーンベリ』(ヴィヴィアナ・マッツァ著/金の星社)。スウェーデンの環境活動家、グレタさんの本です。本棚を整理しているときに見本が届いたので、なんだか開店準備中の書店のような写真になってしまいました。左は原書です(原書はイタリア語)。

 グレタさん関連の本は日本でも数冊出ていて、先に刊行されたものはひと通り読みました。


『グレタたったひとりのストライキ』(マレーナ・エルンマン、ベアタ・エルンマン、グレタ・トゥーンベリ、スヴァンテ・トゥーンベリ著/羽根由、寺尾まち子共訳/海と月社/2019.10)
『グレタのねがい』(ヴァレンティナ・キャメリニ著/杉田七重訳/増田ユリヤ解説/西村書店/2020.01)
『わたしたちの家が火事です』(ジャネット・ウィンター文・絵/福本友美子訳/鈴木出版/2020.02)
『グレタとよくばりきょじん』(ゾーイ・タッカー文/ゾーイ・パーシコ絵/さくまゆみこ訳/フレーベル館/2020.02)
『グレタと立ち上がろう』(ヴァレンティナ・ジャンネッラ著/マヌエラ・マラッツィ絵/川野太郎訳/岩崎書店/2020.02)
『信念は社会を変えた!6人のインタビュー ①グレタ・トゥーンベリ』(ジェフ・ブラックウェル&ルース・ホブデイ編/橋本恵訳・あすなろ書房/2020.06予定)


『グレタたったひとりのストライキ』は(共著になっていますが)グレタさんのお母さんが書いた本で、一般書。ほかはすべて児童書で、『わたしたちの家が火事です』と『グレタとよくばりきょじん』は絵本です。
『グレタのねがい』と『グレタと立ち上がろう』の原著者はイタリア人。日本で紹介されるグレタさん関連の児童書3冊の原著者が3人ともイタリア人というのは、たまたまでしょうか?
拙訳『グレタ・トゥーンベリ』はGW明けから書店に並び始める予定です。

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